【5/27相場まとめ】日経平均3日続伸。重い相場も後半から上げ幅拡大。

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今日のマーケットも続伸ですね。向川は防衛株で利益マシマシです。主力半導体はちょっと重めでしたね。

昨日の米国株は休場だったので、今日は日本マーケットだけ振り返りましょう。

米国株先物は反発。(17時現在)

【日本株】日経平均は192円高で3日続伸。長期金利低下、終盤に買い上がる。

米国が休場も、S&Pやナスダックの先物は上昇。為替が円高いっぷくする中で今日は方向感ない立ち上がりでしたね。

今日は日銀の植田総裁の講演がありました。目立った発言はなかったものの、あらためて利上げのスタンスを明確にしたことで為替が少し円高へ。

また、今日は財務省が「国債発行計画の見直しを検討する」との報道もありました。

出典:ロイター

海外メディアもこれを報じていましたが、これによって長期金利が低下。ここ最近は金利高に警戒モードでしたが、やや緩和されましたね。マーケットはこれを好感。

そして為替が円安へ、ドル円は再び143円後半へ動き、輸出関連株を中心に買われました。後場に入ってからも堅調で、特に引けにかけて買い戻されて大引け間際に37,769円まで上昇。

これで日経平均の終値を見ると、200日移動平均線まで到達しました。今日ここを超えてくるかと見ていましたが、明日以降に持ち越しですね。

植田総裁は「今年後半に物価上昇率は2%へと徐々に収束していく」との考えを示しましたが、ほんとか・・?と思いますけどね。

日本の経済データも日々見ていますが、まだまだインフレは止まる気配はなく、だからといってすぐにインフレ鈍化する材料もないんですよね。(日銀の利上げはそうですが、さすがに今の流れでは難しいので)

わりと今後の日本マーケットを考えるうえで重要な材料が出た一日になりましたが、値上がり銘柄数が全体の約7割になるなどいい相場でした。売買代金は少な目でしたが。

個別株を見ると、今日も防衛株がしっかりと。売買代金も川崎重工と三菱重工がワンツーフィニッシュで、IHIも続伸ですね。

他にも電線株のフジクラ、古河電気なども続伸。そして好決算だったサンリオも強いですね。MSCIに組み込まれることも好感されたかと。

一方で東京エレクトロンやディスコ、レーザーテックなどの主力半導体は重かったです。ここが上がっていたら、もうちょっと日経平均は伸びてましたね。

他にはセレスやメタプラネットなど仮想通貨株も続伸です。こちらも引き続き見ておきたいところ。

今日のプライム市場の値上がり銘柄は68%、値下がり銘柄は26%。売買代金は3兆3198億円。

向川の視点:後半相場も慎重な姿勢で

さて、今日もいい相場になりました。今週の関心は世界が注目するエヌビディア決算です。

大事なことはガイダンスで、ただトランプ関税もあるので先行きが難しいとは思うんですよね。ちょっと保守的に出てくるかもで、期待外れになるとマーケットはバタつきそうです。

国内の半導体もかなり売られてますし、エヌビディア好決算がきっかけになればと淡い期待もしてます。

先に決算を発表しているTSMCは好調で、月次売上も強いので、「一生一緒にエヌビディア!」と祭りにしたいですな。そんなエヌビディア決算は日本時間29日木曜朝です。

明日もいい波乗っていきましょう!