
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
関税への警戒感が増す中、今日の日経平均は反落。さらに超長期債が大幅安となっており、日本の10年債も上昇。20年債/30年債は約1ヶ月ぶり高値となりました。
今月は関税と選挙、そして決算がひかえており、マーケットはこれらの思惑で動いています。今は先行き不透明の中、方向感ない流れですが、今週の相場も始まりましたね。
先週末の米国株は休場だったので、今日からあらためて仕切り直しです。ざくっと米国を振り返り、日本株も見ていきましょう。
【米国株】先週末は休場。先物は下落で反応中。
先週末の米国市場は独立記念日のため休み。
その前日に雇用統計があり、これが底堅いデータが出てきました。懸念されていた米国経済の不安は後退し、これによって利下げ期待も後退。
指数は続伸しており、すでにS&Pとナスダックは最高値を更新しています。

そして出遅れているものの、ここ直近で高騰してきたダウ平均。こちらもいよいよ最高値が目前にせまってきました。最高値が45,000ドルですから、もうあとちょっとですね。

目先、今週9日が関税延長の期限となり、再延長となるのか、それとも予想通りに関税発動となるのか。今はその見定めをするときですね。
17時時点の米国株先物ですが、やや重い雰囲気ですね。

連休明けなのでこんなものかと思いますが、ひとまずは今日の米国の動きを見て、明日からのトレード戦略を練っていきたいところ。
トランプが関税を発動すれば、もちろん売り要因です。痺れる展開に突っ込んでいきますね。
【日本株】日経平均3日ぶり反落。トランプ関税に警戒感。
さて、では今日の日本株を見ていきます。
今日は重い立ち上がりとなり、日経平均は81円安で寄り付きました。
先週末に決算を発表した安川電機ですが、下方修正となったことで大幅下落に。ほかの機械株にも波及したことでマーケットも重くなりました。
前場の段階でがたっと下げた日経平均は、後場にはいってからもレンジ相場。安値圏でもみ合いとなり、前場は182円安の39,628円で引けました。
また、TSMCが米国への投資を優先させるため、熊本での第2工場建設を延期するというニュースも。これも悪材料となりましたね。
材料がない中、日経平均は引けにかけても下げ幅を広げ、大引け間際に本日の安値を更新。最終的には223円安の39,587円で引けました。

売買代金は3兆4347億円と、今日はあまり商いもなかったですね。銀行や非鉄金属、鉄鋼などが弱いセクターで、サービスや小売、陸運などが上げました。
TOPIXも日経平均はとほぼ同じくらい下落となりましたが、一方でグロース250は続伸。1.1%高で引けています。プライム市場の値上がり銘柄は36%、値下がり銘柄は59%でした。
今日は値下がり銘柄が6割近くとなり、個別株を見ても安川電機は営業利益が前期比14.3%減となることを発表。従来は20%の増益から反落となったことで今日は10%ほど下げました。
他にも三井住友銀行やUFJ銀行など金融株も下落。パナソニック、ソニ―、京セラ、第一三共なども売られています。レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体も重めで、フジクラやサンリオなど人気株も重い展開。
重い相場の中でも強かったのが良品計画。年初来高値を更新で、続伸が止まらず。国内証券が目標株価を従来の4,400円から7,700円に引き上げたことも好感されました。三菱重工など防衛株も買われました。
ETFのリバランスもあって主力株が重かったと思いますし、なので今日は中小型が活況でしたね。
目先は関税問題、そしてETFの分配金売りが想定されており、1.5兆円ほどの売りが見込まれています。8日と10日の引けですね。
そして選挙も近づいてきました。こちらが7月20日ですね。与党の苦戦が想定される中、こちらも警戒材料となりそうです。選挙についてはまたコラムを書いているので、お楽しみに。
では明日もいい波乗っていきましょう!