
テクニカルアナリストの向川です。
先週の重かった流れをそのままに、今週の相場も続落スタートとなりました。中東情勢がさらに緊迫化し、地上戦に向けた報道も出てくる中、幅広い銘柄が売られています。
週末の米国株も売られており、原油も再び100ドルの攻防戦です。明日で3月終了、いよいよ4月相場がスタートしますが、まだまだ相場は回復しそうな雰囲気はありませんね。
では、今日の相場を振り返りましょう!
【米国株】週末の相場ザクっとまとめ
先週末の米国株はイラン戦争の長期化懸念でリスクオフが加速し、リスク回避の売りが殺到しました。
S&P500は5週連続の下落となり、イランとの戦争開始以来で最悪の週となっています。
特に売られているのがハイテク株で、金曜もAmazonやMetaなどが急落。大型テック株が軒並み売られて、ナスダックを押し下げました。
ガソリン価格上昇による個人消費の落ち込みも懸念されていて、スターバックスなどの一般消費財セクターも下落しています。そして、エネルギーのみ逆行高となっています。

すでに3指数とも200日移動平均線を割れ込み、今後は反発したとしても強烈な天井になります。200日線は長期トレンドを見る上でよく見られるものなので、3指数とも割れるのは去年春のトランプ関税以来です。
VIX恐怖指数が30の大台を突破していることからも、マーケットの不安心理は大きく、「割安に見えるから」という理由だけで落ちてくるナイフを拾うのは危険です。

終結が見えない中東情勢が相場を重くしている以上、マーケットが回復するには何かしらのポジティブ材料が欲しいところです。
週明けの日本株も重い立ち上がりが予想され、朝の時点ですでに2,500円ほど下落。では、次に日本株も見ていきます。
【日本株】中東緊迫と権利落ちのダブルパンチで全面安、一時2,800円超の暴落
今日の日経平均は朝の時点で51,000円台まで下げている中でオープンしました。
米国市場が「調整局面」に入り、リスクオフの流れに加えて、米国とイランとの対立激化が進み、朝方からパニック売りとなりました。
また、本日は3月末決算の「権利落ち日」であり、350円ほどの売りがありました。しかし、それ以上にファンダメンタルズの悪化が猛烈な下押し圧力に。
為替は円安が進んでおり、159〜160円台で動いていましたが、債券安(金利上昇)も重なる「トリプル安」の相場で、幅広い銘柄に売りが広がりました。
前場は見せ場がなかった日経平均ですが、後場からは少し戻りました。しかし、プライム市場の91%の銘柄が下落し、主力株が軒並み売り込まれる厳しい地合いです。最終的に日経平均は1,487円安の51,885円で大引けとなりました。

今日の売買代金は7兆9,080億円。今日は全業種が下落しました。プライム市場の値上がり銘柄は5%、値下がり銘柄は91%。今日は特に証券、輸送用機器、空運などの下落率が大きいです。
原油の上昇から石油石炭セクターだけが上昇でしたが、半導体などこれまで相場を引っ張ってきたハイテク株も売りが止まりません。
今日のような相場でも買われている銘柄は、古河電気工業やレーザーテック、信越化学など。イーレックスが値上がり率トップになり、レノバやK&Oエナジーなどが上げています。
さて、今日は懸念されていた窓開けからのスタートとなり、日経平均は一時節目の51,000円をあっさり割れるまで売られました。
引けにかけて1,300円ほど下げ幅を縮小しましたが、自律反発の域を出ていません。テクニカル指標を見ても、下落トレンドへの転換シグナルが点灯しており、引き続き中東のヘッドラインに振り回されるボラティリティの高い相場が続きそうです。
では、明日もいい波乗っていきましょう!

