【DAY②】株を選ぶポイント「どの株を買うべき?選び方の基本」

コラム

編集部:黒木

今日は私からコラムをお送りします。DAY②では株を選ぶポイントについて紹介します。

株を選ぶポイントを知ることによって、株式投資で大きな利益を上げられる可能性が高くなるので、大きなメリットになります。ぜひ良い銘柄を選ぶ知識を身に付けていきましょう。

良い銘柄を見つけるための分析方法は2つ!

銘柄分析の方法は主に2つあり、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析というものになります。

それぞれ特徴があり、メリットもデメリットもありますが、それぞれの分析方法の特徴について、わかりやすく説明をしますので、参考にしてください。

テクニカル分析とは

テクニカル分析とは、過去の株価の値動きをチャートで表して、そこからトレンドやパターンなどを把握し、今後の株価を予想するものです。

チャートは取引の結果としてできたものであり、過去にも似たようなパターンがあれば、将来も同じようなパターンになる可能性が高いと予測するのです。

テクニカル分析を行うには、チャートの分析をすることができるのはもちろん様々なテクニカル指標と呼ばれる特殊な分析ツールを使いこなす必要があります。

テクニカル分析を正確に行うことができるようになれば、急上昇する株価を予想することもできるでしょう。テクニカル分析を行うことによって出てくるチャートパターンをいくつか紹介します。

  1. ダブルボトム・ダブルトップ
  2. ヘッドアンドショルダー・逆ヘッドアンドショルダー

これらのチャートパターンは多くの投資家が意識しているパターンなのでぜひ参考にしてください。

ダブルボトム・ダブルトップ

相場が下落を続け、2つの谷をつけた後に大きく上昇するパターンをダブルボトムといい、逆に相場が上昇を続け、2つの山をつけた後に下落するパターンをダブルトップといいます。

こちらがダブルボトム↓↓大きく2つの底ができています。

出典:マネックス証券

こちらはダブルトップ。大きく頭が2つできています。

出典:マネックス証券

下降を続ける相場が、①のポイントで反転し、②まで上昇し反落しています。

ヘッドアンドショルダー・逆ヘッドアンドショルダー

次にヘッド&ショルダーとは、相場が天井をつけるときによく現れるローソク足のパターンです。

ローソク足の形状が人の上半身のように見えるためにこの名前がつきました。逆ヘッド&ショルダーは、ヘッド&ショルダーの逆になります。

こちらがヘッド&ショルダー↓↓

出典:マネックス証券

こちらは逆ヘッド&ショルダー。さっきと反対になっています↓↓

下の図では、上昇を続けた相場が高値圏で、①、②、③の3つの山をつけて下落に転じています。

出典:マネックス証券

この時、谷の部分を結んだラインをネックラインと呼びます。

ネックラインはサポートとなり、ネックラインを割った時点で最初の売りを仕掛けるのが一般的です。

さらにネックラインを割った相場が自律反発するケースもありますので、ライン付近で戻り売りの追撃をするのも有効です。

ファンダメンタルズ分析とは

一方で、ファンダメンタルズ分析とは企業の稼ぐ利益や資産状況などの価値に着目して分析する手法です。

ファンダメンタルズ分析は、会社四季報や有価証券報告書等をしっかり読み込むことができれば、行うことができる株価分析方法になります。

では具体的にどうやって割安株を見つければ良いのかその手順について簡単に紹介します。ファンダメンタルズ分析を用いた割安株の見つけ方のポイントはスクリーニングになります。

スクリーニングとは、「審査」「選考」「ふるい分け」といった意味で用いられます。特定の条件などに照らして複数ある対象の中から条件に合致する対象を選別することです。

では割安株を見つけるスクリーニングとはどのような基準があるのでしょうか?割安株を見つけるスクリーニングには3つの条件があります。

PERが15倍以下

PERとは株価収益率のことで、現在の株価が1株あたりの利益の何倍になっているかを示す指標です。

日本株の平均PERが約15倍といわれていますので、PERが15倍以下の株が割安株の目安とされています。そのPERは、「株価÷EPS(1株あたり利益)」で計算することができます。

PERの数値が高ければ多く買われているので株価が上がり割高、低ければ利益に対してあまり買われていないので割安であることを表します。

例えば、EPSが100円、株価が1,000円のA企業とEPSが200円、株価が4,000円のB企業があったとして、どちらが割安か?を判断するためにPERを計算すると、

A企業:1,000円 ÷ 100円 = 10倍
B企業:4,000円 ÷ 200円 = 20倍

つまり、A企業は1株あたり利益の10倍の株価、B企業は1株あたり利益の20倍の株価で売られているため、A企業の方がB企業よりも割安といえます。

このように、PERを使うことによってどちらの銘柄がより割安株であるか?が簡単にわかります。

PBRが1倍未満

PBRとは、株価純資産倍率のことです。株価が1株あたり純資産の何倍になっているかを意味する指標です。

「株価÷BPS(1株あたり純資産)」で求めることができます。

仮に会社が解散した場合、PBRが1倍を切っていると会社を清算したあとに資産が残ることになります。

つまり、PBRが1倍を下回っているということは、企業価値に対して株価が安いと考えることができるのです。そのため、PBR1倍未満が割安株の目安とされているのです。

ROEが5%以上

ROEとは株主資本利益率のことです。ROEは、企業が持つ自己資本が企業の収益にどれだけ結びついているかを計る指標です。

ROEが高いと、企業が投資家から集めたお金を効率よく使って、収益に結びつけられていると判断することができます。

一般的な企業のROEが3%前後で、5%を超えてくると自己資本を上手く利用している経営が上手な企業と評価されるため、割安株の目安はROE5%以上とされています。

いかがでしょうか?企業の利益や保有している資産に注目すると意外と簡単に割安株のスクリーニングを行うことができることがわかっていただけたかと思います。

投資初心者の方におすすめなのはテクニカル分析!

投資初心者の方におすすめなのは、テクニカル分析です。なぜなら、ファンダメンタルズ分析を正確に行うためには、経済や金融の知識が相当必要になるからです。

一方、テクニカル分析に関しては、チャートを読めるようになれば、ある程度正確に行えます。

チャートについてや日々投資を始めれば見るものになりますので、慣れるのも早いはずです。どうして初心者の方はまずはテクニカル分析をマスターするようにしましょう。

まとめ

今回は株式の銘柄の探し方について紹介をしました。

銘柄選定がうまくいけば、株式投資で大きな利益が上げられます。 

銘柄選定を行う。主な方法はテクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。ぜひご自身に合った分析方法を身に付けていただければ幸いです。