
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
今週最後の相場は大きく崩れました。日経は再び7万円を割れましたが、今日のようにハイテク関連が下げると指数は重くなりますね。
イランによるホルムズ海峡の船舶攻撃が報じられるなど、中東情勢をめぐってまた緊張感も出てきました。原油も反発しましたね。
いよいよ来週から7月相場です、夏枯れ相場になるのか、それとも反撃のアツい相場になるのか、まずは今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】引け後のマイクロン好決算でメモリー半導体は急騰!M7売りでナスダックは下落
前日引け後に発表されたマイクロン・テクノロジー(MU)の決算が好調で、市場予想を上回る「ビート&レイズ(予想超えと予想の引き上げ)」の好内容でした。
これによりAI関連への強気見通しが強まり、調整が進んでいたメモリー半導体株に買い戻しが入りました。
序盤のIT・ハイテク株は買い先行でスタートしましたが、M7を中心に高値圏での戻り売り圧力が根強く、ナスダック指数は徐々に下げに転じる展開に。メタ、Google、amazon、アップルなど下落しています。
一方で、ダウ平均は一時800ドル超高まで急伸する極めて強い局面。四半期末を前に良好な経済指標や原油相場の落ち着きを背景に、銀行、小売、伝統的な一般消費財、産業、ヘルスケアといった景気敏感・バリューセクターへ資金がシフトしています。
結局、ダウ平均は71ドル高の51,920ドルで引けました。S&P500は1ポイント未満安の7,357、ナスダックは118ポイント安の25,358で引けています。

好決算を発表したマイクロン(MU)が+15.74%と驚異的な上昇を見せました。他にもサンディスク(SNDK)が+21.97%、ウエスタンデジタル(WDC)が+4.90%とセクター全体が上昇。
2029年度までの大幅な売上高見通しを提示したクアルコム(QCOM)も+3.79%と上昇しています。
また、MacやiPad、Vision Proなどの値上げという異例の措置を発表したアップル(AAPL)が-6.12%と急落。割高感を理由に投資判断を引き下げられたデル(DELL)が-5.67%となったほか、マイクロソフト(MSFT)が-3.46%、メタ(META)が-2.65%、エヌビディア(NVDA)が-1.64%と、主要大型ハイテク株が軒並み軟調でした。
個人投資家に人気の掲示板「ウォールストリート・ベッツ」で思惑が高まったウェンディーズ(WEN)が材料がない中で+25.66%と高騰しています。
マイクロンの決算によってAI株に風が吹いたものの、M7の割高感からナスダックは下落しました。では次に日本株も見ていきます。
【日本株】日経平均は3,005円安と再び急反落。
前日の米国市場は高安まちまちで終了しました。
しかし、イランによるホルムズ海峡の船舶攻撃が報じられたことで原油価格が反発。そしてマイクロンの好決算に伴うメモリー価格の高騰により、「AI投資のコスト増による進捗減速」を招きかねないとの懸念が台頭。
今日の日本株は、この警戒感から値がさハイテク株を中心に売りが先行しました。
前日に日経平均が3,200円近く急騰していた反動から、短期的な利益確定売りが出やすい地合いでしたが、前場中盤から先物主導の売りが激化。
さらに、米OpenAIが2026年後半に計画していたIPOを2027年に延期することを検討しているとの報道も出ました。これによって後場寄り付き直後には一時68,600円台まで下げ幅を拡大。終日マイナス圏での軟調な推移になりました。
日経平均は最終的には3,005円安の69,360円で大幅反落で大引け。TOPIXは53ポイント安の3,963、グロース250指数が17ポイント安の682と、それぞれ続落しています。

今日は値下がり寄与度トップのアドバンテスト(6857)が1銘柄で指数を約835円押し下げました。
ソフトバンクG(9984)が2位となり、これにキオクシアHD(285A)、東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)、イビデン(4062)、村田製作所(6981)などが続いています。業種別でも非鉄金属、情報通信、電気機器などが下落しました。
指数は3,000円を超える歴史的な急落でしたが、プライム市場全体の騰落数は値上がり銘柄数が58%、値下がり銘柄数が39%。寄与度の高い特定の半導体主力株が中心に下落しましたが、中小型株やディフェンシブ、あるいはオールドエコノミーは買われています。
ホルムズ海峡の緊張による原油反発を受け、石油石炭や鉱業セクターが上昇。さらに米国での経済指標やGDP確報値の上方修正を背景に、トヨタ(7203)が値上がり寄与度トップに。花王(4452)、ホンダ(7267)、ダイキン(6367)、オリンパス(7733)、住友不動産(8330)、KDDI(9433)などが逆行高になりました。
プライム市場の売買代金は12兆1,679億円と、本日も12兆円を超える活況な相場ですが、今日は3指数とも朝方の寄り付きから前場にかけて一気に垂直に窓を開けて売り崩されました。
前日のロケット上昇(+3,191円)からの反落です。初の7万2000円台乗せから、再び7万円をわれて今週の相場を終えました。
来週は1日に日銀短観、そして2日に雇用統計の発表も控えています。では、来週もいい波乗っていきましょう!

