【4/7相場まとめ】日経平均は小幅上昇も方向感なし。再び原油上昇中。米国株も小幅続伸。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川です。

昨日の米国株は続伸、そして今日に日本株も上下に動く相場になりつつ、小幅に上昇して引けました。

中東情勢への警戒感は継続していて、原油も高止まり状態。そして日本時間の明日朝9時がイランの交渉デッドライン。「国全体が一晩で壊滅する可能性がある」と警告するなど、米国ーイランの戦争、第1章のクライマックスが近づいています。

ここで幕引きとなるのか?それとも、新たな第2章の始まりになるのか?「交渉は順調に進んでいる」という言葉の裏には、どんなシナリオが動いているのか?注目の期限まであと少しです。

明日はまた21時からライブ予定なので、この辺りも取り上げたいと思います。では今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】停戦報道と雇用統計の綱引きで方向感を欠くも3指数揃って小幅続伸

今週の米国マーケットが始まりましたが、昨日は3指数とも反発となりました。

週末に報じられた「米国とイランが45日間の停戦案について協議している」というニュースから、過度な地政学リスクへの警戒が後退しました。

序盤は買いが先行し、ダウ平均は32ドル安の46,472ドルでスタート。停戦期待から徐々に買いが優勢になり、一時は46,700ドルまで上昇しました。中盤は再び下落しましたが、引けにかけてはまた買われて、最終的に165ドル高の46,669ドルで引けています。

その一方で、金曜日に発表された雇用統計は、雇用者数が予想を大幅に上回りました。これによってFRBの利下げ観測が後退。インフレ再燃への警戒感から長期金利が上昇しました。

「地政学リスクの後退(買い材料)」と「金利の高止まり懸念(売り材料)」がぶつかり合う綱引き状態で、金利上昇はハイテク株にとって逆風です。

しかし、過度なリスクオフ心理が後退してナスダックは上昇。117ポイント高の21,996で引けました。S&P500は29ポイント高の6,611と、どちらも4日続伸となりました。

停戦協議の報道で原油が少しブレーキとなったことで、逃避資金が向かっていたエネルギーセクターの上昇は一服しています。

日足チャートを見ると、ダウ平均は先週木曜日に形成した長い下ヒゲの安値を割ることなく、じりじりと下値を切り上げる底堅い展開です。

セクターを見ると11業種のうち8業種が上昇しましたが、上値も重く、明確な上昇トレンドへの回帰には至っておらず。トランプ政権のTACOリスクという不確実な要素もあり、ニュースのヘッドラインに一喜一憂するノイズの多い相場が続きます。

この流れも、イランが交渉に応じなければ変わることが考えられ、マーケットは様子見ムードが広がりそうな気配です。では次に日本市場も見ていきましょう。

【日本株】寄り付き高から失速も、引けにかけて買い戻され小幅続伸

今日の日経平均は寄り付きから買い優勢でスタートしました。

しかし、中東の停戦協議の具体的な進展が見えないことや、米長期金利の高止まりへの警戒感から、買い一巡後は利益確定売りに押される展開に。

原油価格が急騰し、米株先物も軟調な動きとなりました。国内長期金利が上昇していることも投資家心理を悪くしており、原油高に金利高がマーケットを重くしています。

前場半ばから昼過ぎにかけては一時マイナス圏に沈んだ日経平均ですが、引けにかけては下値で押し目買いが入り、大引け直前で日経平均・TOPIXともにプラス圏を回復。かろうじて小幅な続伸で取引を終えています。

日経平均(+0.03%)よりもTOPIX(+0.25%)の上昇率が高く、一部の値がさハイテク株に頼るのではなく、バリュー株や内需株など幅広い銘柄に資金が分散しています。

グロース250指数も+0.30%とプラスで引けて、大型株が方向感を欠く中で、個人投資家の資金が中小型株にも向かっています。

ただ、今日は東京エレクトロンやフジクラ・ディスコなど主力株が地政学リスク再燃で売られ、指数を押し下げる要因に。JX金属やアドバンテスト、キオクシアは買われていますが、ディスコは急落。

そして原油急騰から軟化し、INPEXなど資源株が朝高→後場急落→再び買い戻しと荒い動きでした。昨日上昇したさくらインターネットも下落です。

売買代金は5兆7,362億円とやや少なめ。非鉄金属、情報通信、鉱業などが下落し、石油石炭、不動産、ガラス土石などが上昇しました。プライム市場の値上がり銘柄は71%、値下がり銘柄は26%でした。

目立った買い材料がない中で、長期金利も上昇。インフレを警戒する動きが目立ちます。中東情勢の動き次第では、さらに下落していくことも考えられます。

指数は小幅に上げましたが、ニュース次第でどちらにも転びうるレンジ相場の真っ只中。明確なトレンドを示していない中で、目先の小さな値動きに振り回されるのは禁物ですね。

では、明日もいい波乗っていきましょう!