
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
ついに関税発動!となりました。今日は安倍さんの命日ですが、そのタイミングでトランプ関税が発動されたことに哀愁も感じますが、その期限がやや後ろにズレました。現状、8/1ですね。
米国株はこれを嫌気して下落。今日の日本株は買い戻しも動きもあってほぼいってこいでした。
今月は他にも選挙もありますし、日米ともに決算シーズンも本格化ですね。しびれる展開に突っ込んでいきます。
では、今日も米国株からまとめていきましょう。
【米国株】トランプ関税の警戒から3指数とも下落へ。
昨日の米国株は反落。日本と韓国に対して25%の追加関税を発動するとトランプ大統領が発表。
この影響によって世界的な経済不安が懸念され、ダウ・S&P・ナスダックそれぞれ下げました。
ダウ平均は25ドル安で寄り付き、そのあとも上値が重い展開が続きました。少しずつ下げ幅を広げながら、昨日のマーケットは重い流れでしたが、関税交渉の期限も後退したことで少し警戒感が薄れました。
最終的にダウは422ドル安の44,406ドルで引けました。最高値を更新していたS&P500とナスダックも売られて、S&P500は49ポイント安の6,229、ナスダックは188ポイント安の20,412で引けました。

昨日は特に経済指標はなかったですね。業種別で見てみると、11業種のうち公益事業と生活必需品の2セクターがやや上昇。一般消費財、素材、エネルギーなどが下げました。
主力株を見ていくと、昨日上げたのはボーイングやウォルマート。他にはバイドゥなど中国株が強かったです。
トランプとのバチバチからテスラが売られており、昨日も6%ほど下落。単もAMDやエヌビディアなど半導体株が売られました。SOXも下落。他のハイテクも重い展開です。ここまで強かったゴールドマンサックスやアメックスなど金融株も重いですね。
昨日の動画ですが、関税についてここまでの流れをざくっと振り返っているのと、向川のビューも解説しているので、見ておいてください。
【日本株】関税の影響も少なく買い戻しも上げ幅は限定的。
次に日本株も見ていきましょう。
関税発動の流れもあったので日経平均は続落してスタート。しかし、その後ですぐに買い戻され、早々にプラス圏に浮上しました。
日経平均は10時前頃には39,816円まで上昇し、節目の40,000円に接近。その後も上げ幅を広げる動きもありましたが、昼前頃には失速しました。
後場からも強い動きを継続で、関税への警戒感は後退したものの、今日8日と10日に予定されているETFのリバランス売りの影響もあって上値は限定的に。
関税についても日本からの輸入品に35%という見立てもありましたが、そこまでではなかったこと、そして8月1日に延期になったことも安心感を与えました。
日経平均は最終的に101円高の39,688円で大引け。TOPIXも上昇し、グロース250は3日続伸となりました。

今日は為替が円安に進んだこともマーケットを支えましたね。こちらドル円チャート。

今日の売買代金は4兆5433億円。非鉄金属、精密機器、ガラス土石が上昇し、医薬品、食料品、保険が下落。プライム市場の値上がり銘柄は66%、値下がり銘柄は29%。
個別株を見ると、今日も半導体株の一角は強く、アドバンテストやレーザーテックなど上昇。トヨタも上げましたね。今日も電線株が強く、フジクラや住友電工なども続伸。海運株も買われています。
業績好調から上方修正したネクステージが急騰。値上がり率上位にはオムロンやタダノ、住友電工など。
弱かったのが三井住友銀行やUFJなど銀行株、東京海上など保険株。他の主力株だとソフトバンクG、ソニー、ディスコ、三菱重工、任天堂など下げました。
4月の関税ショックで25%関税の話が出てきて、今回も引き続き同じ流れです。ただ、各国によって比率が違うのと、トランプも言っているように8/1も暫定なんですよね。
比率も日程もまだこれから変動することも十分に考えられます。日本は目先に選挙も迫っており、それも見越して米国側もディールを仕掛けてきてますね。
選挙前に合意するのはあまり
かんg