自民党大敗。国民民主党&参政党の躍進。ドル円の影響や株価への影響は?

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

参院選 全125議席が確定しました。

自民39
立民22
国民17
参政14
公明8
維新7 
共産3
れいわ3
保守2
社民1
みらい1
無所属8

このような結果になり、自民党と公明党を足しても47議席ということで、歴史的な惨敗となりました。

ただ、思ったより最後に追い上げも見せて、過半数まであと3議席となったことで、そこまでマーケットに大きな影響はなさそうです。こちらはドル円チャート↓

他の野党や無所属を含めて、あと3議席を持ってきたら一応は過半数になるため、大きな変化やサプライズは結局はなかったですね。

投票率が約58%に対して期日前投票が25%。つまり半分近くは事前に投票していたことになり、おそらくこのような人たちは今回、国民民主党や参政党に入れてると思われます。

なので、国民民主党と参政党が先行して勢いが見られていましたが、集計が出た結果を見てみると、期日前に入れてる人の中でも自民党や公明党に入れてる人が意外と多かったのかなと思いました。

ただ、結果として敗北は間違いなく、一方で、れいわやNHK党の勢いが弱っていました。石丸さんの再生の道は存在感ゼロ…。

共産党も7議席から4議席へ、公明党は14議席から8議席へ、 立憲民主は22議席から21議席となり、ここまで自民党が大きく負けてもこれらの政党は弱っており、その分が国民民主党と参政党に流れています。

下の画像を見ると、地方の少子高齢化が進む地域は自民党と立憲民主が強く、ネットとテレビ、都会と地方、これからさらに分断が進みそうです。

また、ちょうどさっき、石破さんが会見をしていましたが、辞任しないようです。さすがにまだ関税の話も途中なので、今すぐに辞任ってことはないとは思いますが、本当にまだしばらくやるのか…。

祝日でマーケットは動いていないですが、日経平均先物はほぼ横ばいからやや上昇する動きも。

与党の大敗は既定路線でしたが、市場が焦るほどのサプライズでもなく、一旦は無事にイベント通過ですね。

今後どのようなチームになって政治が進むかまだわかってないですが、自民党は少なくともどこかしらと組む流れでしょう。立憲民主か、国民民主か、それとも参政党か。

ただ、気になるのは、今回の結果をよくみると、前回の選挙から引き継いだ75議席があったのが命綱になったわけで、次に3年後にある選挙ではもっとぶっちぎりで勝たない限り、さらに厳しい戦いになります。

非改選と合わせた全体の過半数が125で、もともと75議席を持っていたので差し引きして50。これが今回のボーダーラインでした。

もし今回の選挙を反省し、3年後の選挙で少し善戦できるようになったとします。そうですね、今回が自民39議席だったので、50議席とか60議席取れたとします。それでもざっと計算しても野党に負けますね。

今回の選挙でもかなり厳しい結果になり、これで石破さんは衆議院選挙で与党の過半数割れ、参議院選挙で与党の過半数割れ、どちらもボロ負けです。過去の総理大臣の中でもワーストの記録だと思います。

すでに衆議院で自民党、公明党は少数与党ですから、野党が協力して内閣不信任案を出せば可決され、そうなれば内閣総辞職か解散総選挙でしょう。石破さんの心情を考えると、内閣総辞職なんて汚名は避けたいはず。

でも今のタイミングで解散に打って出ると、おそらく自民党は惨敗、ガチの政権交代が起こってしまいそうです。

なので、自民党の内部でもすでに麻生さんがブチギレ顔でニュースに出ていましたが、石破さんが解散総選挙に打って出る前に「石破おろし」が始まると思います。

また総裁選になるわけですが、ここで再び小泉ジュニアvs高市さん、ダークホースで岸田2ndによる三つ巴の戦いが再戦されるでしょう。

そしてどっちかが勝ち、そこで解散総選挙に打って出て、新しい政権チームが誕生+野党との連携という新しい政治の流れが起こるような、そんなビューで見ています。

これから出てくるニュースによってはもちろん動きは変わりますが、今の流れだと金利上昇にブレーキがかかりそうですね。明日の相場にも期待しましょう。

では、明日もいい波乗っていきましょう!