
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今日から10月になりましたが、マーケットは続落しています。今日の日本市場も終日マイナス圏で、米国株は反発したものの、米政府機関の閉鎖も始まりました。(前回のトランプ政権以来7年ぶり)
ただ、これもマーケットにはそこまで影響はしないとお伝えした通り、特に問題視はしていません。
週末の雇用統計も延期になるかもなんて声もありますが、はたしてどうなるか。
今日の夜は21時からLIVE放送です、このあたりも触れようと思っているので、こちらから視聴ください!
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では今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】3指数ともに続伸!ダウは最高値を更新へ
昨日の米国株は小幅に上昇となりました。
政府機関の閉鎖が懸念されて、序盤は弱い立ち上がりでした。さらに月末月初でリバランス売りもあり、下がって相場は始まりましたが、利下げ期待から持ち直しました。
ダウ平均は33ドル安の46,282ドルで取引開始、そのまま一進一退の動きになりましたが、後半までは弱い展開が続きました。
しかし、引けにかけて勢いが出てきて買い直され、プラス圏へ浮上。最終的には81ドル高の46,397ドルで取引をおえて最高値を更新しました。

S&P500はも27ポイント高の6,688、ナスダックは68ポイント高の22,660となり、それぞれ3日続伸となっています。
11業種のうち7業種が上昇し、医薬品セクターの好材料からヘルスケアが買われました。弱かったのはエネルギー。こちらは続落しています。
個別株を見ても、メルクやイーライリリー、ファイザーなどが急騰。アムジェンやジョンソン・エンド・ジョンソンなども買われました。
また、AI向けプラットフォームのコアウィーブがMETAと提携するとのことで12%ほど上げました。テスラやパランティアは続伸し、エヌビディアも買われました。
そしてユーアイパスがエヌビディアと提携したとの報道でこちらも上昇しています。一方でスポティファイはCEO交代から4%ほど下げました。
ダウは最高値を更新するなど、マーケットの雰囲気は良好です。そしてゴールドなどコモディティも堅調で、米政府の閉鎖もあってコモディティへの資金シフトも続いています。
為替が円高に振れており、これが日本市場にも影響がありそうな展開。では次に日本市場も見ていきます。
【日本株】日経平均は続落!終日マイナス圏で弱い展開。
今日の日経平均も弱い立ち上がりになりました。
こちらも月末月初のリバランス売りもあり、そして総裁選挙の展開が見えづらくなってきたこともあって、終日弱い展開でした。今日の場中、実際に政府機関が一部閉鎖されたこともリスク回避のムードになりました。
今日はほぼ全面安と言ってもいいような相場で、銀行や保険、不動産などが特に下落し、自動車など輸出関連も売られました。医薬品が買われたのがまだ救いになりましたね。
TOPIX銀行業指数は3%ほど下落し、約1ヵ月ぶりの下落幅になりました。
日経平均は午前中はずっと弱い展開で、後場に入ってから少し持ち直しました。引けにかけては買われる動きもありましたが、最終的には381円安の44,550円で引けています。

今日の売買代金は5兆2869億円。今日は銀行、不動産、証券が売られました、上昇は2業種のみで、医薬品とその他製品のみでした。プライム市場の値上がり銘柄は7%、値下がり銘柄は91%。
今日の売買高トップはソフトバンクGですが、軟調な動きになりました。レーザーテックやキオクシアなどここ最近の強かった半導体株も下落。三菱重工やIHIなども下げました。
ミガロホールディングスが値下がり首位となり、日本ヒュームやリクルートなども売られています。
今日のような相場ですが、アドバンテストは底堅く、サンリオが目標株価の引き上げから上昇。他にも任天堂などゲーム株も堅調でした。
これで日経平均は4日続落となり、売りが優勢のなかで下半期の相場がスタートしました。バリュー株にも売りが重なったことで日経平均よりTOPIXが下げています。日本も米国も政治のバタバタで相場も落ち着かない様子。もう少し続くかもしれませんが、シートベルトしめて安全運転で。
ではまた続きは夜のLIVEで!