
テクニカルアナリストの向川です。
2月相場が終わりました。これで日経平均は年初来で15%上昇ですが、去年1年で上がったのが26%だったので、すでに去年の半分くらい上げたことになります。
もちろん下げる時もあるので、このまま一直線に行くことはないでしょう。しかし、今日Xにもポストしましたが、米国のベッセント財務長官も「日本の復活」をポストしていたように、今後も期待できるマーケットですね。

かつて、日本が世界トップの経済大国だった頃、力を持ちすぎたあまり米国が中心となって経済制裁を与えました。それがプラザ合意であり、そこから一気に円高へ。
ちなみにバブル期のドル円は250円!超超超円安で、だから日本製の製品が飛ぶように売れまくったわけですが、これもいわば関税なんですよ。日本包囲網と言える関税によってバブル崩壊となりました。
そして時は流れて、今は中国が米国の脅威となり、立場が変わりました。今は中国包囲網を仕掛けているところで、日本はチャンスです。
もちろん米中のバチバチで中国に軍配が上がれば話は変わります。そうならないために、中国に変わるサプライチェーンとして日本が注目され、米国は製造できないことをやれる唯一の国です。
よって、このベッセントの発言はとても興味深いなと。日本の財務長官は片山さんですが、このコンビもとても注目してます。トランプー高市コンビと同じくらいに。
さて、前置きが長くなりましたが、そんな相場を振り返りましょう。
【米国株】エヌビディア決算後の「売りのニュース」で調整
今月最大のイベントだったエヌビディア決算。
無事に通過しましたが、市場は「売りのニュース」となりました。売上68.13Bドルと爆益、ガイダンスも上振れでしたが…。
AI投資の回収懸念が再燃で半導体株全体に売りが波及し、ナスダックが特に弱かったです。
でも景気敏感・金融株が反発。ダウ平均は小幅高でスタートし、序盤から上昇して昨日の高値を更新しましたが、そのあとは失速。方向感に欠ける流れとなりました。
後半早々は反発し、49,500ドルを超えて再びチャレンジしましたが、引けにかけては売られました。最終的に17ドル高の49,499ドルで引けて、ダウは3日続伸となりました。
しかし、テックセクターがS&Pを押し下げました。セールスフォースなどソフトウェア株が反発したのは良かったものの、ハード関連は弱め。ハイテク株も明暗が分かれました。
S&Pは高値圏から押し戻されて、ナスダックは1%超安で調整モード。S&P500は37ポイント安の6,908、ナスダックは273ポイント安の22,878となりました。

セクターごとで見ると11業種のうち4業種が上昇。金融が最も上昇し、資本財や不動産が上昇。
決算を抜けたセールスフォースが4%ほど上昇し、アメックスなど金融株が続きました。エヌビディアは5%下落。こちらも決算が出ましたが内容が弱かったシースリー・エーアイは18%急落でした。
では次に日本株も見ていきます。
【日本株】TOPIXは3,900台到達で最高値更新
米国がハイテク株中心に売られたことで日経平均は147円安でスタート。半導体・ハイテク株中心に売り優勢の立ち上がりでした。
しかし、成長投資期待が相場を支えて、海外投資家の買い越し継続もあって買われる展開に。前半は重いものの、後場から流れが変わって買い上がりました。
ただ、月末ということもあり、59,000円を超えることはなかったですが、最終的に96円高の58,850円で大引け。これで日経平均は4日続伸となり連日で最高値を更新。
TOPIXも58ポイント高の3,938まで上昇、初の3,900を超え、最高値を更新しています。グロース250も28ポイント高に。

売買代金は9兆9030億円。精密機器の1業種だけ下落しました。プライム市場の値上がり銘柄は90%、値下がり銘柄は7%。
個別株を見ると、今日は全体的によかったですが、任天堂やソニーなどが買われて、住友金属鉱や三井金属なども上昇。銀行株も買われましたね。ユニチカや旭ダイヤモンドも大幅反発。
今日みたいな地合いでも弱かったのはキオクシアやディスコ、ソフトバンクGなど。楽天銀行も下落し、東京地下鉄や日東紡績も下落しました。
さて、今日の日経平均は後場から盛り返しました。TOPIXも最高値を更新するなどいい雰囲気ですね。来週は週明けから日銀副総裁の講演があります。法人企業統計の発表もあるので、こちらにも注目したいと思います。
では、来週もいい波乗っていきましょう!

