【08/04】日本株3日ぶり小反発!今夜は米国雇用統計です。

相場まとめ

編集部の野々村です。

今週も1週間、
お疲れさまでした。

今週は荒れた相場で、
米国株も日本株も乱高下しました。

日本株はこの2日間で
1300円も下落しました。

今日は週末ということもあり、
そして今夜は雇用統計の発表もあり、
様子見ムードでしたが小幅に上昇。

今日の日経平均は+0.1%の
32,192円で取引を終えました。

TOPIXは+0.28%の
2,274円でした。

マザーズも+0.38%の
764円で取引を終えています。

日本株は3指数ともそろって上昇。
先物も現在やや上昇です。

昨日の米国市場は弱い展開で、
ダウ、ナスダック、S&Pは
そろって下落しました。

米国長期金利も上昇中です。

今日の日本市場は海運、
銀行、保険などのセクターが上昇。

米国金利が上昇し、
国内の長期金利も上昇中です。

こうした流れをうけて
銀行セクターが活況でした。

しかし、後場からは緩やかになり、
雇用統計をひかえて様子見ムードでした。

さて、その雇用統計についてです。

雇用統計をざくっと解説

昨日の武庫川先生の動画で
ざくっと解説しておりますので、
ぜひご覧ください。

チャートの向こう側
https://www.tiktok.com/@mukogawa0915/video/7262677101860408577

8/2発表のADP統計で
米民間雇用者数が市場予想を
上回る増加を見せました。

このADP統計とは、
おもに米国の中小企業の
雇用者数を見るものです。

今夜の雇用統計は大手企業も
入った雇用者数の数字です。

雇用統計を見るうえで、
まず前提の考え方を解説します。

そもそも働く人が減少すると、
当然ですが所得ある人が減ります。

そうするとモノを買う人が減り、
結果として不景気になります。

特に米国は大量生産・大量消費です。

働く人が増えたら、
所得ある人が増えます。

そうすると彼らはモノをもっと買い、
好景気に向かうということです。

これが雇用統計を考えるうえでの
前提となるポイントです。

そして雇用統計には
さまざまな数字がありますが、
特に大事なものは以下の3つ。

・平均時給
・非農業部門雇用者数
・失業率

です。

非農業部門雇用者数とは、
経営者や農業で働く人を除いた、
雇用者のことです。

時給があがると、
個人の消費が増えます。

消費が増えると、
インフレの加速要因になります。

そして雇用者数が減って、
失業者が増えていくと、
労働人口が減少して
消費が冷え込む恐れもあります。

こうしたポイントを押さえて、
先月の数字と今回の予想を見ましょう。

━━━━━━━━
平均時給:予想0.3%|前回0.4%
非農業部門雇用者数 :予想20万人|前回20.9万人
失業率:予想3.6%|前回3.6%
━━━━━━━━

このようになっています。

平均時給は減少予想、
雇用者数もやや減少、
失業率は変わらずです。

この予想に対して、
結果がどうなのか?

平均時給は減少してますが、
もし前回よりも上がっていたら、
まだまだインフレが懸念されます。

非農業部門雇用者数は
おおよそ15万から20万人の
増加があれば理想と言われます。

前回からやや減少し、
20万人で着地できていたら、
雇用者数の推移はOKです。

なお、予想通り20万人ですと、
年初来で最も少ない増加になります。

その場合、失業率も変わらずでしょう。

雇用統計の結果が強ければ、
今後のさらなる利上げの可能性もあります。

今夜発表されたら
またこのニュースレターでも
まとめてお届けします。

日本株の注目決算

では決算も見ていきましょう。

※プライム市場のみ

アバントグループ(3836):
今期経常は18%増で9期連続最高益。

クボタ(6326):
今期最終8%上方修正・最高益予想を上乗せ。

日本製鉄(5401):
上期最終を67%上方修正。

大阪チタニウム(5726):
1Q経常は2.6倍増益で着地。

丸紅(8002):
1Q最終は30%減益で着地。

ユニチャーム(8113):
上期最終は9%増益で着地。

スクエニ(9684):
1Q経常は65%減益で着地。

スズキ(7269):
今期経常を9%上方修正。

三井不動産(8801):
1Q経常は1%減益で着地。

三菱重工業(7011):
1Q最終は2.8倍増益で着地。

三井化学(4183):
今期最終を16%下方修正。

【週明けの注目決算】

東京海上、大林組、レーザーテック、東芝など

今日の業種別ランキング

では最後に今日の
業種別ランキングです。

【値上がり】
1位: 海運2位: 水産農林3位: 保険

【値下がり】
1位: 繊維2位: その他製品3位: ゴム

プライム市場の値上がり銘柄は
全体の57%、値下がり銘柄は39%でした。

任天堂は好決算も
材料出尽くしから下落です。

東京エレクトロン、
アドバンテストなど
ハイテクが強いものの、

レーザーテックやソシオネクストが
売られるなど半導体はまちまちでした。

三井住友、UFJなど銀行も強いです。

日米欧で長期金利が上昇中で、
これが続くと株価の上昇が重くなります。

引き続き、金利の動向には
要チェックです。

今夜の雇用統計の結果次第で
来週以降の流れが決まります。

来週も良い波のっていきましょう!

本日の値上がり&値下がりランキング

※プライム市場のみ

・値上がりランキング

1位:日東紡(3110)+18.26%
2位:エンプラス(6961)+18.16%
3位:UACJ(5741)+17.95%
4位:品川リフラ(5351)+15.87%
5位:シグマクシス(6088)+14.33%

・値下がりランキング

1位:ネットワン(7513)-19.60%
2位:三菱紙(3864)-14.89%
3位:エアウォータ(4088)-11.45%
4位:ゴルトウイン(8111)-11.01%
5位:TDCソフト(4687)-10.46%

・ストップ高(一時的なものを含む)

日東紡(3110)+18.26%
品川リフラ(5351)+15.87%
UACJ(5741)+17.95%
エンプラス(6961)+18.16%

・ストップ安(一時的なものを含む)

三菱紙(3864)-14.89%

・日経平均の寄与度ランキング※数値は寄与度

1位:東エレク(8035)+18.81
2位:花王(4452)+10.44
3位:SBG(9984)+10.17
4位:TDK(6762)+9,45
5位:コナミG(9766)+6.91