【4/2相場まとめ】米国関税リスクに身構える日本市場。静かに売られ始めた“あのセクター”。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

4月2日の日本市場は「嵐の前の静けさ」のような一日になりました。

トランプ大統領による関税強化の発表を前に、表面的には目立たないものの市場内部ではじわじわとリスクオフの動きが広がっています。

今日のマーケット

昨日の米国市場ですが、材料待ちの動きが鮮明となりました。

ダウは-11ドル、ナスダックは150ポイント高で、いずれも方向感に乏しく、投資家はトランプ大統領の“相互関税”発表を見極めようと様子見姿勢を強めました。

ISM製造業景況指数(47.8)も冴えない結果で、エネルギー株が原油安で売られた一方、ディフェンシブ株は堅調に。米金利は低下傾向にあり、ドル円は円高方向に進みました。

そして、今日の日経平均はわずかに反発(+0.3%)したものの、TOPIXは反落(-0.4%)で、指数だけ見れば方向感は出ておらず揉み合いに。

浮上したのはハイテクとゲーム株で、半導体は買い戻され、東京エレクトロンやアドバンテストが買われました。

また、任天堂の「スイッチ2」発表期待を背景に、カプコンやコナミといったゲーム株も堅調に推移。ゲーム株は全体的に堅調の流れになりました。

やはりゲーム株は日本の強みで、日本の個人投資家に人気のセクターでもあります。

一方で、銀行や商社、内需系銘柄は軒並み下落。

グロースとバリュー、外需と内需のコントラストが際立つ相場になりました。先週まで強かった内需株が静かに崩れています。

金利の低下、景気減速懸念、そして「インフレなのに需要が減る」というスタグフレーション的なシナリオから銀行株が重く、メガバンクなどはすでに高値圏にいることから利確売りに押されてるカタチ。

加えて、商社株や百貨店も軟調で、三越伊勢丹やJ.フロントは3月の売上が前年比で減少しています。

ここからもインバウンド需要の鈍化が見え隠れしていますね。

関税強化→消費鈍化→インバウンド需要懸念

です。

トランプが本気で全世界対象の20%関税をやってきたら、米国の輸入コストが上昇するので、サプライチェーンが混乱します。

輸出側(日本・中国・EUなど)にももちろん影響がありますし、最終的に「世界中で物が高くなる」という懸念も出てきます。

すでに日本はそうなっていますが、“高インフレ・低賃金”の世界では、最初に削られるのが「娯楽・旅行・買い物」です。向川個人的にはこれらが削られるとストレス激増です。笑

日本へのインバウンド需要は主にアジアと北米の中間層によって支えられているので、彼らの「可処分所得」が削られれば、旅行者は減り、高額品の購入も鈍化しますから、それが今日の百貨店株の売りに反映してるかもです。

そして10年国債利回りは1.485%まで低下。日銀の買いオペ(日銀が市中銀行の保有している国債や手形などを買い取ること)もあったので、これは金利低下の要因ですが、基本的には「リスク回避」の動きです。

為替もドル円が一時149円台前半まで円高に振れています。米財務長官のベッセント氏の「関税には柔軟性がある」との発言で一瞬だけ円安方向に戻しましたが、市場のムードは全体に守りです。

向川の視点

とにもかくにも目線は明日朝のトランプ発言。どのレベルでの関税を仕掛けてくるのかですね。

ここ最近はコモディティばかり見ていて、金銀銅プラチナなどトレードしています。さすがにこの流れで輸出株は持てないですね。

そして今夜は21時からLIVEします。時間になったらこちらからどうぞ!