
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
揉み合い相場のなかで今日の日経平均は反発。4日ぶりですね。米国株も続伸で、ハイテクや半導体がけん引しました。
為替がやや円安に進んだこともマーケットの追い風になりましたね。このままレンジ抜けしてほしいところです。
では、今日もマーケットを振り返りましょう。
【米国株】3指数続伸!米中貿易交渉が無事に着地するか。
昨日の米国株は3指数とも上昇。
昨日はOECDによる世界経済の先行きが発表され、米国や日本が鈍化。米国の成長率も下振れとあって、マーケットは重い立ち上がりでした。
しかし、トランプ関税が中国や他の国とも進展するとの期待感から反転。加えて、米国の求人データも強く、景気減速の懸念が弱まったこともよかったですね。
ダウ平均は前日比214.16ドル高の42,519.64ドルで引けました。これで4日続伸。
S&P500は34ポイント高の5,970、ナスダックは156ポイント高の19,398で引けました。
S&Pはなかなか6,000の壁を超えさせてくれないですね。

業種ごとで見ると、11業種のうち8業種が上昇。ハイテクとエネルギーが強かったですね。素材や資本財、一般消費財も小幅に上げてます。
半導体株が強く、エヌビディアなど主力株がけん引。ナスダックの上昇に寄与しました。
また、ダラー・ゼネラルが決算を発表、売上もESPも予想を上振れで15%上昇。半導体のブロードコムも決算を控えているなかでアナリストによる目標株価の引き上げが伝わり、過去最高値を更新。
いい流れで昨日のマーケットを終えました。
【日本株】日経平均300円高。半導体、防衛、造船、ゲームも強い。
では日本株を見ていきましょう。
3日下げていたので、米国株の流れを受け継いで今日は反発スタート。しかし寄り付きから良い流れになったものの、少しずつ失速。
今日は半導体株が良かったので、相場を支えたのと、少し円安に進んだことで輸出株もいい流れに。後場からは少し重くなりましたね。
目先は米中首脳会談に注目で、良くも悪くも結果は日本株に影響を与えることから、積極的な買いあげは乏しかったですね。
引けになるにつれマーケットは揺れましたが、最終的には300円高の37,747円で取引を終えています。

日経平均ほどではないものの、TOPIXも続伸。グロース250指数も4日続伸となる1.1%高となりました。中小型も引き続き強いですね。今日の売買代金は4兆854億円でした。
業種ごとで見るとその他製品、石油石炭などが上昇し、ゴム製品、不動産業、金属製品などが下落。33業種中7業種が下げました。プライム市場の値上がり銘柄は62%、値下がり銘柄は33%。
個別株を見ると、やはり半導体が目立ちますね。東京エレクトロン、アドバンテストなどの主力はしっかりと。
他にもUFJや三井住友などメガバンクも強かったです。スイッチ2の発売が近い任天堂も続伸、三菱重工やIHIなど防衛株も強く、そして造船株も強いです。川崎重工やレーザーテックは重め。
引き続き今週は重要な経済データに注目。週末は雇用統計です。21時からLIVEしますね。
向川の視点:市場の展望
さて今日は日経平均は4日ぶりに反発。38,000円の節目を前にレンジです。
上値を追う材料がほしいところで、今夜は米国の5月ADP雇用、ISMサービスも出てきますね。
トランプ政権の政策が、経済にどんな影響を与えているか、注目が集まります。
米国株や米国経済は引き続き強く、懸念されているようなリセッションなどは起こる気配はありません。
トランプ関税がクリアされたら少しずついい流れになっていくと考えているので、もう少し我慢の時間が続きそうですね。
では、明日もいい波乗っていきましょう!