
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
昨日の米国株はまちまちの展開。日経平均は3日続伸。
ちょうど今は世界が注目する米中協議、そしてG7も控えており、マーケットにも警戒感があります。そしてそのタイミングにあわせるかたちで米LAで暴動が起こっていますね。
さながら北斗の拳の世界線で、ほんと平和で安全な日本で暮らせてよかったと思いますね。
これはイーロンマスクのXのポストですが、こんなのがその辺にいたら怖くて外出れないですな、、、

トランプは不法移民を帰らせる!と豪語しており、移民はそれは不当だ!とキレており、ついにトランプは海兵隊を派遣するなど、映画の世界が現実に起こっています。
さらには米政府による不法移民の取り締まりにカリフォルニア州の知事が抵抗。(カリフォルニアは米国トップ級の左派ですから移民推奨)
トランプは「知事を逮捕する」と警告するなど完全に米国は分断されており「すでに内戦中」ですが、そんなことはどこ吹く風でマーケットは上昇しています。
さて、そんな今日のマーケットを振り返りましょう。
【米国株】3指数はまちまちもハイテク・半導体が堅調。
昨日は大きな動きはなかったものの、マーケットはポジティブでした。
2回目の米中協議がロンドンで開催されており、交渉の期待から主力株が買われる展開でした。
ただ、ここまでかなり上げたことと、明日はトランプの発言があり、さらに米CPIも控えている中で利益確定売りも見られました。
特に引けにかけて売りが加速。ダウは失速してマイナス圏に下がりました。最終的には1ドル安の42,761ドルで引けています。
ハイテク比率が高いナスダックは61ポイント高の19,591、S&P500は5ポイント高の6,005で引けています。
まずS&Pが3ヶ月半ぶりに6,000に回復。ナスダックも2万目前まで到達しており、直近1ヶ月で見ても上昇トレンド継続ですね。

業種ごとに見ると11業種のうち5業種が上昇。特に一般消費財が強かったですね。他は素材や情報技術、エネルギーなどもしっかりと。弱かったのは公益事業や金融、生活必需品など。
個別株を見ると防衛のボーイングが3%以上上昇。ハイテクからはAmazonやGoogle、パランティア、テスラも上昇。半導体のAMD、クアルコムなども上昇しました。
【日本株】日経平均122円高。強い相場も終盤に失速。
日本株も振り返りましょう。
米国株の流れをうけて、今日の日本株も続伸スタート。これで3日連続で買いスタートでしたね。
前場は勢いそのままに上昇継続で、日経平均は385円高の38,473円で前場を引けました。
米中の貿易協議が進んでいること、そして米長期金利が下がり、やや為替も円安に振れたことも良かったですね。
後場も引き続き続伸していましたが、14時過ぎから急速に上げ幅を縮小。
TSMCの5月売上高が出てきましたが、前年同月比で大幅増だったものの前月比マイナスで、これが影響したかもしれません。それにつられて日経平均も押し下げとなりましたね。
最終的には122円高の38,211円で引けて、日経平均は3日続伸。TOPIXはほぼいってこい、グロース250は+1.52%と続伸しています。国内の中小型がしっかり強いですね。
個別ではサンリオが強く、国内証券会社が目標株価を9,420円に引き上げ。現在6,800円ほどなので、これが好感されましたね。さすがキティちゃんです。
電線株のフジクラは下落。こちらは国内証券会社が投資判断を3段階で最上位の「買い」から真ん中の「中立」に引き下げ。目標株価はそのまま7,000円ですが、今日は売られましたね。
他には信越化学、キーエンス、ソフトバンクGなどが買われており、売買代金トップのアドバンテストは買われていたもののひけにかけて下げてマイナス圏へ。三菱重工やIHIなど防衛株も今日は重かったですね。
プライム市場の値上がり銘柄は41%、値下がり銘柄は54%。売買代金は4兆661億円。
日経平均は直近1ヶ月のレンジです。上抜けしそうな気配はあるものの、目の前のイベントでやや様子見ムードですね。TOPIXも底堅いです。
材料次第では抜けてくる気配なので、しっかりマーケットを見ておきましょう。超重要な38,000円を前後して、次のトレンド待ちですからね。
【向川の視点】週末はメジャーSQ
国内は週末金曜がメジャーSQですね。先物主導で荒れること想定です。特に週の後半ですね。
日経平均は次の節目である38,500円に迫っており、米中交渉が合意になれば買い材料になると思われます。
明日も米中協議があるみたいなので、どんな着地になるか結果待ちですね。
まさかの「関税バトル第2ラウンド」にならないことを願っていますが…笑。
では、明日もいい波乗っていきましょう!