
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
関税発動のニュースから相場に方向感がなく、今日の日経平均は続伸したものの、米国株は重い展開。
加えて、今週はSQでもあり、またETFのリバランス売りもあります。8日と10日ですね。目先は関税、そして選挙と決算で、7月はこのあたりのイベントがあるなかでマーケットが動いています。
そして今夜は21時からLIVEです。関税を取り上げつつ、今週のマーケット展望を見ていきましょう。

【米国株】揉み合いの米国株。ナスダックは上昇。
ではまず米国株から見ていきましょう。
序盤から売り優勢となりました。背景にあったのは関税で、トランプから現状の期限となっている8/1の延長を認めない旨の発言もあったことで売りが加速。
ダウはそのまま下げ幅を広げ、引けにかけても売られる展開となり、165ドル安の44,240ドルで引けました。

一方でAIの期待感からハイテク株の一角は買われており、ナスダックは買い優勢でスタート。最終的には5ポイント高の20,418で引けています。

上げたと言っても辛うじてプラス圏をキープでしたね。S&P500は4ポイント高の6,234ポイントで寄り付き、引けにかけて上げ幅を縮小、こちらも小幅に下落となりました。
昨日は11業種のうち5業種が上昇。特にエネルギーが上昇しています。6業種が下落しており、公益や生活必需品などが弱かったですね。
昨日はエネルギー株が強く、シェブロンやエクソンモービルなどが上昇。他にもAMDやセールフォース、テスラ、アドビなどは上昇。売られたのは金融株で、JPモルガンやバンクオブアメリカなど下落しています。これもダウを押し下げましたね。
他にもナイキやウォルマート、P&Gなども下落しています。また、アップルのAI開発の最高責任者がメタに移籍することが明らかになり、メタは小幅上昇となりました。
昨日の米国株はハイテク株が相場を支えました。半導体株など日本株にも影響が出てほしいところでしたが、日本株も過熱感はあるのも事実。では次に日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均続伸。為替が円安へ、関税の一時的な安心感も。
今日の日経平均は寄り付きは買い優勢でした。253円高で始まり、その後も高値を更新する流れになり、節目の4万円も見えてきました。
しかし、ここまで指数を押し上げていた半導体株がブレーキとなり、買い一巡後に失速。その後は前日終値でレンジとなり、少しずつ下げ幅を拡大。
後場は為替が円安に振れたこともあって少し持ち直す場面もありましたが、日経平均は39,800円を前に失速。最終的に132円高の39,821円で引けました。

今日は値上がり銘柄が1,200を超えて、全体の7割ほどの銘柄が上昇。石油石炭、鉱業、その他金融、証券先物など27業種が上昇し、非鉄金属、機械、電気ガス、その他製品など6業種が下落。
今日はTOPIXも続伸、2,800台をキープ。グロース250指数は4日続伸しています。
今日目立ったのは半導体株で、アドバンテストや東京エレクトロンなど売られていますが、これも半導体や医薬品などに対する関税が懸念されて売られたと思います。売買代金トップはディスコでしたがこちらも下落。ただ、ルネサスエレクトロニクスやキオクシアなど上げてる銘柄もあります。
他にはサンリオ、トヨタ、そしてオムロンも続伸。続落していたGMOインターネットも反発し、今日はストップ高になりました。三菱重工など防衛もやや重め。高騰中の良品計画も下げました。
今日の売買代金は4兆2947億円。プライム市場の値上がり銘柄は77%、値下がり銘柄は19%。
関税についてのニュースも日々出ていますが、日本と韓国の25%に続いて銅や医薬品なども部分別の関税も強化するとのこと。これをうけて昨日は銅がぶち上げました。
トランプ関税を織り込んで、マーケットはもみ合い流れも底堅いです。今後の影響を見ながらもついていきたいですね。
また、なんだかんだで日経平均は6/30の4万円を超えた高値から陰線が多いです。今日までで陰線6本、陽線2本。4万円の節目が意識されているのですが、ここを抜けてくるには材料待ちですね。
では、また続きは今夜のLIVEで!明日もいい波乗っていきましょう🌊