【9/30相場まとめ】日経平均は3日続落!米国株は反発、総裁選挙前の様子見ムード。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今日のマーケット、日本株は反落しました。日銀の追加利上げ観測が強まり、銀行や保険が強くTOPIXが反発。キオクシアなどハイテクの一部も堅調な相場に。

米国株も反発して、連邦政府の一部閉鎖を懸念されいる中でも底堅い相場になりました。コモディティも相変わらず強すぎでぶち上げのぶち上げ。

ここから今週は重要な経済データも出てくるので、要注目ですね。明日から10月相場です!

では今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】3指数が揃って続伸も、連邦政府は閉鎖する?

さて、昨日の米国株は3指数とも続伸。もうインフレは鈍化していて、直近の経済データからも米国経済は強いし、あとは労働面のデータがもうちょっと落ち着いてくれたらというところ。

ダウ平均は59ドル高の46,306で寄り付きましたが、30日の会計年度末までに「つなぎ予算」が成立しないと連邦政府が一部閉鎖するとの思惑から売り優勢に。

これもSNSではポストしましたが、2018年にも同様の流れになっていて、そのときは閉鎖したものの株高になっていますし、ちゃんとマーケットのことが分かっている投資家からすると「またプロレスやってるな」くらいの話です。

ダウは後半にかけて買い直されましたが、最終的に68ドル高の46,316ドルで引けました。

昨日はハイテク株も反発し、S&P500は17ポイント高の6,661、ナスダックは107ポイント高の22,591まで上昇しました。

原油が急落したものの、ビットコインは上昇。そしてあいかわらず金銀プラチナなどコモディティ市場がぶち上げです。世界が荒れてくると注目が増すのがコモディティ市場で、引き続き注目ですね。

昨日は11業種のうち9業種して、エネルギーが最も下げました。個別株にも影響があって、昨日はエクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が下落。

エヌビディアは反発して、半導体株も底堅く動きましたね。半導体メモリーのウェスタン・デジタルもアナリストの目標株価の引き上げから9%ほど上昇。ストラテジーやコインベースなどクリプト株も堅調でしたね。

【日本株】日経平均は3日続落。値下がり銘柄が6割。

日経平均は反発して取引スタートしましたが、序盤から失速。節目の45,000円の攻防戦となり、前場の中ごろには今日の安値まで下落しました。

方向感に欠く展開が続いた日経平均ですが、後場はやや買い直される場面もありました。

ここ数日は日銀の利上げ観測の記事が出てきて、メガバンクや保険など金融株に買いが入りました。日経平均は14時頃に今日の高値まで上昇しましたが、その後は伸び悩み。

9月末ということもあってリバランス売りが優勢となり、上値は重かったですね。最終的には111円安の44,932円で大引けとなりました。TOPIXがプラス圏を維持、グロース250は下落しました。

今日の売買代金は5兆1274億円。保険や銀行、精密機器などが上昇し、鉱業、海運、鉄鋼などが下げました。プライム市場の値上がり銘柄は32%、値下がり銘柄は64%。

今日の値上がり寄与トップはTDKで、1社だけで24円ほど押し上げました。続いてコナミ、中外製薬など。値下がり寄与トップはアドバンテストで、ソフトバンクGやファストリなど主力大型株が重かったですね。

UFJ銀行は2,400円まで上昇。早ければ10月末の会合で利上げとの思惑が強まり、恩恵をうける金融セクターに買いが入りました。他の銀行株もよかったですね。

上場したばかりのオリオンビールも反発。スイングトレーダ―としてはもうちょっと動きが出てからの方が入りやすいですが、個人的にも沖縄は住んでいたこともあって好きなので、応援の気持ちもこめて取り上げ。

今日は主力株が重く、フジクラや三菱重工など防衛株も重めでした。エネルギー株の下落からINPEXも弱く続落に。ミガロホールディングスもストップ安、アステリアやしまむらも急落しています。

一方でレーザーテックが売買高トップへ。キオクシアも堅調で、JX金属やキーエンスなども強い動きでした。

さて、月末の日経平均は続落となりました。週末に控える雇用統計、そして総裁選挙。この結果を見極めたいとの思惑もあって、いまいち盛り上がりに欠けました。ただこれも月末の影響もあって、ちょうど四半期末で、いつものこと。

明日からはいよいよ今年最後の四半期です。年末ラリーはあるのか、今から楽しみな季節が始まりますね。

明日もいい波乗っていきましょう!