
テクニカルアナリストの向川です。
先月から半導体が高騰していましたが、今週のエヌビディア決算を前に失速しています。今日も日経は下落も、値上がり銘柄が多い相場に。
世界的な金利高が止まらない状況でしたが、今日は少し一服ですね。
さて、ここ最近は決算分析シリーズということで、コラムにまとめています。先日は電線株、銀行株ときましたが、今回は半導体です。
→【半導体】東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、ディスコの決算を分析します。
こうして見ていくと、主力の決算と言ってもさまざまですね。
では今日の相場を振り返ります。
【米国株】「地政学ノイズ」で乱高下の相場へ
イラン情勢に関する情報が二転三転し、相場を激しく動かしています。
朝方は「米国の制裁免除提案」でダウが上昇して始まるものの、その後「イランの提案は実質的内容ではない」との報道で下落。終盤には「トランプ大統領が攻撃中止を発表」したことで再び上昇に転じるというノイズの多い1日となりました。
水面下で相場を重くしているのは、根強いインフレ懸念です。
ダウ平均は45ドル安の49,481ドルで始まりましたが、寄付き直後は上昇。しかしその後は下落し、朝方にかけて売られる展開になりました。そして最終的には159ドル高の49,686ドルで引けました。
昨日は半導体指数(SOX)が-2.47%と大幅に続落。これによってナスダックは134ポイント安の26,090、S&P500は5ポイント安の7,403と続落しました。

エヌビディア(NVDA)やAMDなどの主力半導体株も下落で、高値警戒感からの利益確定が続いています。
電力大手のネクステラ・エナジーによる約670億ドルでの買収が報じられたドミニオン・エナジー(D)が急伸。 仏パブリシスによる買収合意が伝わったライブランプ(RAMP)も大幅高。
臨床試験の失敗が発表されたリジェネロン(REGN)は急落しました。半導体は売られるも、ソフトウェアはやや反発の兆しもありましたね。セールスフォース(CRM)や、シェブロン(CVX)なども上昇しています。
夜間のうちに日経平均は買い戻されて、買いが優勢でのスタートが見込まれていました。では次に日本株も見ていきます。
【日本株】半導体から資金がローテーション
トランプ大統領のイランに対する発言で相場が二転三転する中、今日の東京市場もその流れを受けました。
寄り付きこそ買いが先行したものの、米金利の上昇や中東情勢への警戒感が重しに。特にナスダック安を受けた半導体関連株への利益確定売りが指数を押し下げました。
しかし、夜間のうちに日経平均は買い戻され、今日は朝から反発スタート。買いが先行したものの半導体関連株への売りが重しになり、その後はマイナス圏へ。日経平均は60,500円を挟んでの軟調なもみ合いに終始しました。
最大の特徴は日経平均が下落しているにもかかわらずプライム市場の7割が上昇。銀行など金融株や内需株など広く買われています。小型株も買われているのが印象的。
最終的に日経平均は265円安の60,550円で引けました。売買代金は10兆3,864億円。

東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなどの半導体や、これまで買われてきたフジクラなどの電線株が利益確定売りに押されています。
銀行・保険などのセクターは金利上昇が利ざや改善に直結するため変われました。内需・サービス株へ資金シフトしていますね。
また、先週暴落していたグロース250が「+3.11%」と急反発。大型ハイテク株から抜けた資金が、値ごろ感の出た中小型株へと流れている様子です。
日経平均のマイナスという表面上の数字とは裏腹に、水面下では半導体から資金が抜け、出遅れ銘柄へ移動。相場は激しいローテーションが起きています。
次なるイベントは木曜朝のエヌビディア決算。世界が注目するイベントまであと2日です。明日もいい波乗っていきましょう!

