
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週の相場も終わりましたね。為替が円高に振れていることも影響して、主力株も利確売りに押されましたね。米国株もはっきりしない展開。一部のテックが買われてたものの少し重かったですね。
日銀の利上げ観測も強まっており、今の状況で本当に利上げするのかと疑問に思っていますが、来週も引き続き観測記事が出てきそうな気配です。金利高も止まらずなので引き続きシートベルト警戒ですね。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】ハイテク株は買われるも方向感ない展開に。
昨日の米国株はダウ・ナスダックともに寄付きから下落。
そのままレンジの中で動きましたが、あまりはっきりせず。年内の追加利下げの期待で買われているものの、ここまでの上昇に対する利益確定の売りも重なり相場は重めでしたね。
ダウ平均は5ドル高の47,888ドルでスタート、終盤は小幅に下落してあまり動かず。最終的に31ドル安の47,850ドルで取引終了。S&P500は7ポイント高の6,857、ナスダックは51ポイント高の23,505と3日続伸しています。
昨日は11業種のうち5業種が上昇。資本財が上昇し、ヘルスケアや生活必需品などが下落しました。

昨日目立っていた個別株はセールスフォースですね。決算を抜けて期待感から買いが先行、昨日は約4%上昇しました。エヌビディアやIBM、META、テスラなども上昇。
JPモルガンなど金融株も堅調でしたが、インテルが7%ほど下落しました。ジョンソンアンドジョンソン、イーライリリーなどディフェンス銘柄も売りに傾きましたね。長期金利は4%ちょっとで推移しています。
ハイテクが買われたことで日本市場も期待したい局面。朝の段階では日経平均はちょっと重めでしたが、ここまで1,000円ほど上がっているのが懸念です。では次に日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は4日ぶり反落へ
今日の日経平均は498円安の50,530円で寄り付きました。
売りが優勢の立ち上がりとなり、そのまま下げ幅を拡大しました。節目の5万円が意識され、今日は週末だったのでここを割れるかどうかに注目していましたが、一進一退の攻防に。
後場に入ってからも売り優勢で、安値圏でレンジにあるも徐々に回復。大引けにかけては買い上がる動きもあったのは良かったですが、最終的に536円安の50,491円で引けました。TOPIXは35ポイント安の3,362で引けています。

引き続き見ておくべきは金利で、いよいよ2%目前です。日銀の利上げ観測も強まる中で相場を重くしていますね。今日の売買代金は5兆4041億。セクターごとで見るとゴム、その他製品、証券先物などが下落して、値上がりは非鉄金属、情報通信、銀行など。プライム市場の値上がり銘柄は19%、値下がり銘柄は77%でした。
今日はソフトバンクGが買われて、キオクシアやレーザーテックも買われました。フジクラや三井金属も上昇。UFJなどメガバンクも堅調で、IHIや三菱重工も上げました
今日下げたのはファナックや東京電力、住友電工や任天堂、キーエンスなど。第一三共、ファストリ、アドバンテストなども弱かったですね。
今週の日経平均は0.5%高。TOPIXは0.5%安と、対照的な動きになりました。ややバリューが売られた相場になりましたね。来週もFOMCが意識され、追加利下げが見込まれている中でのマーケットになります。日本は利上げですから、日米で金融政策が逆回転しそうになっています。
では、来週もいい波乗っていきましょう!

