大金を手にした人間の末路

コラム

From:向川a.k.aチャートの向こう側
自宅のトレードルームより

12月になりましたね。あまり寒いのが好きではなく、基本的に外に出ないのですが、それでもやっぱり温かい方が好きですね・・。そして忘年会シーズン、体調管理には十分お気をつけください。

さて、今日はお金について深掘りしたいと思います。投資の話もいいですが、もうちょっと俯瞰して「お金」について解説します。

お金、稼ぎたい?

あえて当たり前のことを聞きますが、どうでしょうか?

もちろんないよりはあった方がいいですが、でもそんなに大金はいらないし・・と考える人もいれば、いや、私は稼げるだけ稼ぎたい!と考える人もいると思います。

もちろん人の価値観ですから正解はありません。ただ、お金には魔力がありますよという話です。

例えば、いきなりですが、あなたが宝くじに当たって大金をGETしたとします。そうですね、分かりやすく年末ジャンボ宝くじで3億円当たったとしましょう。どうですか?

「やったぜ!」
「これで億万長者の仲間入り!」

と思いますか?実はこの場合、かなりの確率で最悪の結果になることが考えられます。

7割が破産する世界

なんでもアメリカでは宝くじに高額当選した人の7割が自己破産するようです。他にも高額な報酬をもらっていたスポーツ選手なんかも同じですね。結構な割合で破産するようです。

別の統計では宝くじに高額当選した人の約半数が、5年以内に全て使い切っているというデータも。面白いですよね、お金がない時は幸せでも、お金をもったことで不幸せになることもあるんです。

また、株の世界でも同じで、例えば夫や妻のどちらかが投資を始めて、うまくいったとします。もともとは家族のために、将来の家庭を思って始めた株でも、うまくいくと離婚するケースもあります。

当初の目的が達成できたにも関わらず、なぜか家庭は崩壊する・・なんてことも。実に不思議です。

宝くじに当たると破産する?

私はそう思っていて、もっと言えばいきなり想定外の大金が転がり込んでくると、間違いなく人格が変わります。どれだけ隠そうと思っても、やっぱり人間ですから生活が変わりますし、まとっている空気が変わります。

そして、他人はそれを敏感に察知します。仲のいい友人にポロッと打ち明けるかもですし、まぁ何にせよバレます。すると、どうなるか?

間違いなく言えることは、友達付き合いが変わります。そしてどんどん孤独になっていきます。

お金持ちって、何もかもすべてがいいわけではないんですね。お金は稼ぐことも大事ですが、それ以上に使い方が大事。むしろ、使い方でその人の本質がわかります。

お金との理想の付き合い方

お金が欲しいと思っても、お金に飲まれてはダメです。お酒と同じで、飲んでも飲まれるな、です。

そもそも宝くじをする人はそんなに所得が高くない一般的な人のことが多く、なぜなら経営者や投資家など豊かな人はそんな一攫千金のギャンブルなどしないからですね。

そしてその一般的な人の多くは、いきなり大金が転がり込んでくると、何に使うかわかりません。なのでわかりやすい高級車や高級時計、あとは次の日にトイレに流れるお酒など、欲を満たすことにお金を使います。

そうゆう場所では利用しようと虎視眈々と狙う人も多いですから、仲良いフリをしてそっと忍び寄り、甘い言葉で誘惑もします。

また、身の丈にあってない生活をするので、すぐにお金がなくなりますし、一度そのレベルを体験するとなかなか生活水準を下げることもできず、破産街道まっしぐらです。

孤独と向き合う

ですから、常日頃から意識しましょう。今、株の勉強をしているのは素晴らしいことです。なので、株で成功した自分をイメージして、今から孤独と向き合いましょう。

間違いなく言えることは、稼げば稼ぐほど孤独になります。だって、年収1000万円の割合、知ってますか?たった3%とか4%とか、それくらいです。年収2,000万円になると、0.5%とかそれくらいです。1,000人いて5人ですよ。

ましてや資産1億円とか、それ以上になったらもっと少ないです。それは当然、友達なんて気軽にできないわけですね。昔の友達と久しぶりに会っても、どこか会話が噛み合わず、ついポロッと口を滑らせてしまうものなら嫉妬もされます。

お金を貸してくれ、出資してくれ、みたいな話もありますし、なので本当のお金持ちはパッと見てお金持ちとわからないのです。リアルに全身ユニクロとかGU、車も国産のコンパクトカー、みたいな人も多いです。

なので、投資の世界を極めて資産家になるということは、孤独になるということです。孤独と向き合いましょう。

相場の世界では、トレンドに乗っていくことが正解です。そして、そのトレンドはフレンドとも言われます。キャプテン翼がボールが友達と言ったように、私たちはトレンドが友達です。明日もいい波に乗っていきましょう。