編集部の野々村です。
1週間お疲れさまでした。
今日は週末ですので、
振り返りと来週の
ポイントを解説します。
今週は前半は円安・株高で、
いい流れで来ていましたが、
日銀のYCC修正から始まり、
米国債の格下げ、
そして昨日の雇用統計と、
イベントが続きました。
TOPIXは7/31に
年初来高値更新しましたが、
米国債の格下げで下落しました。
一方で日本の10年債は
0.6%を超える水準に。
これは約9年ぶりのことです。
日経平均は32000円を割り込み、
今週終わった時点で60日線を
割り込んできました。
また、決算も続ています。
円安の流れをうけて
業績好調、株価も伸びていた商社は
それぞれ減益が目立ちます。
今週はトヨタの決算が話題で、
日本企業初、四半期純利益が1兆円超えです。
さらに年初来高値も更新するなど、
日本経済をけん引しています。
そして海外投資家の動向ですが、
最新のデータでは4週間ぶりに売り越し。
現物では買い越しですが、
先物と合算すると2,557億円を
売り越ししています。
やはり今週は米国債の格下げ、
これが世界的な株安になりました。
米フィッチ社が米国債の格付けを
AAAからAA+にしました。
実はこれは過去にもあり、
2011年には史上初の格下げで
株価は一気に下落しています。
それから数ヶ月にわたって下がり、
もちろん日本もその流れを受けました。
ただ、今回はすでに織り込まれていたことで
そこまで大きな影響はないと思われていました。
が、、結果を見ると
株価は全面安となりました。
強い上昇を続けていた
米ハイテクを中心に下落が強まり、
全体相場を押し下げる展開に。
そして金曜は雇用統計も出ました。
【7月雇用統計】
平均時給:
結果:0.4%|予想0.3%
非農業部門雇用者数 :
結果:18.7万人|予想20万人
失業率:
結果:3.5%|予想3.6%|
この数字だけを見ると、
ややインフレは鈍化しています。
そして時給は伸びてるものの、
前月と同じ水準ですので、
そこまで深刻ではないかと。
失業率も下振れです。
このことから米国のインフレは
やや落ち着いていると見受けます。
インフレを懸念して、
上昇していた米国債も下落。
![](https://wavy-invest.com/wp-content/uploads/2023/08/306c537a1c3c75a1a1e37244110309a4.png)
日本の10年債はやや下落ですが、
それでもまだ高い水準です。
よって、ドルが売られ、
円が買われる展開で、
円高に戻っているかたちです。
来週のポイントは?
来週の相場ですが、
この流れをうけて
上値が重い展開が予想されます。
日経平均は青の60日線を
割ってきています。
![](https://wavy-invest.com/wp-content/uploads/2023/08/c970042b569aa496703b512c31483457.png)
実体ベースでも割ってきたので、
次は31791円の下値ラインです。
ここを割ってきたら、
より下に流れていきそうです。
ただ、国内企業の決算は堅調で、
全体的に強いです。
なので、この流れが落ち着けば、
底堅く買われる展開も考えられます。
落ち着いて押し目を狙っていきましょう。
ただ気になるのは国内金利。
これが引き続きあがっていくなら、
株価は下がりやすいです。
そして10日木曜は
米国の消費者物価指数CPIです。
翌11日はPPIも出てきます。
どちらも見るべきは
インフレの進み具合です。
CPIは消費者・個人のことで、
PPIは業者のことです。
それぞれのインフレが
落ち着いてるのか、どうなのか。
もし予想通り、または
下振れしてくるのであれば、
利上げ観測は弱まるでしょう。
さらに円高に振れることもあります。
また、日本は12日金曜は
山の日で休日でお休みです。
そして決算も続きます。
来週がピークですね。
7日(月):
東京海上HD、東芝、レーザーテック
8日(火):
ソフトバンク、ダイキン、MS&AD、資生堂
9日(水):
ソニー、INPEX、SOMPO、ブリヂストン、NTT
10日(木):
東京エレク、リクルート、メルカリ、日本郵政、第一生命
一部の主要企業を載せます。
それでは来週も
良い波のっていきましょう!