From:編集部 小早川
株式投資をしていて、何月が1番株価が上昇し、また下落するのか知りたい方は多いのではないでしょうか。
株式相場の月別のパターンについて知っておくと、投資戦略が立てやすくなるはずです。
そこで今回は各月の株式相場の特徴について説明をします。わかりやすく紹介をしますので、参考にしてください。
各月の株式相場の特徴
月ごとに株式相場には特徴があります。1月から12月の株式相場の特徴について見ていきましょう。
1月
1月は過去41年でナスダックの上昇率は1位です。
ナスダックは主にハイテク企業が集まった指数です。
1月が終わりに近づくと小型株が上がりやすく、1年間のS&P500動きは1月に似る場合が多いです。
例えば、1月のS&P500が右肩上がりだった場合、大体その年は右肩上がりで終わることが多く、逆も然りになります。
2月
株式投資において最高の3ヶ月は11月から1月です。最高の3ヶ月の終わりを迎えるということで、2月は株価が調整しやすいです。
1950年以降、1月にS&P500が2%以上も上昇すると70%の確率で調整をします。
8月と並び換算相場ということもあり、1ヵ月を通して弱気相場なことが多いです。
3月
3月は株価は月初めに押し上げられて月末に下がる傾向があります。
3月中旬ごろ、特に15日過ぎてから下げ相場になりやすいです。
第1四半期の終りでウォール街はポートフォリオの調整をさかんに行いやすいので、3月は上旬は強いですが下旬は弱い傾向にあります。
3月はよく強気と弱気が戦う相場といわれています。
4月
4月は1950年以降、日経平均株価とNYダウが一番上昇する月です。
S&P500も2番目に上昇する月になります。過去63年の統計によると4月に利益確定して守りを態勢に入ることが賢明です。
なぜ4月がそんなに株が上がるのかというと第1四半期のポジティブサプライズに期待して株価が先回りして上昇しやすいっていう傾向があるからです。
決算というのがいかに重要かというのがわかりますね。
5月
5月は長年にわたって油断のならない月ということでNYダウとS&P500にとって最悪の6か月の始まりになります。
特に小型株が弱くなりやすいです。最初の2日間を上昇することが多いのも特徴。
6月
6月初めの取引日はNYダウがこの月で2番目に良いです。ちなみに1番は10日になります。
それ以降は月末まであまり上昇することなくNYダウは下落することが多いです。
上昇が起きたとしても長続きしないというのがこの6月の相場の特徴。
7月
1950年以降、NYダウは1.2%、S&P500が0.9%の平均上昇率です。
しかしナスダックは最悪の4カ月は7月に始まります。
ナスダックだけで見ると1971年以降、平均0.02%しか上昇していません。
年金基金から新たな資金が入ってくるために大きく相場が動くことが多いです。
6月から7月は相場を離れていてもいいトレード機会を逃すことはほとんどないといわれています。
8月
8月は広く売り込まれやすい月です。
8月は夏枯れの月というのは皆さんご存知かと思いますが、NYダウの平均パフォーマンスは最下位の月です。
理由は8月はバカンスのシーズンだからで、休暇を取る人が多く、閑散相場になりやすいということで株を取引しているトレーダーたちがウォール街を脱出するので、特に月末は下げやすいという特徴があります。
9月
9月は1年で最悪の月といわれ評判が悪い月です。1999年から2002年は4年間続けて大きな下落でした。また記憶に新しいリーマンショックも9月に起こりました。日経平均株価も一番騰落率が悪いです。
9月は月末にかけて下落しやすい特徴があります。
ファンドマネージャーが第三四半期の近くで株を処分するため売りが出やすいのと機関投資家によるリバランスの時期でもあるからです。
10月
10月はしばしば大暴落が起こります。
1987年のブラックマンデーやリーマンショックも10月に本格化しました。
大暴落が起こるということは逆にいうと株を買うには1年で最もふさわしい月の1つになります。
弱気相場に終止符を打ちトレンド転換しやすいです。
過去62年で株を買う絶好の機会は8月、9月、10月のいずれかに現れています。
11月
11月は11月からの3か月は最も良い3ヶ月とされてます。株が上昇する可能性が高い3ヶ月になりますので、1年のうちで3ヶ月しか投資しないならこの月が最適な月です。
逆にこの3ヵ月に上昇しないなら用心したほうがいいでしょう。
なぜ11月がいい月かというと機関投資家の第4四半期の資金が市場に出てくるからです。
12月
12月のNYダウの上昇率は年間で2位です。S&P 500はなんと1位です。
相場が12月に急落することは少ないというふうに
いわれてはいますが、2018年はクリスマスに大暴落しています。なので必ず上昇するというわけではないです。
12月はよくサンタクロースラリーと呼ばれ、休暇シーズンでプロのトレーダーや証券会社が佳境になり、上昇に傾きやすいということでいろんなお金が入ってくるということです。
NYダウと日経平均株価の各月の騰落率
最後にNYダウと日経平均株価の各月の登録率についてまとめました。
・NYダウ
月 | 騰落率 |
1月 | 0.0068 |
2月 | -0.21% |
3月 | 0.0053 |
4月 | 0.009 |
5月 | -0.19% |
6月 | 0.0019 |
7月 | 0.0108 |
8月 | 0.0066 |
9月 | -1.02% |
10月 | 0.0014 |
11月 | 0.0097 |
12月 | 0.0138 |
・日経平気株価
月 | 騰落率 |
1月 | 0.017 |
2月 | 0.0036 |
3月 | 0.0094 |
4月 | 0.0162 |
5月 | -0.06% |
6月 | 0.0087 |
7月 | -0.38% |
8月 | -0.11% |
9月 | -0.42% |
10月 | 0.0022 |
11月 | 0.0105 |
12月 | 0.0091 |
このように月によって株価は大きく特徴がありますので、各月の騰落率についてしっかりと頭に入れて投資をするようにしましょう。
まとめ
今回は各月の株価の特徴についてまとめました。株価は月によって特徴があります。各月の特徴についてしっかりと理解し、投資の成功につなげていただければ幸いです。