
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
昨日の米国株は休みでしたが、もう体に染み付いてるので、勝手に朝に目が覚めるんですよね。
といってもコモディティは動いていて、プラチナや原油、天然ガスなどトレードしてます。
今日の日経平均は下げましたが、週間ではプラス。もう少し追い風になる材料がほしいところ。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】奴隷解放記念日の祝日で休場
マーケットは動きなしでしたが、ザッとだけ振り返ります。
米国株も今週は重い流れで、それは中東のドンパチも影響しているのですが、欧州株もここへきて少しブレーキで、ドイツDAX、イギリスFTSE、フランスCACなどそれぞれ下げました。
世界の金融マーケットを俯瞰して見ると、日本や米国のマーケットは出遅れていて、むしろ欧州やブラジル、最近だと韓国も株高の流れです。
要因は同じく中東情勢で、原油高も止まらないためマーケットは警戒しています。こちら原油の直近1ヶ月のチャート、19%ぶち上げ。

こちらは直近1ヶ月のシルバー。8%ほど上昇。直近は少し売りに押され気味。

今夜の米国株はオープンしますが、S&Pは6,000を割ってきています。

今日は週末なので大きく動かないかもですが、6,000台に回復できるかに注目ですね。17時現在、先物は少し重いです。

【日本株】日経平85円安。中東情勢の懸念から売り優勢。
休場だった米国株の流れから、今日の日本株も方向感ない展開でスタート。
今日も主力の半導体株が相場をけん引して、指数を押し上げました。特にアドバンテスト、レーザーテック、ディスコなどが堅調でした。
米国や欧州が弱い流れもあって、日経平均はその後に失速。前場は38,500円を割れて引けました。
後場はあまり大きく動かず一進一退の展開に。ちょうど38,500円が前日終値あたりで、最後は大引けにかけて売りが加速。最終的には85円安の38,403円で引けました。
TOPIXは20ポイント安の2,771、グロース250は6ポイント安の750で引けました。
今日は33業種中、上昇したのが2つだけ。パルプ紙と海運が微増。プライム市場の値上がり銘柄は27%、値下がり銘柄は69%でした。売買代金は6兆6964億円。
アドバンテストは節目の1万円に接近。直近1ヶ月で35%ぶち上げですね。

アドバンテストの半導体製造装置が好調で、生成AIのトレンドもあって業績の上向き期待から買いが続いています。
他にも指数への寄与度が大きい銘柄だと、TDKやNTTデータ、アマダなども上昇しました。
防衛株からは三菱重工業やIHIなどちょっと重め。三菱商事や三井物産なども弱かったです。上昇を続けていた任天堂も利確売りに押されました。
また、今日は三井E&Sや名村造船など反発。国の造船事業への期待から買われました。日本郵船など海運株も売られていたところから反発しました。
今週の日経平均、前半はいい流れだったものの、後半は弱い流れになりました。週間では568円高ですね。
来週も中東情勢に注目ですね。欧州株のブレーキも気になっています。ドイツは1ヶ月ぶり安値、フランスは2ヶ月ぶり安値まで下げています。
中東情勢はイランとの交渉が進んでいるようで、トランプもイランへの軍事行動をどうするかを2週間で決めると発言するなど、少しずつ動いています。これが落ち着いたらもう少しマーケットも戻りそうですが、続報を待ちましょう。
では、来週もいい波乗っていきましょう!