【7/23相場まとめ】関税合意で日経平均は大幅上昇!ナスダック7日ぶり反落。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

いよいよ関税合意となりました。今朝、トランプが自身のSNSに相互関税15%で合意したと投稿。

さらに石破総理が退陣との報道も出たことでマーケットは好感したと思われますが、引け後に石破さん自身で退陣報道を否定。まだはっきりどうなるか分からないですが、ひとまずマーケットはポジティブなことは良かったですね。

さて、そして今夜は21時からLIVE放送です。時間になったらこちらからどうぞ!

【米国株】ダウ3日ぶり、ナスダック7日ぶり反落。何があった?

昨日の米国株はまちまちの展開でした。

米国とフィリピンが関税合意したこと、そして以前から報道が出ていたFRBパウエル議長の交代劇をベッセント財務長官が否定したことなどが好感され、寄り付きは上昇で始まりました。

ここまでハイテク相場でしたが、昨日はディフェンシブ銘柄が買われました。

ハイテク株が相場をけん引する中、ナスダックはここまで連騰中でしたが、昨日は下落。

ダウは最終的に179ドル高の44,502ドルと3日ぶりに反発して取引を終えました。S&P500は4ポイント高の6,309と上昇して連日で最高値を更新。ナスダックは81ポイント安の20,892で引けました。

業種ごとで見ると11業種のうち9業種が上昇。ヘルスケアや不動産などが買われました。不動産に関しては住宅の売却益のキャピタルゲイン税撤廃の報道も出たことで買いが入りましたね。

他にも公益や素材も上昇しています。一方でハイテクとコミュニケーションサービスが下げました。

個別株を見ると、アムジェンやメルク、ジョンソンエンドジョンソンやファイザーなどのヘルスケア株、P&Gなども上昇しています。他にもバイドゥなどの中国株も堅調です。

半導体株が売られていて、マイクロン・テクノロジーやエヌビディアやブロードコムなど下落。明日に決算を予定しているGoogleは小幅に上げました。

自動車メーカーのゼネラルモーターズはトランプ関税の影響で利益ダウン。これによって売りが優勢となり8%下げました。

今週の決算はGoogleとteslaに注目です。明日の明け方には出てくるため、ハイテク株に少し警戒感が出ていますね。

【日本株】関税合意で日経平均は約1,400円上昇!

では次に日本株も見ていきます。今日は強かったですね!

トランプが日本への相互関税率を25%から15%に引き下げました。これに日本も合意したことでマーケットはリスクオンに。日経平均は414円高の40,189円で寄り付きました。

注目されていた自動車関税も15%ということで、今日はトヨタなど自動車株が大幅上昇となりました。

前場から勢いよくスタートした相場でしたが、後場も勢いは変わらず。さらに上げ幅を拡大する展開になり、15時前には今日の高値である41,342円まで上昇。最終的に1,396円高の41,171円で引けました。

TOPIXも上昇していよいよ2,900まで到達。目前には節目の3,000ポイントもあり、明日以降の相場で3,000超えが期待されます。グロース250も上昇して756ポイントで引けました。

売買代金は7兆1081億円!大台の7兆円にのりました。業種ごとで見ると輸送用機器、銀行業、金属製品など全業種が上昇。プライム市場の値上がり銘柄は84%、値下がり銘柄は14%となりました。

日経平均は約1年ぶりに41,000円台に回復。今年6月末につけた年初来高値を更新です。

8/1の関税期限前に合意できたことがよかったですね。これも選挙があったからだと思いますが、選挙前に合意となっていたら、また結果は変わっていたかもしれません。

個別株を見ると、今日は自動車株ですね。トヨタは3日ぶりに大幅反発となり14%上昇。他にもマツダが17%、ホンダは11%、スバルは16%上昇しています。

他にもソフトバンクGが上昇、三菱UFJなどメガバンクも強かったですね。ここ最近売られていたファストリも反発、リクルートやソニー、ファナックなども上昇しています。

主力株が下げているのを見ると、ディスコやフジクラ、良品計画も下げました。防衛株も全体的に重く、三菱重工やIHI、三井E&Sなど造船株も重いですね。

今日は関税合意のサプライズで良い相場になりました。しかしこんな日でも私のポートフォリオはややマイナスなのですが笑、そんな時もありますね。

ただ、関税合意のなか、気になるのはその内容で、日本は米国へ80兆円の投資をする一方で、そのリターンの9割は米国がもっていくようです。はたしてこれは良かったのか。80兆円の財源はどこから出てくるのか。

石破さんはこのあたりも説明しないと、ただ合意できたと喜んでる場合ではなく、日本経済の根幹である製造業が米国に移ればダメージも大きいです。

むしろその巨額投資を日本国内におこなって、日本経済でお金が回るようにしないと、政府のいう「賃上げ」はできないわけですからね。

さて、目先は米国ハイテクの決算です。Googleとtesla以外も、AT&TやTモバイルなど通信大手の決算も出てきますからね。

では、続きは今夜のLIVEで。明日もいい波乗っていきましょう!