【08/11】日本株32,000円ラインの攻防戦。来週の見通しは?

相場まとめ

編集部の野々村です。

今週の相場もお疲れさまでした。

今年の夏は暑い日が続きますが、
いかがお過ごしでしょうか?

体調管理には十分に
お気をつけくださいませ。

さて、今日は週末ですので、
この1週間を振り返ります。

まずは各指数のパフォーマンスからです。

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今週の株式市場振り返り 8/7~10

●日経平均↑:+0.30%(-0.87%)
●ダウ平均↓:-0.05%(+2.33%)
●ナス総合↓:-1.16%(-0.94%)
●S&P500↓:-0.57%(+0.48%)
●ラッセル↓:-2.03%(-0.53%)
●ドル円↑:+1.51%(+2.70%)
●VIX恐怖指数↓:-5.49%(-0.87%)
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今週の日経平均は
2週間ぶりプラスに転換しました。

現在32000円ラインが
強いサポートとなっています。

この直近1ヶ月ほどは
このラインが下値となって
反発しています。

決算シーズンも終盤となり、
来週にほぼ出揃います。

ここ数ヶ月ほどの
日本株の急激な上昇が
ひと段落した今、

ここからもう1つ伸びるには
今回の決算での業績が重要です。

そんな中、6割の企業が
予想を上回る決算になりました。

さらに中国からの
日本向け団体旅行解禁されました。

コロナが明けて、
海外からの旅行客は増加しており、

さらに中国からの旅行客も増えると
本格的なインバウンドが期待できます。

すでに高島屋やマツキヨなどの
内需向け企業の株価も高騰。

まだこれから本格化すると思いますので、
インバウンド銘柄にも注目です。

そして、昨日の米国市場ですが、
まず米国CPI発表がありました。

結果としてはやや予想を下振れ。

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ー7月米国CPI消費者物価指数ー

■前月
予想0.3%
結果0.2%
前回0.2%

■前年比
予想3.3%
結果3.2%
前回3.0%

■コア前月比
予想0.2%
結果0.2%
前回0.2%

■コア前年比
予想4.8%
結果4.7%
前回4.8%
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難しい数字は置いておいて、
”インフレ鈍化”に向かってるのは
この数字を見ても明らかです。

来週はFOMCの議事も出てきますが、
利上げの最終段階にもなっており
そこまでの影響は出ないかと思います。

日本もアメリカも、
ハイテク・グロース株が
少し弱い展開です。

半導体企業の決算もまちまちでした。

一方でエネルギー株や
石油石炭、鉱業などが強く、
今はこちらに資金が流れてる印象です。

今週のランキングも見ていきましょう。

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今日の業種別ランキング
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●値上がり
1位:鉱業 +12.52%
2位:石油石炭 +5.60%
3位:不動産 +5.58%

●値下がり
1位:精密機器 -2.05%
2位:銀行 -1.62%
3位:電気機器 -0.65%

33業種中6業種だけマイナスで、
それ以外のセクターはすべて上昇です。

【今週の値上がり率ランキング】

1位:サンアスタリスク(4053) +27.66%
2位:ジャパンエレベーターサービス(6544)+27.46%
3位:ロート製薬(4527) +25.85%

【今週の値下がり率ランキング】

1位:じげん(3679)-20.05%
2位:ジャストシステム(4686)-18.31%
3位:三菱製鋼(5632)-17.85%

※ともにプライム市場のみ
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値下がり・値下がり
どちらも決算の結果が大きいです。

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来週のポイント
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日本株は32000円の
ラインを意識します。

そして決算が出そろったので、
好決算の銘柄を調べてみましょう。

高騰しているインバウンド銘柄、
内需銘柄ですが、引き続き観測します。

ただお盆休みに入ることから
相場は静かな流れになりそうです。

例年この時期は取引額も減少します。

少し気になるのはドル円で、
現在144円後半まで円安進行中です。

節目の145円になると、
また政府による為替介入も気にされます。

為替の動向は株価にも影響が出ますので、
引き続き見ておきましょう。

そしてこちらが
日経平均の週足チャートです。

週足レベルでは
押し目を作りそうな展開も見えます。

次の買い場を見込んで、
今から観測していけたらと思います。