【DAY③】株を買う前に知っておきたい売買取引の基本

コラム

編集部:黒木

今日はDAY③ですが、「株を買う前にしておきたい取引の基本」と言うテーマで説明をします。

証券会社の選び方や株の売買の方法などについて説明しますので、参考にしてください。

株の買い方・売り方、証券会社の選び方について解説

株を買うためには5つのステップが必要です。

  • 証券口座を開設する
  • 証券口座にお金を入金する
  • 買いたい銘柄を選ぶ
  • 注文を出す
  • 株を売却する

一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、それぞれの項目について分かりやすく説明していきますので安心してください。

証券会社に口座を開設する

株を買うための第1ステップは、証券会社に口座を開設することです。ひと昔前は証券口座を開設するためには証券会社の店舗に出向く必要がありました。

証券会社に行くということは、資産運用に慣れていない方にとってはハードルが高いことだと思います。しかし近年は、インターネットの発展のおかげでネットで証券口座の開設を完了させることができるようになっています。

少し前までは免許証やパスポートなどの本人確認書類は郵送で送る必要がありましたが、現在はオンラインで提出することができます。

証券口座の開設をすべてインターネットで行うことができることは忙しい現代人において大きなメリットです。もちろんすべての証券会社がネットでの口座開設には対応していません。

しかしおすすめの証券口座であるネット証券の場合はほとんどの会社がネットで口座開設を完了させることができます。ただ、証券口座の開設といってもどの証券会社に口座を開設していいか分からない方もいると思います。

証券口座を開く証券会社を選ぶポイントについてこれから説明します。

証券口座を開く会社を選ぶポイントは3つ

証券会社と一口にいっても世の中にはたくさんの証券会社があります。数ある証券会社の中から自分にあった証券会社を見つけることは意外と難しいものです。

しかしこれから紹介するポイントに沿っていけば自分に合った証券会社を見つけることができるようになります。

  • 手数料の安い証券会社を選ぶ
  • 取引ツールが自分にあっている証券会社を選ぶ
  • 情報やサポート体制が充実している証券会社を選ぶ

それぞれのポイントについてわかりやすく説明をします。

手数料の安い証券会社を選ぶ

証券会社を選ぶポイントの1つ目は、手数料の安い証券会社を選ぶことです。同じ株を同じ金額で購入しても証券会社によって手数料は異なります。

一般的に営業マンのいる対面式の証券会社の手数料は高く、非対面式のネット証券の手数料は低い傾向にあります。また最近は、SBI証券や楽天証券などは株式手数料を無料にしている会社もあります。

株式手数料は安ければ安い方が良いので、手数料が安い証券会社を選ぶようにしましょう。

取引ツールが自分にあっている証券会社を選ぶ

証券会社を選ぶポイントの2つ目は、取引ツールが自分にあっている証券会社を選ぶようにしましょう。株式取引で利益を出すためには、様々なトレード手法を身に着けることが必要です。

証券会社が提供している株式取引ツールの基本的な性能に大きな違いはありません。しかし使いやすさは、使う人によって大きく違うと思います。

証券会社の中には、口座を開く前に取引を実際に体験することができるデモトレードがあります。いくつかの証券会社でデモトレードを体験してから実際に口座を開設することをおすすめします。

またデモトレードをしなくても証券口座を開くのにお金はかかりませんのでいくつかの証券口座を実際に開いて取引を実際に行ってみるのも良い方法です。

その際は、少額で取引をするようにしましょう。少額でいくつかの証券会社の取引ツールを試してみてメインで使う証券口座を決めましょう。

情報やサポート体制が充実している証券会社を選ぶ

証券会社を選ぶポイントの3つ目は、情報やサポート体制が充実している証券会社を選ぶことです。株式取引で勝つためには、たくさんの情報が必要です。

また相場は常に動いているのでできるだけ早く情報を知ることも大切です。情報の量やスピードに優れている証券会社を選ぶようにしましょう。

また証券口座のサポート体制も重要です。2020年3月には新型コロナウィルスの影響で大きく株式相場は下落しました。急な値動きがおこると証券会社によってはシステム障害が起こることがあります。

その際しっかりとしたサポートシステムが無ければ思わぬ大損をしてしまうかもしれません。証券会社を選ぶ際はサポート体制についてもしっかり確認するようにしましょう。

証券口座にお金を入金する

株を買うための第2ステップは、証券口座を開設したらお金を入金しましょう。証券口座を開設してもお金を入金しなければ株式を買うことはできません。

初めて取引を行う際は、少額を入金するようにしましょう。初めから大きなお金を入れてしまうと、購入した株式の調子が良ければ追加で購入したくなりますし、逆に株価が落ちている時は、取り戻したくなるものです。

そんなときに大きなお金が証券口座に入金されていると、株式取引をするつもりがなくても取引をしてしまうことになってしまいます。

株式取引で勝つためには、資金管理が何よりも大切なので、株式初心者の方は、少額を証券口座に入金するようにしましょう。

買いたい銘柄を選ぶ

株を買うための第3ステップは、買いたい銘柄を選ぶことです。日本の代表的な証券市場である東京証券取引所プライム市場には、1647社が上場しています。

東証スタンダードや新興市場であるグロースなどを合わせると、東京証券取引所には、3936社が上場しています。(2024年6月3日現在)

日本の会社数は約558万社あるので、東京証券取引所に上場されている会社は全体のごく一部です。しかしこれだけたくさんの会社から自分が買いたい銘柄を選ぶことは大変です。

購入する株式を選ぶ方法はたくさんありますが、自分の知っている会社や業界の株式を選ぶのがまずは良いと思います。自分の知っている会社や業界であれば、興味もあると思いますし、株を買うことによってより強く興味を持つことができると思います。

その他の方法としては、欲しい株主優待がある会社を選ぶ方法や配当を重視する場合は、配当の高い会社の株を買うのも良いと思います。

注文を出す

株を買うための第4ステップは、購入する銘柄が決まったらいよいよ注文をすることです。株を買う方法は「成行注文」と「指値注文」があります。

成行注文とは、「このくらいの株価で買いたい」という注文を出す方法です。成行注文のメリットは、明確にこの株価で購入したいというわけではないので約定しやすいことです。

デメリットは、大体の価格で注文をするのでこの値段で買いたいということができないことです。指値注文とは、「この株価で買いたい」という注文方法です。

指値注文のメリットは、自分の希望する株価で購入をすることができることです。デメリットは、自分の希望の株価で買い手がつかない場合、なかなか約定しないことです。

成行注文・指値注文ともにメリット・デメリットがありますが、自分に合った注文方法で株を買うようにしましょう。株式取引を始めたばかりの場合は、注文の仕方に慣れる意味やそもそも株式取引に慣れる意味もあるので成行注文の方が良いかもしれません。

株式を売却する

株を買うための第5ステップは、株式を売却することです。購入した銘柄がうまく値上がりをしたり、残念ながら想定以上に下落した場合は、売却をするようにしましょう。

どのくらい値上がりしたら売却するかは、投資家の投資スタンスによって異なります。デイトレードのように短期で利益を狙う場合は、1回の取引で大きく利益を取ることは難しいです。

なので少しの値幅でも売却するようにしましょう。中長期や配当狙いの投資スタンスの場合は、多少利益が出てても売却することは我慢するようにしましょう。

中長期で保有して大きな利益を出すことを目標にしているので、大きな値幅が取れるまで保有しておくことが大切です。配当狙いの場合は、中長期で保有して利益を取るスタンスよりもさらに長い期間保有することが一般的です。

利益を確定させることも難しいですが、利益を確定させる以上に難しいのが損失の確定です。

損失を確定させることは、精神的にかなりきつい作業になりますが、しっかり損切りができないとあっという間に資金は無くなってしまいます。

また2020年のコロナショックなどの大暴落が起こることもあります。大暴落が起きても生活に問題があるので、余裕資金で株に取り組むことはとても重要です。

売却の方法も購入の方法と同様に成行注文と指値注文があります。また一定のラインまで株価が動いたら自動的に解約をするように設定することもできます。

ここまで利益がでたら解約する注文方法は指値注文といいますが、損失の場合は、逆指値注文といいます。指値や逆指値をうまく利用してしっかりと資産管理をするようにしましょう。

まとめ

今回は株式投資のやり方について説明をしました。まずは証券会社に口座を開いて株の売買を始めてみましょう。各証券会社にて取引ツールは大きく異なりますので、ご自身に合った証券会社を選んで始めるのが良いでしょう。