【米国株】話題のヘルスケア業界、痩せ薬に投資できる企業や投資先をご紹介します。

コラム

From:編集部 小早川

最近、痩せ薬が日本でも認可され、大きな話題になりました。30年ぶりの認可と言うこともあり、ニュースを知っている方も多いのではないでしょうか?

痩せ薬のマーケットは爆発的に拡大するとみられており、投資対象としても現在注目されています。

そこで今回は、痩せ薬を製造している企業とおすすめの投資先について紹介をしますので参考にしてください。

痩せ薬を作っているおすすめの企業

まずは痩せ薬を作っているおすすめの企業を紹介しますので、参考にしてください。

イーライリリー

米国の大手製薬会社。1923年に世界で初めてインスリン製剤を発売しました。

糖尿病治療薬「トルリシティ」や、乳がん治療薬「ベージニオ」などを展開しています。

2022年5月にFDAの承認を受けた2型糖尿病治療薬「マンジャロ」は肥満や非アルコール性脂肪肝炎など複数の適応に向けて治験が進められており、適応拡大による売上成長の加速が期待できそうです。

また、アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」やアトピー性皮膚炎治療薬「レブリキズマブ」などの承認も期待されており、豊富な新薬候補を武器に今後も安定成長が見込まれます。

イーライリリーの2024年2月9日時点の株価です。

株価は急伸しています。時価総額は7,024億9,684万ドルと非常に大きな会社です。

最新の決算も肥満治療薬「マンジャロ」の販売は急増し予想を上回ったほか、2023年12月に発売された期待の減量注射薬「ゼップバウンド」も予想を上回りました。

同社はゼップバウンドへの期待で、予想を上回る通期見通しを示しています。

今後も痩せ薬の旗振り役として大きな成長が期待されています。

ノボ・ノルディスク

ノボ・ノルディスクはデンマークの医薬品メーカー。

主に、糖尿病・肥満ケアと、バイオ医薬品の2つの事業を手掛けています。

肥満症治療薬の成功を受けて、23年9月には時価総額が欧州首位となりました。

2021年に肥満症治療薬「ウゴービ」を米国で実用化し、2023年にはドイツや英国など欧主要国でも販売を開始。

「ウゴービ」は、肥満症だけでなく、心疾患による死亡リスク低減効果も示されました。

日本でも認可されています。同じく同社が手掛ける糖尿病治療薬「オゼンピック」は、腎不全治療の治験でも早期成功を収めています。

両治療薬への期待は高く、今後も旺盛な需要が業績の後押しとなりそうです。

ノボ・ノルディスクの2024年2月9日時点の株価です。

ノボ・ノルディスクについてもここ5年間で株価は急伸しています。

2023年度の決算にも注目が集まります。

大正製薬

大正製薬は日本初の内臓脂肪減少薬「アライ」を発表しました。

アライは腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少(生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る)の効果が期待できます。

大正製薬の2024年2月9日時点の株価です。

大正製薬のここ5年間の株価は堅調とはいえませんがここ最近は戻してきています。

「アライ」が起爆剤となりさらなる上昇が見込まれるかもしれません。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックは多様な製品やサービスを手掛けるサイエンスソリューション企業です。

バイオ関連機器、分析機器、計測機器、医療サービスなどを製薬会社、病院、研究機関などに提供しています。

積極的な企業買収でも知られており、2021年には臨床試験の受託業務を手掛けるPPD社を買収。

既存設備を、肥満症・糖尿病治療向けのペン型注射針の充填のために転換することも表明しており、肥満治療薬の普及に伴う業容拡大に期待が集まりそうです。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックの2024年2月9日時点の株価です。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックは肥満症・糖尿病治療向けのペン型注射針への転換が進めば、株価はさらなる上昇を目指す可能性があります。

痩せ薬は製薬会社だけではなく、他の業界の株価を上げる可能性もある!

痩せ薬を製造している製薬会社はもちろん、その他の業界の株価を上げる可能性はあります。

例えば、健康志向が高まれば、ヘルスケア関連の株価が上がる可能性がありますし、痩せたことによって消費が活発になる可能性もあります。

このように痩せ薬は製薬会社だけではなく、多くの業界が注目している薬なのです。

痩せ薬によって上昇が期待される業界や企業についてまとめておきましたので、参考にしてください。

薬品卸売業

  • カーディナルヘルス(CAH)…医薬品卸売大手3社の一角
  • センコラ(COR)…医薬品卸売大手3社の一角
  • マケッソン(MCK)…医薬品卸売大手3社の一角

運動

  • アップル(AAPL)…アップルウォッチを手掛ける
  • ナイキ(NKE)…B スポーツアパレルを展開
  • プラネット・フィットネスA(PLNT)…フィットネスクラブを運営

美容

  • エスティローダー(EL)…世界的な化粧品メーカー
  • インモード(INMD)…美容医療向け機器メーカー
  • アルタ・ビューティー(ULTA)…美容専門小売店を展開

主な投資機会

痩せ薬を作っている企業へ投資できる金融商品を紹介します。

バンガード・ヘルスケアETF

バンガード・ヘルスケアETFは、痩せ薬の第一人者であるイーライリリーなどに投資をしています。

複数の銘柄に分散して投資をしたい方にとっては良い選択肢になります。

バンガード・ヘルスケアETFの情報についてまとめておきましたので参考にしてください。

バンガード FTSE オールワールド(除く米国) ETF

バンガード FTSE オールワールド(除く米国) ETFはノボ・ノルディスクが入っているETFです。

分散投資したい方はぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか?

JPMグローバル医療関連株式ファンド

項目データ
ファンド名JPMグローバル医療関連株式ファンド
基準価格10,964円(2023年12月29日時点)
純資産残高約842億円
トータルリターン(1年/3年/設定来)8.5%/40.5%/231.1%(2023年12月29日時点)
信託報酬年率1.85%
運用会社
三菱UFJアセットマネジメント株式会社
組入銘柄(上位3つ)ユナイテッドヘルス・グループイーライリリー ノボ・ノルディスク
参考:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
※※2023年12月末時点のデータ

JPMグローバル医療関連株式ファンドはイーライリリーやノボ・ノルディスクに投資をしている投資信託です。

手軽に痩せ薬を作っている企業に投資をしたいのであれば、投資信託を利用するのが良いでしょう。

運用実績も非常に良く、3年で200%以上の実績があります。

まとめ

今回は今非常に注目を集めている痩せ薬について紹介をしました。

今後大きくマーケットが拡大する分野に間違いありません。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、投資を検討してみてはいかがでしょうか?