
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
月初の重要ウィーク、相場は方向感ない展開ながらも底堅いです。日経平均は小幅に3日ぶり反発。米国株はまちまちながらもS&Pとナスダックは最高値を更新。
そして今夜は月初の重要イベント、雇用統計ですね。昨日出てきたADP雇用統計が弱かったですが、はたして今夜はどうなるか。世界が注目するイベントは21時半に発表です。
その少し前の21時から毎月恒例のLIVE放送をするので、時間になったらこちらからご参加ください。

【米国株】まちまちの米国株、S&P500、ナスダックは最高値更新。
ではまず、昨日の米国株から振り返りましょう。
前日まで4連騰だったダウ平均ですが、昨日は反落しました。ADP雇用統計が予想外に下落。経済の失速が懸念されてダウは重い展開となりました。
しかし、懸念材料である関税問題が進展。昨日は米国とベトナムが合意となり、一時ダウ平均は昨日の高値まで上昇。そのあとはレンジとなり、最終的には10ドル安の44,484ドルで引けました。

昨日はハイテクが反発、エヌビディアなど半導体株も上昇しました。SOX半導体指数も1.9%上昇。
S&P500は29ポイント高の6,227、ナスダックは190ポイント高の20,393で引けています。それぞれ最高値を更新ですね。

昨日は11業種中7業種が上昇。強かったのはエネルギー、素材、ハイテクでした。下げたのはヘルスケアと公共でした。
昨日のマーケットはやはり関税の着地がポジティブ材料でしたね。続けてインドも交渉が進んでいるようで着地が見えてきています。あとは日本ですが、、、もう少し時間がかかりそうですね。
個別株を見てもエヌビディア、アップル、テスラ、TSMCなどハイテク株が相場をけん引。ナイキやルルレモンなどアパレルも伸びたのはベトナムの関税合意の影響でしょう。
反対に昨日ガタっと下げたのがユナイテッドヘルス。医療保険会社の業績見通しが微妙で下げました。
テスラの販売台数が2四半期連続で減少となる中、警戒されていたほどは下げたなかったことで買われて、昨日は5%ほど上げました。
【日本株】日経平均は小幅上昇。雇用統計を前に様子見ムードも。
では日本市場を見ていきます。
米国ハイテク株が強かったことで、今日の日本市場はやや買い優勢でスタート。日経平均は34円高で寄り付きました。
その後は売り買いが乱れてレンジになり、さらに為替が円高に振れたことでマーケットが重くなりました。前場はそのままもみ合いとなり、後場にはいってもあまり流れは変わらず。
ハイテク株や半導体の一角は強い流れで、指数を押し上げましたが、週末の米国休場や今夜の雇用統計をまえに様子見ムードに。日経平均は最終的に23円高の39,785円で引けました。

一方でTOPIXは陽線となり、こちらも小幅に上昇。グロース250指数は3日続落しています。売買代金は5兆319億円、プライム市場の値上がり銘柄は50%、値下がり銘柄は45%でした。
33業種のうち20業種が上昇。今日は鉄鋼や非鉄金属、輸送用機器が上昇。下げたのは陸運、食料品、不動産でした。今日はなにげに警戒されている自動車株が買われましたね。
個別株を見ると、ここまで強く上昇していた良品計画が続落しています。かなり加熱しているのと、昨日出てきた国内店舗の売上が前年比では増加も、前月比で下がっていたことで一旦の売りがはいった形ですね。
ニトリも反落しており、こちらも昨日出てきた既存店舗の売上が前年比で減少となったことで売り優勢となりました。
東京エレクトロン、レーザーテック、アドバンテストなど主力の半導体は買われています。トヨタなど自動車株も堅調。三井住友、UFJなどメガバンクも強かったですね。
主力で下げたのがソフトバンクGやファストリ、ソニー、そして三菱重工など防衛株も売られています。ちょっと今はターンじゃないですね。ゲーム株も引き続き売られています。
さて、なにはともあれ今夜の雇用統計です。失業率がやや予想上振れで労働市場の冷え込みが予想されています。
景気減速が懸念されるなか、雇用はどうなるか。世界が注目する雇用統計、今夜発表です。21時にYouTubeに集合ください。
明日もいい波乗っていきましょう!