【5/26相場まとめ】日経平均は大幅続伸で37,000円台回復。トランプ関税欧州編は延期へ。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

5月最終週の相場がスタート。日経平均は続伸で始まりましたね。今夜は米国株が休みで、さらに今週は全世界が注目するエヌビディア決算です。

トランプ関税、次は欧州編がスタートということで、週末はこれで少しピリッとしたのですが、今朝、「延期」が発表されました。続々・トランプ劇場!ですが、そんな今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】トランプ関税発言で米株続落、ハイテク株に打撃

まず、ざくっと週末の米国株を振り返ります。

トランプの関税発言を受けて主要3指数がそろって下落。ダウ平均は256ドル安の41,603ドル、S&P500は39ポイント安の5,802ポイント、ナスダック総合指数は188ポイント安の18,737ポイントで引けました。

トランプは6月1日よりEUからの輸入品に50%の関税を発表。(すでに延期)

特にアップルは3%超の下落となり、他のハイテク株もここまで上昇していたこともあって利確売りに押されました。

一方で新規原子炉の認可に関する規制を緩和することをトランプが発表、原子力発電関連銘柄が上昇しました。

業種ごとで見ると全11業種のうち4業種が上昇、中でも公益事業が強かったです。他にも生活必需品やエネルギー、不動産などが上げました。

7業種が下落となりましたが、弱かったのはハイテク。コミュニケーション・サービスや一般消費財なども弱かったですね。わかりやすいほどのセクターローテーションで、ハイテク売り→手堅いディフェンシブが買われる地合いに。

週末はこんなかたちで、不穏な空気で終わりました。そして今朝、トランプ関税が延期の報道があり、日本株もスタート。

【日本株】日経平均は大幅続伸!関税リスク後退、半導体が買われる。

今週の日本市場は良い流れでスタート。

前週末の米国市場の下落を受けつつも、トランプのEU向け関税の発動を延期するとの報道から、日経平均は買い優勢で始まり、じりじりと上昇しました。

為替が円高に振れたものの、半導体を中心に買い進められて、全体相場を押し上げました。

ただ、今夜は米国市場がメモリアルデーで休場ということもあり、商いは減少したものの目立った売りは入らずに、日経平均は高値引けとなりました。

日経平均は前営業日比371円高の37,351円で引けました。TOPIXも15ポイント高の2,750、グロース250は11ポイント高の723で引けました。

業種ごとで見ると鉄鋼、空運、情報通信などが上昇。33業種中29業種があげました。値上がり銘柄も1,000を超えています。一方で石油石炭、金属、卸売、輸送用機器の4セクターが下落ですね。

また、今日は日米の長期金利が低下したことも、相場の雰囲気をよくしたと思います。最近のマーケットはとにかく金利です。日々の動きを必ず見ておきましょう。

今日の売買代金トップは川崎重工で、三菱重工も陰線ながら強い流れ。他にもアドバンテスト、レーザーテック、東京エレクトロンなど主力半導体もしっかりと。

反対にTDK、日東電工などが下げました。古河電気やアシックスも弱い流れで、三越伊勢丹も下落しています。

半導体が良い流れで、私もキープして持ち越しているのですが、やはり今週はエヌビディア決算ですね。それまでに利食いするか、それとも持ち越すか、明日明後日の相場で判断しようかと。

そして、今日もサウナに入りながらニュースを見ていましたが、日本製鉄とUSスチールの件が放送していました。トランプ的にはあまり前のめりではなくて、買収というより協業であってあくまでもパートナーシップ的なことを考えてるようですね。

その日鉄株はプラスで、USスチールも上がっていたので、マーケットは好感しているのですが、はたしてどう着地するか。

そして月末です。日本マーケットは配当資金の再投資も考えられ、需給面の期待は高まるかもですね。あとはエヌビディア決算がコケなければ、、というところ。期待しましょう。

向川の視点:冷静と情熱のあいだ

かつて竹野内豊さんが主演した映画「冷静と情熱のあいだ」を知っていますか?

内容は忘れてしまいましたが、笑 そのタイトルだけは今でも覚えています。これ、投資家にとってとても大事な視点です。

冷静すぎず、熱すぎず、常にそのあいだでバランスを保つことが大事で、私も自分に言い聞かすためによくこの映画の名前を口にします。

トランプの関税発動延期は市場によってポジティブでした。一時的な安心材料となりましたが、根本的な貿易摩擦は終わっておらず、ましてや日本はまだその真っただ中です。

EUとの交渉の進展次第では再び市場が不安定になる可能性もありますからね。

慎重な楽観主義、とでも言いましょうか、米国市場が休場となる中での日本市場の上昇は、やや過熱感も感じられますから、冷静な判断を心がけましょうね。

にしても、今月は良い1ヶ月になりました。稼いでる人も増えていますね。この流れをキープして6月もいい波乗っていきましょう!