⑦ローソク足とチャートパターン②:アイランド・リバーサル、ダイヤモンド・フォーメーション、カップウィズハンドル

コラム

From:編集部 小早川

ローソク足は様々なチャートパターンを見つけるのに非常に役に立ちます。

今回はローソク足のチャートパターンの2回目です。

ぜひローソク足のチャートパターンをたくさん覚えて、投資でかつ役に立てていただければ幸いです。

ローソク足で作られるチャートパターン⑤:アイランド・リバーサル

出典:FXクイックナビ

アイランド・リバーサルは、高値圏や安値圏で「離れ小島」のような形で発生し、短期的なトレンド転換を示すパターンです。

相場の高値圏や安値圏で、窓開けが出現し、その後短期間で反対方向への窓開けによって窓が埋められることで、貼られ千葉のように見えるチャートパターンのことを言います。

リバーサルは反転の意味で、下降トレンドで出れば、上方向への反転、上昇トレンドで出れば、下方向への反転のサインと考えられます。

例えば、上方向に窓開けが発生した場合、短期的には上昇の勢いが強いと判断します。

ただし、その後も見合いにならず、すぐに窓が埋められるということは、目先の売買のバランスが売りに傾いていることを示唆しています。

そのため、直近の上方向への勢いは弱気だと意識されるのです。

ただし、アイランド・リバーサルは、本格的なトレンド転換の材料とするには少し弱いチャートパターンなので、あくまで「短期的なトレンド

転換のサイン」と捉えておいた方が良いでしょう。

ローソク足で作られるチャートパターン⑥:ダイヤモンド・フォーメーション

出典:iFinance

ダイヤモンドフォーメーションは安値圏や高値圏に現れ、反転を示す特殊なチャートパターンです。ブレイクしたところが売買サインになります。

ダイヤモンドフォーメーションは少し特殊なチャートパターンです。

文字通り三角形を2つ合わせたようなダイヤモンドの形状で、中心部の値幅が大きく、両端に行くほどには値幅が小さくなります。

ダイヤモンドフォーメーションは、基本的にトレンド反転のパターンとして知られていて、高値圏で出れば売り、安値圏で出れば買いのサインと考えられています。

中心部で一度トレンド方向の高値や安値をブレイクしようとしますが、大きく反発され、そこから株価がもみ合い、何度か切り上げ、切り下げられることで、反対方向への圧力が高まった結果、反発が起きやすいパターンだと考えられています。

また、下落局面の場合、利益確定は、直前の安値までの値幅を基準にブレイクしたポイントから同じ幅を目指すとすることができます。

ダイヤモンドフォーメーションの発生する頻度は少ないですが、見つけた場合は反発を狙った戦略を考えるようにしましょう。

ローソク足で作られるチャートパターン⑦:カップウィズハンドル

出典:ビッグボス

カップウィズハンドルは下降トレンドの終盤に現れる人気のチャートパターンです。上昇トレンドへの転換を示唆してくれています。

カップイズハンドルは、アメリカの投資家であるウィリアム・オニールが提唱した、株価が上昇する銘柄を見極めるためのチャートパターンで、特に海外では多くのトレーダーが注目をしています。

カップウィズハンドルができるまでの過程は、ある程度の上昇が発生し、その後に株価が下落。

そして下降した株価が底打ちして、再び上昇し、下降前の水準まで上昇することで「カップ」の部分が形成されます。

その後一時的に下降してから再度上昇して「ハンドル」が形成され、カップの高値を抜けると完成です。

この時の市場参加者の心理は、最初の上昇後、利益確定の売りが入って株価が下がるのですが、最初の上昇の材料が本当に良い材料の場合、見直し買いが入って、カップの右半分をかけ上がります。

そして下降前の水準まで上昇した後、株価が下がる前に買った人の「ようやく買値まで戻ってきた」といういわゆるやれやれ売りが入り、ハンドル部分が形成されます。

しかし、やれやれ売りが尽きると再び材料が注目されて買われ、ハンドルの右端の高値を抜けによって、トレンド継続と判断したトレーダーの新規の買いが集中して、本格的な上昇トレンド開始のサインとなるのです。

ローソク足で作られるチャートパターン⑧:ソーサーウィズハンドル

出典:マネックス証券

ソーサーウィズハンドルはカップウィズハンドルと同様、安値圏で現れ、強い上昇トレンドへの転換を示唆するチャートパターンです。

ソーサーウィズハンドルは、トレンドの反転を示唆するチャートパターンで、相場の高値圏で出現すると「ソーサートップ」、安値圏では「ソーサーボトム」と呼ばれています。

ソとは「お皿」のことで、ソーサーボトムの場合、価格が安値圏で底打ちして横ばいになり、ゆっくりと上昇することでお皿のような形状になります。

ソーサーボトムやソーサートップを使ってエントリーのタイミングを分析する場合、カップウィズハンドルと似た考え方をします。

つまりソーサーの部分が完成した後、カップウィズハンドルにおけるハンドルの高値や安値をネックラインとし、このラインをブレイクしたら、エントリーが基本的な戦略となります。

まとめ

今回は、ローソク足からわかるチャートパターンの2回目でした。

ローソク足をしっかりと理解することによってチャートパターンの理解も深まります。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、ローソク足からわかるチャートパターンの理解を深めていただければ幸いです。