
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
9月相場も明日で終了、いよいよ10月相場が始まりますね。日経平均は権利落ち日なのでざっと配当分の300円ほど値下がりして始まりました。
次の日は月末で四半期末、通常はそのまま下落して引けるのが一般的ですが、もし権利落ち日をプラスで終えれたとしたらそれは総裁選の期待感が上回ってると言えるなと。
そんな心構えで今日の相場を見ていましたが、はたして結果はいかに。
では、まずは週末の米国株からざくっと振り返りましょう。
【米国株】3指数とも反発!インフレ懸念は後退。
週末の米国株は反発しました。
注目のPCE(インフレ指標)は予想通りになり、インフレはほぼ影響なし。追加利下げ観測は変わらないとの見方から買い優勢になりました。
ダウ平均は154ドル高の46,101ドルで寄り付き、序盤は上値が重い展開でしたが、終盤にかけて買い戻し。最終的に299ドル高の46,247ドルと4日ぶりに反発しました。
S&Pとナスダックも同じような流れになり、序盤は弱いものの後半は買い直されて、ナスダックは99ポイント高の22,484、S&P500も38ポイント高の6,643と4日ぶりに反発しました。
11業種のうち10業種が上昇し、公益が最も上昇。一般消費財や素材なども強かったです。生活必需品のみ下落しました。

世界的な防衛の流れからボーイングが上昇。主力小型機「737MAX」の好材料が出たことから買われました。アナリストの目標株価の引き上げでテスラも上昇、トラックメーカーのパッカーも、トランプ政権が大型トラックに関税を課すかもしれないとの報道から同社株が買われました。
インテルも引き続き買いが継続、ストラテジーやコインベースなどクリプト株も上昇しています。ハイテクはまちまちながれも底堅い展開でした。
今週は月初の重要ウィークです。週末には雇用統計もあるため、また21時からLIVE放送も予定しています。
では次に日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は続落!9割近い銘柄が下落へ
今日の日経平均は日経平均は続落して寄付きました。
今日が9月末の配当権利落ち日であり、おおよそ300円ほど下がって始まる展開でしたが、序盤からこちらも上値が重い展開になりました。
ドル円が円高へ進んだこともマーケットを重くして、さらに四半期末でもあるため、機関投資家たちのリバランス売りも警戒。前場は下がって終わりました。
後場に入ってから少し買い直される場面もあったものの、今日45,000円の壁が意識されて前後でレンジに。最終的に311円安の45,043円で大引けになりました。

今日は値下がり銘柄数が1400を超えて、全体の9割近くになりました。非鉄金属を除く32業種が下落して、特に海運、輸送用機器、証券先物、銀行などが弱い展開でしたね。今日はTOPIXが最も下落、グロース250も続落しています。
売買代金は5兆1248億円、プライム市場の値上がり銘柄は9%、値下がり銘柄は87%でした。
今日の値下がり寄与トップはリクルート。次いでKDDIとなりました。自動車株も軟調で、日経平均の採用銘柄のなかでも下落率トップがホンダとマツダでした。
SUMCOは国内証券の投資判断引き上げから買われて6.7%上昇。JX金属も続伸しており、IHIや三菱重工など防衛株も買われました。
また、今日はソニーグループからスピンオフによって上場したソニーフィナンシャルグループにも注目が集まりました。初値は205円と公開価格の150円を上回りましたが、15.2%安で引けています。
今日はアドバンテスト、ソフトバンクG、フジクラ、エムスリーなどが上昇し、日経平均を押し上げました。
冒頭でも書いたように今日は300円ほど配当落ちで下がることを想定していたので、下落幅はほぼ同じくらい、そして節目の45,000円をキープしたのはよかったです。
総裁選へむけて相場は大詰めでもあり、昨年と同じ展開が起こるとすれば選挙へ向かってポジティブになることも考えられます。今週出てくる重要データにもよりますが、しびれる展開が続きますね。
では、明日もいい波乗っていきましょう!