【4/9相場まとめ】TACO失速で日経平均は413円安。米国株は3指数続伸で全面高へ!

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川です。

今日の日経平均は5日ぶり反落となり、一時500円ほど下げる相場になりました。昨日の上昇が過去3番目という歴史的なマーケットで、今日はその反動が出ましたね。

イスラエルがレバノンへの攻撃を継続していて、原油も上昇中。トランプも過激なポストをしており、次はキューバか?なんて声も聞こえてきます。引き続き警戒のマーケットですね。

では、今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】「2週間の停戦合意」でダウ1,300ドル超の急伸もボラティリティには警戒

昨日の米国は3指数とも上昇しました。

米国とイランの間で「2週間の停戦合意」が決定したとの報道から原油価格が急落。地政学リスクへの警戒が薄れ、寄り付きからショートカバーが相場を押し上げました。

また、トランプ大統領がSNSで「イランの核物質撤去や制裁緩和について協議」と投稿したことも材料になり、買いが優勢の相場になりました。

しかし、戦闘がなくなったわけではなく、まだ中東では不安定な状態が続きます。パキスタンでの米国とイランの直接協議が11日(現地時間)に予定されており、こちらの動向にも注目が集まります。

ダウ平均は393ドル高の46,978ドルで取引スタートし、一時は48,017ドルまで上昇。その後はレンジになり、最終的に1,325ドル高の47,909ドルと大きく反発して引けました。

決算や個別材料による動きも見られ、S&P500は165ポイント高の6,782まで上昇。ナスダックは617ポイント高の22,634まで上昇し、それぞれ6日連騰です。11業種のうち10業種が上昇し、資本財や通信が最も上昇しました。

そして、メタ(META)が新たなAIモデル「ミューズ・スパーク」の発表を好感され+6.50%と急伸。 エヌビディアやアルファベットなども軒並み上昇しました。医療保険のオスカー・ヘルス(OSCR)はCEOによる巨額の自社株買いが好感され+12.88%の大幅高となっています。

半導体検査のエア・テスト・システムズ(AEHR)は、決算直後こそ売られたものの、アナリストの高評価を受けて強烈に買い戻され+25.69%の暴騰です。

一方で、くら寿司USA(KRUS)は通期見通しを上方修正したものの、一部の高い期待値には届かず-17.78%と急落しました。

イランとの「2週間」という小休止から、チャート上では強気のサインが点灯してVIXも低下。原油も急落で、戦争再燃で再び荒れるかもしれないため引き続き中東情勢を注視ですが、いい流れに変わりつつあります。

【日本株】「TACO」の好材料から強烈な利益確定売りに押され日経平均413円安

朝に引けた米国株が反発したことで、今日の日本市場も買いが期待されましたが、昨日の高騰からの反動が重くなりました。

寄り付きは一段高とはならず、逆に昨日の急騰に対する「反動売り」が先行して下落スタート。チャートを見ると序盤に少し戻す場面があったものの売り圧が勝り、終日マイナス圏が定着する展開でした。

イランがホルムズ海峡を再び封鎖したことも伝わり、原油が再び100ドル近くまで接近。中東情勢の警戒感も売りを加速させました。

後場も序盤から弱い立ち上がりでしたが、少しずつ切り返しました。節目の56,000円台まで戻ったものの、大引けにかけて重くなり、最終的には413円安の55,895円と反落。TOPIXは33ポイント安の3,741、グロース250が14ポイント安の760で引けました。

売買代金は8兆2061億円。非鉄金属、海運、鉱業などが上昇しましたが、空運、小売、不動産などが下落しています。プライム市場の値上がり銘柄は18%、値下がり銘柄は80%です。

昨日ショートカバーで相場を引き上げたアドバンテスト、ディスコ、レーザーテックなどの主力半導体株が下落しました。そして今週から決算が本格化しており、小売・内需セクターで結果の明暗がくっきりと出ています。

明るいニュースとしては、今期の増収増益・増配計画を発表したABCマートや、証券会社が目標株価を引き上げた古河電工、見直し買いが入った海運が上昇しました。

一方で、今期の見通しが市場の期待に届かなかったイオンが後場に一段安となり8%超の急落です。利益見通しを引き下げたサイゼリヤも2桁の下落率となるなど、決算が売り材料視される銘柄が続きました。

チャートを見ると、前日の大きな陽線の中に包まれる形での陰線を形成。実需ではなく需給のバグで上がった相場は買い戻しが一巡するとすぐに戻りやすいです。

為替は159円台と円安方向に動いていますが、それが大型株の明確な下支えにはなりませんでした。

昨日の暴騰で空売り勢が撤退した今、ここから上値を追うための「新たな燃料」が不足していますね。移動平均線が下から追いついてきて、優位性の高い形を形成するまで、引き続きキャッシュポジションを優先です。

では、明日もいい波乗っていきましょう!