From:編集部 黒木
FXや株式投資で勝つためには、テクニカル分析をしっかり行える必要があります。
テクニカル指標には様々なものがありますが、今回は多くのトレーダーに愛されているダブルボトムとダブルトップについて徹底的に解説しますので参考にしてください。
ダブルボトムとダブルトップとは
相場が下落を続け、2つの谷をつけた後に大きく上昇するパターンをダブルボトムといい、逆に相場が上昇を続け、2つの山をつけた後に下落するパターンをダブルトップといいます。
ダブルボトム
ダブルトップ
下降を続ける相場が、①のポイントで反転し、②まで上昇し反落しています。この時、①の緑色の線がサポート、②の黄色い線がレジスタンスとなります。
ここでもサポートとレジスタンスがした下値支持線、上値抵抗線となるという法則が活きています。
②で反落した相場が緑色の線のサポート付近で止まり、黄色い線のレジスタンスを超えると、ダブルボトム完成となります。
この時②でできた線のレジスタンスがその後の上昇相場のサポートとなり、支持をしているのだ。ダブルトップ・ダブルボトムを確認できた時は、ネックライン付近で押し目買い・戻り売りするのが定石です。
それではダブルボトム・ダブルトップについて詳しく見ていきましょう。
ダブルボトム
ダブルボトムは、ダブルトップの逆のパターンで、下降トレンドの終わりを示す可能性があります。価格が2回連続して同じレベル(または非常に近いレベル)まで下落し、その後上昇する場合に形成されます。
ダブルボトムの特徴
- 2つの明確な底があり、それらはほぼ同じ深さです。
- 2つの底の間には、比較的小さな反発があります。
- 2つ目の底の後、価格は抵抗線(ネックライン)を上回ります。
ダブルボトムの形成過程
- 最初の底: 下降トレンドの中で、価格が新しい安値を付けます。
- 最初の反発: 買い需要により、価格が上昇します。
- 2回目の下落: 価格が再び下落し、前回の底に近いレベルまで到達します。
- 2回目の上昇: 価格が再び上昇し、今度はより強い勢いで上がります。
- レイクアウト: 価格が抵抗線を上回り、パターンが完成します。
ダブルボトムのトレード戦略
多くのトレーダーは、価格が抵抗線を上回った時点で買いポジションを取ります。
ストップロスは通常、2つ目の底の下に設定されます。
利益目標は、パターンの深さを抵抗線から上に伸ばした地点に設定されることが多いです。
ダブルトップ
ダブルトップは、上昇トレンドの終わりを示す可能性のある反転パターンです。
このパターンは、価格が2回連続して同じレベル(または非常に近いレベル)まで上昇し、その後下落する場合に形成されます。
ダブルトップの特徴
- 2つの明確なピークがあり、それらはほぼ同じ高さです。
- 2つのピークの間には、比較的浅い谷があります。
- 2つ目のピークの後、価格は支持線(ネックライン)を下回ります。
ダブルトップの形成過程
- 最初のピーク: 上昇トレンドの中で、価格が新しい高値を付けます。
- 最初の下落: 利益確定の売りなどにより、価格が下落します。
- 2回目の上昇: 価格が再び上昇し、前回のピークに近いレベルまで到達します。
- 2回目の下落: 価格が再び下落し、今度はより強い勢いで下がります。
- ブレイクアウト: 価格が支持線を下回り、パターンが完成します。
ダブルトップのトレード戦略
多くのトレーダーは、価格が支持線を下回った時点で売りポジションを取ります。
ストップロスは通常、2つ目のピークの上に設定されます。
利益目標は、パターンの高さを支持線から下に伸ばした地点に設定されることが多いです。
ダブルボトム・ダブルトップの信頼性を高める要因
- ボリューム:2つ目のピーク(またはボトム)での取引量が1つ目よりも少ない場合、パターンの信頼性が高まります。
- 時間:2つのピーク(またはボトム)の間隔が長いほど、パターンの信頼性が高まります。
- ピーク(またはボトム)の高さ(深さ):2つのピーク(またはボトム)の高さ(深さ)が近いほど、パターンの信頼性が高まります。
ダブルボトム・ダブルトップの注意点
- 偽のシグナル:すべてのダブルトップやダブルボトムが実際の反転につながるわけではありません。偽のシグナルに注意が必要です。
- 確認:ブレイクアウトの確認が重要です。価格が支持線(または抵抗線)を明確に突破し、その後もトレンドが続くことを確認します。
- その他の指標:ダブルトップやダブルボトムだけでなく、他のテクニカル指標や基本的分析も併せて考慮することが重要です。
ダブルボトムとダブルトップの心理
これらのパターンは、市場参加者の心理を反映しています。
ダブルトップの場合
- 最初のピーク: 買い手が強気で、価格を押し上げます。
- 最初の下落: 利益確定の売りが入り、一部の投資家は高値での購入を躊躇します。
- 2回目の上昇: 楽観的な投資家がまだ存在し、再び価格を押し上げようとします。
- 2回目の下落: 2度目の高値で買えなかった投資家の失望感が広がり、売りが優勢になります。
- ブレイクアウト: 下落トレンドが確立され、多くの投資家が売りに転じます。
ダブルボトムの場合
- 最初の底: 売り手が強気で、価格を押し下げます。
- 最初の反発: 一部の投資家が底値と判断して買い始めます。
- 2回目の下落: 悲観的な見方がまだ強く、再び価格を押し下げようとします。
- 2回目の上昇: 2度目の安値で強い買いが入り、上昇トレンドの兆しが見えます。
- ブレイクアウト: 上昇トレンドが確立され、多くの投資家が買いに転じます。
ダブルボトムとダブルトップと相性の良いテクニカル指標を一挙紹介!
ダブルボトムとダブルトップと相性の良いテクニカル指標について説明します。
これらのパターンと組み合わせて使用することで、より信頼性の高い分析が可能になります。
- 移動平均線
- RSI
- MACD
それぞれの特徴について、わかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
移動平均線
短期と長期の移動平均線のクロスがダブルトップやダブルボトムの形成と一致する場合、シグナルの信頼性が高まります。
例えば、ダブルボトム形成後に短期移動平均線が長期移動平均線を上回ると、上昇トレンドの確認になります。
まとめ
今回はテクニカル分析の中でも特によく使われるダブルボトムとダブルトップについて詳しく説明をしました。
ダブルボトムとダブルトップを見極めることができれば大きな利益を狙えるはずです。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、テクニカル分析に興味を持っていただければ幸いです。