
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
重要な1週間が始まりました。
先週末の米国株が大きく崩れ、特に半導体を中心にハイテク株が総崩れになりました。その流れから今日の日本市場も急落。2,500円ほど下落し、下落幅は過去5番目の大きさとなりました。
一体何があったのか?これはAIバブルの始まりか、それとも次のトレンドの買い場に向かっているのか?今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】雇用統計ショックで調整加速、ナスダックは一時4%超の下落
まずは週末の米国株ですが、主要指数すべてが朝方から大窓を開けて右肩下がりに売られました。
終日下落トレンドを描く全面リスクオフとなった要因は何か?1つは雇用統計でした。ライブ放送はこちら。
→https://www.youtube.com/live/WmMq-peVkho?feature=share
雇用が予想以上に強く、FRBのタカ派姿勢が強まりました。つまり、インフレの警戒です。
これによって金利上昇を嫌気したIT・ハイテク株への利益確定売りが加速。ナスダックの一時4%を超える下落率は、2025年初めの関税ショック時以来の大きさとなりました。
また、今週に予定されているスペースXの大型IPO。これが評価額1兆7700億ドルとも言われる超大型IPOです。
投資家が資金捻出のためにP&Gなどのディフェンシブ株ではなく、直近で急騰していたAI関連や半導体、モメンタム株を売却したことも下落のピッチを早める要因となりました。
これまでの上昇を牽引してきた半導体セクターが売られ、半導体指数(SOX)は「-10.30%」、NYSE FANG+は「-5.30%」と急落。生活実需品やヘルスケアの一角を除いてほぼ全セクターが一斉に調整売りに押されました。

SOX指数は下落後も年初来で約75%上昇していますが、これまでの急ピッチな上昇トレンドから一転しました。
この下落の波がどの価格帯で下げ渋るのか、今週の相場は下値を探りながら始まりそうです。なお、時間外の米国株は下げています。
では次に日本株も見ていきます。
【日本株】日経平均は2500円超の大暴落へ
米国株が崩れたことに加えて、中東情勢も警戒感が高まりました。
半導体を中心にハイテク株が下げたことで東京市場でもキオクシアHDやソフトバンクGなど主力半導体・AI関連株を中心に下落。日経平均は640円安の65,947円から始まりましたが、序盤から下げ幅を拡大。10時半頃には一時63,400円まで下げました。
後場も流れは変わらずで、下げ幅は再び3,000円を超えます。そこから少し買い直されましたが、それでも最終的に2,563円安の64,024円で大引け。TOPIXは96ポイント安の3,852、グロース250が17ポイント安の748とそれぞれ反落しました。

プライム市場の値下がり銘柄数は68.6%。電気機器や非鉄金属などのハイテク・景気敏感セクターが下げています。
キオクシアHDやソフトバンクG、東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、ディスコなどの半導体・AI主力株は軒並み下落へ。直近で強かったフジクラやイビデン、TDKなどの電子部品・電線株も下げました。
一方で、値上がり銘柄数も29.4%。保険や食料品、小売など、内需・バリュー株の一角は買われました。東京海上などの保険業、KDDIなどの通信、任天堂、ソニーG、コナミGなどのその他製品、さらにJTや7&iHD、イオンなどの食品・小売セクターは買われました。売買代金は11兆1,007億円で、売買は活況です。
これまでの強い上昇モメンタムが少しブレーキとなり、最高値圏から一転しました。
ボラティリティーの高い相場ですが、利下げ期待の後退によってどこまで調整が入るのか、今週の米国マーケットの動きにも注目しましょう。
では、明日もいい波乗っていきましょう!

