【4/24相場まとめ】米国株続伸で日経平均も上昇、35,000円台に回復。米中貿易摩擦にブレーキ?

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今日のマーケットも続伸。日本市場は主力企業中心に上昇となり、日経平均は35,000円台に回復。米国株も続伸しています。

トランプの言動によって相場は乱高下していますが、ひとまず4月上旬の水準まで戻ってきました。つまり、トランプ関税ショックの下落分は戻した形ですね。

では、今日のマーケットを振り返りましょう。

米国株はハイテク中心に続伸。対中国への関税を引き下げ?

昨日の米国株は続伸。S&P500+1.67%、ナスダック+2.5%。

昨日、トランプは対中関税の引き下げを示唆。さらにFRBに対してもパウエル議長の解任にも否定的なニュアンスとなりました。

ベッセント財務長官も日本との通商交渉において為替レートの具体的な目標を追求するつもりはないと発言。昨日はドルが買われて、他の通貨に対して全面高となりました。

昨日は特にハイテク株が上昇しました。売られていたエヌビディアも約4%上昇、Amazonも4.2%上昇、パランティアも7%ほど上げました。他にも銀行など金融株も上昇しましたね。

一方でディフェンシブ銘柄が売られて、コカ・コーラやP&Gなどが下落。​ボーインググは市場予想を上回る決算を発表して6%上昇するなど、S&Pの7割が値上がりする相場でした。

他にもフィリップモリスも好決算で、米国企業の決算もここまで主力企業は予想上振れる企業が多くあり、米国経済は底堅いですね。

そして金利を見ていくと、長期債利回りが低下。トランプの発言が好感され、30年債利回りは前日比から0.3%ほど下げました。10年債もやや下げですね。

ただ、トランプとベッセントの話が二転三転しており、関税が緩和したとおもったら「大統領からの引き下げ提案はなく完全合意には2-3年かかる」というベッセントの発言もあり、終盤は少し上げ幅が縮まりました。

輸出株中心に続伸、日経平均は3万5000円台回復

米国株高、そして為替が円高一服、からの円安進行となって今日の日本株も買い優勢でスタート。

日経平均は寄り付きから35,000円台に回復。しかし、日米財務相会合もあってそこまで強く買い上げる展開にはならず。今日はトヨタや任天堂などの大型輸出株が強く、反対にこれまで強かった内需株に売りが強まった印象ですね。

任天堂は「スイッチ2」の国内応募が220万人を超えたとの報道があり、これが好感されて5.6%上昇。

他にもアドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体株も上昇し、UFJ銀行や三井住友銀行など金融株も強かったですね。

大型株は強かったですが、中小型はややブレーキ。今日も全体を見てみると値上がりより値下がり銘柄の方が多く、日経平均は35,000円台に回復したものの陰線で引けました。売買代金は4兆円をキープしています。

いよいよ明日、日米の財務大臣の会合があります。為替の目標水準について話さないみたいですが、米国がタカ派の姿勢をみせることも考えられますからね。そうなると円高圧力になるため、マーケットの雰囲気は変わるかもです。

そして引き続き決算ですね。今日も野村不動産が5期連続最高益、ニデックも2期連続最高益、カプコンも上方修正など、良い決算が出てきてます。

明日も第一三共、デンソー、信越化学、アドバンテストなど主力が続々と。自社株買い!となって相場がいい雰囲気になること期待しましょう。そして関税も緩和されて無事に着地!と淡い期待も。

では、明日もいい波乗っていきましょう!