
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
大荒れの相場になりました。
日経平均は一時4,000円ほど下落、過去最大級のショックとなり、3連休前の相場は一気に警戒感が高まりました。
私が保有するテック銘柄もストップ安へ!久しぶりにストップ安に巻き込まれまして、ひとまず来週明けのリバウンドを期待したいところですが、まさに「夏枯れ相場」といったマーケットです。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】半導体安が継続しナスダックは大幅安へ!
今週は半導体大手のTSMC、そしてオランダのASMLの決算が出ました。
どちらも内容はよくて、市場予想を上回る内容でしたが、株価の高いバリュエーションに加えて大型テックが必要以上のAI設備投資を前倒しで進めているのではないかという過剰投資への懸念が強まりました。
これが半導体株への戻り売りを加速させ、ハイテク株中心に売られる相場になりました。
投資家はAIの恩恵を受けながらもより割安なセクター、またはヘルスケア、生活必需品、エネルギーといったディフェンシブ・バリュー分野へ資金をシフトさせています。
イラン情勢を巡る不透明感も残っており、相場の過熱感を冷ます相場と言えるでしょう。ハイテク主導の下落トレンドが優勢となっています。
ダウ平均は266ドル高で始まりましたが、少しずつ勢いが鈍化。引け前に下落幅を縮小しましたが、105ドル安の52,552ドルで取引を終えました。S&P500は38ポイント安の7,533、ナスダックは387ポイント安の25,881で引けています。

米国も決算が続いています。
ユナイテッドヘルス(UNH)は通期の業績見通しを上方修正。売上や利益も増加し、素晴らしい決算でした。
アボット・ラボラトリーズ(ABT)も好決算を評価されて大幅高に。アタイベックリー(ATAI)はイーライリリー(LLY)が買収に向けて協議を進めているとの一部報道を受け、思惑買いから大幅高となりました。
また、アルファベット(GOOG)はGemini 3.5 Proのリリースが遅れていることから売りが強まりました。
マイクロソフトやアマゾンなど小幅ながらも一部で買い戻されましたが、アップル(AAPL)やその他のハイテク主要株は軟調でした。
指数を見ても、これまでの上昇トレンドの足場を大きく崩す展開です。テックの好決算が出てもこの流れになったので、もう少し調整モードが続きそうです。
そして、この流れは日本市場にも舞い込んでくるので、次は日本株も見ていきます。
【日本株】日経平均は2,694円安と急落!キオクシアのストップ安連鎖で一時6万3,000円割れ
米国株のイヤな流れを受け継ぎ、今日の日本市場も売り優勢で始まりました。
主力の一角であるキオクシアHD(285A)がストップ安に売り込まれ、6月の過去最高値から「半値割れ」の水準まで下落。これが相場全体のパニック心理に火をつけました。
対イラン攻撃による原油高、長期金利の上昇も投資マインドを冷やし、時間の経過とともに下げ幅が急拡大。
後場中ごろには日経平均は一時下げ幅が4,000円を超えました。6万2,700円台まで売り崩され、さらに週末に加えてここから3連休ということもあり、買いの勢いは見られませんでした。
4,000円安からは、さすがに売り方の買い戻しや自律反発を狙う買いも見られ、大引けにかけて日経平均は1,300円以上戻しましたが、大きく崩れて取引を終えました。
最終的に日経平均は2,694円安の64,141円で大引け。TOPIXも109ポイント安の3,919、グロース250は24ポイント安の695で引けました。

キオクシアだけでなくアドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)など、値がさハイテク株が軒並み急落。業種別でも非鉄金属、金属製品、電気機器などが下落率の上位へ。
一方で、荒れた相場でも出遅れ銘柄や、ディフェンシブセクターには資金が入りました。業種別では海運、医薬品、水産農林などが上昇しています。
プライム市場全体の騰落数は、値上がり銘柄数が449(28.8%)に対し、値下がり銘柄数が1,081(69.3%)へ。グロース250指数も-3.38%と700ポイントの大台を大きく割り込みました。値がさ半導体株の引き金から市場全体へとリスクオフの波が波及しています。
今日は朝から急落、そこから大引けにかけてリバウンドする乱高下の激しい相場でした。売買代金は10兆9,219億円と連日で10兆円超の大商いです。2日間の暴落によって週初の上げ幅をすべて吹き飛ばしました。
この最後の戻りが、底入れなのか?今日の米国も少し重そうな雰囲気ですが、中東の緊迫した地上戦シナリオも残っており、まだまだ油断できない展開です。
では、来週もいい波乗っていきましょう!

