
テクニカルアナリストの向川です。
今週の相場が終了しました。日経平均はぶち上げで最高値を更新、今日は大型だけでなく小型も強かったですね。順調に原油も下がっていて、日米ともにリスクオン!の相場です。
ここ最近は週末のうちにイラン情勢の新しいニュースも出ることも多いですが、今週は変な流れにならないことを願うばかり。来週はいよいよ5月最終週です!
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】ダウ再び最高値圏へ。対イラン和平期待で相場は続伸
昨日は寄り付きから金利上昇を嫌気した売りが先行。
しかし中盤、パキスタンの仲介による「対イラン協議の進展」がイランメディア等で報じられると一転。高止まりしていた原油価格が下落し、長期金利も急低下したことで相場は反発しました。
ダウ平均は25ドル安の49,983ドルでスタート。一時は49,700ドル付近まで下げましたが、その後は反発。後半にかけて上げ幅を拡大し、最終的には276ドル高の50,285ドルまであげて引けました。これでダウは約3ヵ月ぶりに最高値を更新。
S&P500は12ポイント高の7,445、ナスダックは22ポイント高の26,293、小型株で構成されるラッセル2000は26ポイント高の2,843とそれぞれ続伸しています。

個別株を見ると、量子コンピューティング向け半導体ファウンドリー建設に向けて10億ドルの出資で合意したIBMが上昇。前日のエヌビディアの超絶決算の余韻もあり、半導体(SOX)指数は+1.28%と続伸しています。
中国連休での売り上げが好調だったラルフ・ローレン(RL)や、次世代肥満症治療薬の治験結果が好調だったイーライ・リリー(LLY)も買われました。ディスカウントのウォルマート(WMT)は、決算自体は良かったものの、CFOによる次四半期の慎重な見通しが嫌気されて-7.26%と急落。
チャートを見ると、前日に続き「序盤の下落から後半にかけて一気に買い戻されるV字回復」を描いています。
為替はドル高・円安が進む展開で、エヌビディアの歴史的決算という最大のイベントを通過した直後ということもあって慎重になりたいところ。時間外の日本株は朝から上昇していましたが、では次は日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均「1,654円高」の歴史的高騰へ!
ダウが3ヶ月ぶりに最高値を更新し、ナスダックやS&Pも続伸した流れから、今日の日本市場も買い優勢でスタート。
日経平均は229円高の61,913円と続伸し、指数寄与の高い主力株が買われ、前場中盤にはあっさりと63,000円の大台に到達。後場も上昇を続けて、1,654円高の63,339円と大幅続伸で引けました。

売買代金は9兆968億円。プライム市場の値上がり銘柄は54%、値下がり銘柄は42%。
今日はソフトバンクG、ファーストリテ、東京エレクトロン、アドバンテスト、フジクラなど、日経平均への影響力が大きい銘柄たちが軒並み上昇。
日経平均の「+2.68%」に対して、TOPIXが「+1.00%」に留まっていることからも、一部の超大型ハイテク株に資金が集中している状態です。
一方で、米金利低下を受けて保険業(東京海上、MS&ADなど)や不動産業(三井不、住友不など)といった金利上昇メリット株・内需株の一角は逆行安となりました。地政学リスク後退によるセンチメント好転で、グロース250も「+3.94%」と大きく跳ねたのが特徴的でした。
今日は寄り付きから上窓を開けて高く始まった後、大引けまで一切垂れることなく真横からやや右肩上がりに上昇。売りが焼かれてショートカバーで踏み上げられた感もあるものの、中小型にも資金シフトしているのはポジティブですね。
イラン情勢の着地が見えて、原油が下がってきたことも良かったでしょう。この流れで5月最終週も伸びてほしいところ。決算も抜けてしばらくイベントがないこともあり、長期金利の上昇がネックですが、まだ買い余地はありそうですね。
では、来週もいい波乗っていきましょう!

