
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
今日の相場は急落となりました。
中東情勢の安定から原油が下がったことで米国株が反発。これで日本株もいい流れになるかと思いきや、値がさ株の下落が指数を押し下げました。また、国内長期金利が上昇していることも株価の重しに。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】ダウ平均が続伸、ナスダックは1.1%高の大幅反発!
今週は米国の主要な経済指標の発表が少なく、企業の決算発表の本格化も来週に控えるなど材料難の環境です。
そのなかで、足元で不安定な値動きが続いていた半導体関連やIT・ハイテク株に強力な買い戻しが流入。ナスダックやS&P500の上昇を力強く引っ張りました。
ダウ平均は71ドル安の52,828ドルで始まり、序盤は上昇するも失速。そのまま安値でレンジとなりましたが、朝方にかけて再び上昇。最終的には155ドル高の53,055ドルで大引けとなりました。
S&P500は54ポイント高の7,537、ナスダックは288ポイント高の26,121と続伸しています。

今、相場の関心は韓国マーケットにあります。
サムスンの決算発表、そして10日に予定されているSKハイニックスのナスダック市場への超大型上場(290億ドル規模)が注目の的です。また、明日火曜日からスペースX(SPCX)がナスダック100指数の算出銘柄に正式採用されますね。
個別株の動向も見ておきます。
次世代データセンターを手掛けるIREN(IREN)が、アナリストによる投資判断「買い」への引き上げと目標株価58ドル設定を受けて大幅高に。ビットコインマイニングのテラウルフ(WULF)も、AIスタートアップのアンソロピックと20年間の賃貸契約を締結しました。
イスラエルの海運大手ジム・インテグレーテッド・シッピング(ZIM)は、ドイツ企業との買収合意に対し、イスラエルのネタニヤフ首相が否定したとの報道が嫌気され下落しました。
先日までの流れから一転してハイテクの強さが光ります。短期的なポジションの調整は依然として続いていますが、下値ではリバウンド。ドル円相場は引き続き円安継続です。
日経先物は300円近く上げていましたが、今日の日本市場はどうなったでしょうか?次は日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は1,480円安と大幅続落。米株高もハイテク株を中心に売り優勢
前日の米国市場ではダウ平均が過去最高値を更新しました。
しかし、韓国のサムスン電子が市場予想を上回る好決算を発表したにもかかわらず株価が急落。これが好材料出尽くしと受け止められ、AI・半導体関連株への売りが東京市場へダイレクトに波及しました。
そして内長期金利の上昇が株式市場の重荷に。今週8日と10日に控えるETF分配金捻出のための売り需要も控えており、後場中ごろにかけて下げ幅を拡大する展開になりました。
後場に入っても勢いは弱く、日経は68,000円の攻防戦に。最終的に1,480円安の68,256円で取引を終えました。TOPIXは39ポイント安の4,062、グロース250も13ポイント安の730となりました。

値下がり寄与度トップの東京エレクトロン(8035)が1銘柄で指数を約286円押し下げ。キオクシアHD(285A)との2銘柄で合計約502円分押し下げました。
これにソフトバンクG(9984)、アドバンテスト(6857)、イビデン(4062)、村田製作所(6981)、TDK(6762)などの主要ハイテク・電子部品株が連れ安に。業種別では非鉄金属、金属製品、機械などが下落率の上位でした。
一方、値上がり寄与度トップとなったファーストリテイリング(9983)が指数を約78円押し上げました。リクルートHD(6098)、KDDI(9433)、ソニーG(6758)、良品計画(7453)、テルモ(4543)、中外製薬(4519)なども買われています。業種別ではサービス、証券先物、不動産などが上昇。
プライム市場全体の騰落数は、値上がり銘柄数が47%、値下がり銘柄数が49%とほぼ拮抗です。日経平均株価の見た目の下落幅(-1480円)に比べ、市場の実態としては半導体値がさ株へのポイント的な調整に留まっているのが特徴的。
半導体メモリー株の比率が大きい韓国株指数が下げたことも、今日の下落の要因になりました。ここから決算も少しずつ始まるので注目しましょう。
では、明日もいい波乗っていきましょう!

