【07/12】日本株は節目の32000円割れ。今晩21時半からの米CPI発表に注目。

相場まとめ

編集部の野々村です。

日本株の下落が
止まりません。

今日の日本株も反落、
節目の32000円も割れました。

昨夜の米国株高を受け、
今日は76円高スタートでした。

しかし、ドル円が140円を割れ、
円高が進行しています。

さらに今夜のCPI発表を控えて
序盤から売りが先行する流れに。

その後、少し盛り返して
32000を回復するものの、
節目を割って取引を終えました。

終わってみると
日経平均は-0.81%の
31943円でした。

TOPIXは7日続落、
これは2年ぶりのことで、
-0.67%の2221円。

マザーズは-0.53%、
773円で取引を終えています。

鉱業、銀行、水産農林が
上昇しました。

そして卸売、医薬品、
電気機器などが下落です。

では昨日の米国株も
ザクっと振り返ります。

NYダウ、ナスダック、
S&Pはそろって上昇でした。

セクターごとに見ても、
ここ最近で上昇してるのは
SOX半導体指数、OSX石油指数、
HGX住宅指数です。

金融セクターも強く、
先日のストレステスト合格、
そして各社が増配してることから
決算に向けて買いが集まっています。

金曜にはJPモルガンや
シティグループ、
ブラックロックなど
大手金融会社が決算です。

原油相場の上昇で
エネルギー株も大幅高です。

そして、
今日のビックイベント、
米国CPIの発表があります。

こちらが今夜21時半です。

そもそもCPIとは何か?

「CPI=消費者物価指数」

です。

消費者が購入する商品と、
サービスの価格の変動を
計測したもので、

この数値が前年と比べて
上昇していたら物価上昇。

下落していたら、
物価の下落と判断します。

なぜ今、このCPIが
注目されているのか?

それは米国を筆頭に
世界中でインフレが
進んでいるからです。

日本のCPIも
発表されましたが、

私たちの国、
日本でも物価上昇中です。

このCPIですが、
まずそもそもの考え方として、

・上昇したら加熱
・下落したら下落

です。

ですので、上がりすぎても、
下がりすぎてもダメなのです。

日本はこの30年ほど
ずっとデフレでした。

つまり物価は下落を続け、
経済は停滞し続けています。

上がりすぎても、
今の米国のように、

マクドナルドの時給が
3000円、4000円と上がり続け、
価格破壊が起こっています。

ですので、物価は
ゆるく上昇するのが理想です。

「ゆるく」

の定義ですが、
一般的には2%と言われています。

特に根拠があるわけではなく、
市場の感覚として
2%と考えられてます。

この2%を基準として
考えるのが前提として、

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総合:6月予想3.1% | 5月:4.0%
コア:6月予想5.0% | 5月:5.3%
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こちらが今日時点の数字です。

5月は前月の数値ですね。

それに対して、
6月の予想です。

前月から比較すると
それぞれ下落してるものの、
2%よりは高いです。

よって、まだインフレ中。

ですが、目先は
ややいい方向に向かってる、
というところでしょうか。

今日の夜に出てきた数字が、
総合の3.1%より上か下か?

まずここを見ていきましょう。

まず基本的な考えでは、

3.1%より上だと株安、
3.1%より下だと株高です。

ただ、ここまですでに
市場は織り込み済みですので、
どこまで株価に影響するか。

ひとまず今回のCPIは
ポジティブだったとしても、
7月26日のFOMCでは
利上げがほぼ決まってます。

よって、そこまでは
大きく上昇することは
考えにくいかもしれません。

もし出てきた数字がネガティブなら、
株は全面安になるでしょう。

日本もさらに下にいきそうです。

ただ、問題はその先です。

もし結果がポジティブだった場合、
株高になることが考えられ、

さらに米国のインフレも
収縮してると見ます。

が、日本は変わらずに
金利も据え置きです。

金融緩和を続けており、
世界の先進国で唯一、
ゼロ金利を貫いています。

その結果、今のように
日本もインフレが進行中です。

なので、日本だけが
インフレに取り残されるのでは?

そんな見方もできそうです。

もしそうなれば、
慌てて金融引き締め路線に
進むかもしれません。

次回の日銀会合は7/28。

ここで金利の話も出るでしょう。

もし金融引き締めになるのであれば、
日本株にとってはマイナスです。

このあたりの動向も
要チェックです。

今日の業種別ランキング

では最後に、今日の
業種別ランキングです。

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【値上がり】
1位:鉱業 2位:銀行 3位:水産農林

【値下がり】
1位:卸売 2位:医薬品 3位:電気機器
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今日はこのような形でした。

値上がり464、
値下がり1,313、
変わらず59。

値下がりが多い日が続きます。

今日の注目決算ですが、

トレジャーファクトリーが
上期経常を15%上方修正、
最高益予想を上乗せです。

ABCマートも3-5月期(1Q)
経常は62%増益で着地です。

明日はセブン、
ファストリなど決算です。

まだ最新情報、
配信していきます。

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本日の値上がり&値下がりランキング
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※プライム市場のみ

・値上がりランキング

1位:ローソン(2651)+15.97%
2位:タマホーム(1419)+9.01%
3位:アトラエ(6194)+5.98%
4位:ZHD(4689)+5.64%
5位:パルHD(2726)+5.06%

・値下がりランキング

1位:ローツェ(6323)-11.16%
2位:ハニーズHD(2792)-9.96%
3位:そーせい(4565)-7.34%
4位:コシダカHD(2157)-7.16%
5位:イオンモール(8905)-6.90%

・ストップ高(一時的なものを含む)

ローソン(2651)+15.97%

・ストップ安(一時的なものを含む)

なし

・日経平均の寄与度ランキング※数値は寄与度

1位:SBG(9984)+29.28
2位:ファストリ(9983)+23.38
3位:セブン&アイ(3382)+5.90
4位:ネクソン(3659)+3.32
5位:塩野義(4507)+2.20