From:編集部 小早川
今回の記事では生成AIなどで注目を集めているデータセンターについて本命株と出遅れ株に分けてご紹介をします。
今後大きく伸びてくる可能性がある分野になりますので、ぜひ投資の参考にしていただければ幸いです
データセンターの本命株
まずはデータセンターの本命株について紹介をします。
- 9432 NTT(日本電信電話)
- 9719 SCSK
- 3774 インターネットイニシアティブ
それぞれの会社の株価推移や、どのような業務を行っているかについて、詳しく解説をしていますので、参考にしてください。
9432 NTT(日本電信電話)
NTTグループは、日本最大のデータセンター事業者として、国内外でデータセンターサービスを展開しています。
国内では、首都圏を中心に全国各地にデータセンター網を構築し、総床面積は約70万平方メートルに及びます。
特に、東京、大阪などの主要都市では、複数の大規模データセンターを運営し、企業のITインフラ需要に応えている会社です。
セキュリティ面では、生体認証やICカードによる入退室管理、24時間365日の有人監視体制を整備し、高度なセキュリティレベルを維持しています。
近年は、環境負荷低減にも注力しており、再生可能エネルギーの活用やAIを用いた空調制御など、グリーンデータセンターの実現に向けた取り組みを進めているのも特徴です。
さらに、NTTコミュニケーションズやNTTデータなどグループ会社との連携により、クラウドサービスやマネージドサービスなど、総合的なITソリューションを提供しています。
グローバル展開にも積極的で、アジア太平洋地域を中心に世界各地でデータセンター事業を展開し、多国籍企業のグローバルビジネスを支援しています。
NTTのここ5年間の株価推移は、以下の通りです。
順調に株価は推移していましたが、2024年に入っては下落傾向が続いています。
ただし、データセンターの需要は非常に大きいため、今後の巻き返しに期待ができるでしょう。
9719 SCSK
SCSKは、日本の大手ITサービス企業として、品質の高いデータセンターサービスを展開しています。
東京、大阪、神奈川を中心に、高度な耐震設計と災害対策を施した複数のデータセンターーを運営し、24時間365日の安定した運用体制を確立しています。
特に、netXDCブランドで展開するデータセンターは、電源の二重化や自家発電設備の完備、革新的な空調システムによる省エネ性能の実現など、高い信頼性と環境性能を両立しています。
クラウドサービスとの連携にも注力しており、オンプレミス環境とクラウド環境のハイブリッド運用をサポートすることで、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援しているのも大きな特徴です。
さらに、環境負荷低減の取り組みとして、再生可能エネルギーの活用や高効率な空調システムの導入を進め、持続可能なデータセンター運営を目指しています。
SCCKのここ5年間の株価推移です。
SCCKは5年間で70%以上株価が上昇しています。2024年も順調に株価は上昇しており今後の展開が楽しみです。
3774 インターネットイニシアティブ
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、日本初の独立系インターネットプロバイダーとして高品質なデータセンターサービスを提供しています。国内主要都市に設置された自社データセンターは、安定した運用環境を実現しています。
特筆すべき特徴として、独自のインターネットサービスを保有していることから、高速かつ信頼性の高いネットワーク接続を提供できる点があります。
また、クラウドサービス「IIJ GIO」との緊密な連携により、柔軟なハイブリッドクラウド環境の構築が可能です。
セキュリティ面では、長年のインターネットセキュリティ対策の経験を活かし、サイバーセキュリティ対策も充実しています。
さらに、環境配慮型の設計を採用し、外気冷却システムなどの省エネ技術を積極的に導入することで、環境負荷の低減にも取り組んでいます。
インターネットイニシアティブのここ5年の株価推移です。
5年で300%以上株価は上昇しており、2024年に入っても株価は堅調です。今後もデータセンターの需要は高まることが予想されているので、堅調の推移が期待できるでしょう、
データセンターの出遅れ株
続いてデータセンターの出遅れ株について紹介をします。
- 3778 さくらインターネット
- 3776 ブロードバンドタワー
ただし、今後上昇してくる可能性もあるので、チェックを怠らないようにしましょう。
3778 さくらインターネット
さくらインターネットは、個人から法人まで幅広い層に向けたデータセンターサービスを提供する国内大手のインターネットサービス企業です。
石狩、東京、大阪に大規模データセンターを展開し、特に北海道石狩市のデータセンターは、寒冷地の特性を活かした外気冷却システムによる高い省エネ性能が特徴です。
さくらインターネットのデータセンターは、仮想技術を活用したクラウドサービス「さくらのクラウド」との密接な連携により、企業の課題解決のための様々なリソース提供しています。
また、独自の運用管理システムにより、コストパフォーマンスの高いサービス提供も特徴です。
セキュリティ面では、生体認証を含む多層的な入退室管理システムを採用し、物理セキュリティを確保。
さらに、再生可能エネルギーの活用や高効率な空調システムの導入により、環境負荷の低減にも積極的に取り組んでいます。
特に、石狩データセンターでは地域の気候を活かしたエコな運用を実現し、業界での先進的な取り組みとして注目されている企業です。
さくらインターネットのここ5年間の株価推移です。
このようにさくらインターネットの株価はここ5年で大きく上昇をしていますが、ライバル企業も多くなり株価がピークをつけた可能性が指摘されています。
ただし、今後も革新的なサービスを提供してくれればさらなる上昇の可能性はあります。
3776 ブロードバンドタワー
ブロードバンドタワーは、東京都心部を中心にデータセンターサービスを展開する企業です。
特に、目黒、大手町、大崎などの都市型データセンターの運営に強みを持ち、都心部での遅延性の少なさと優れたアクセス性を特徴としています。
ブロードバンドタワーのデータセンターは、金融機関や情報通信企業向けに特化したサービスを提供し、高度な電源設備と空調システムによる信頼性の高いインフラを実現しているのが特徴です。
特に、東京証券取引所との近接性を活かしたコロケーションサービスは、金融取引における速さが求められる顧客から高い評価を得ています。
ブロードバンドタワーのここ5年の株価推移です。
このように5年で大きく株価を伸ばしているデータセンター関連の銘柄が多い中、ブロードバンドタワーの株価は厳しい状態が続いています。今後の巻き返しに期待です。
まとめ
今回は今大きく注目されている。データセンター株について紹介をしました。データセンター株は生成AIなどで需要が急増しており、今後もさらなる上昇が期待できます。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、データセンターにも興味を持っていただけると幸いです。