
テクニカルアナリストの向川です。
今週の相場が終わりましたね。今週から決算も本格化し、まずは小売から出てきました。特に注目はファストリでしたが、さすがの内容でしたね。
ファストリがぶち上げたこともあって、今日の日経平均は1,000円以上上げました。米国も続伸しており、ちょっと前の相場とは流れが変わりつつあります。
日経平均は「225社の平均」ですが、株価が高い銘柄ほど影響力が大きいです。つまりファストリやソフトバンクGみたいな値がさ株が大きく上がるだけで日経全体が引っ張られます。今日はそんな日経相場になりました。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】中東情勢のヘッドラインで序盤下落も、イスラエル・レバノンの直接交渉報道で切り返し続伸
昨日の米国株は序盤から売りが先行。
「イランが停戦合意の一部破りを警告」「イスラエルによるレバノン攻撃の継続」「ホルムズ海峡の実質閉鎖継続」などの報道あり、前日の楽観ムードが急速に減速、原油価格も再上昇しました。
しかし、中盤にかけて市場は急反発し、「イスラエルがレバノンとの直接交渉に合意した」との報道が流れ、再び停戦への期待感が持ち直したことで買い戻しが優勢に。
前日のショートカバーの後でも売り崩されることなく、プラス圏に浮上する底堅い相場になりました。
ダウ平均は69ドル高で始まり、すぐに下げましたが徐々に回復。後半からはレンジとなり、275ドル高の48,185ドルで引けました。
S&P500は41ポイント高の6,824、ナスダックは187ポイント高の22,822まで上昇しています。

来週から本格化する決算シーズンを前に、AI需要からハイテク企業の業績への信頼感が相場を支えました。半導体のSOX指数は+2.10%と大きく上昇、個別でもアマゾンが+5.60%と急伸。
エヌビディアなど他の主力株も堅調に動いており、半導体セクターの追い風を感じます。一方でパランティアやAdobeなどソフトウェアが弱く、同じハイテクの中でも明暗がわかれています。
また、眼科治療器具のスター・サージカルが市場予想を大きく上回る決算を発表して高騰しました。
こうして見ると、すべての指数が寄り付き直後のマイナス圏から回復。目先の下落に対して買いも見られます。
ただ、相場が「停戦合意の脆さ」と「日々のヘッドライン」に振り回されており、ボラティリティの高い相場であることは変わりません。1日で景色がガラリと変わる乱高下の相場が続くため、引き続きイラン戦争の動向に注目しましょう。
【日本株】中東情勢の緊張緩和期待や前日の調整を背景に大幅反発
今日は朝から上昇していた日経平均ですが、前日の調整から自律反発狙いの買いが先行しました。
半導体関連や小売株を中心に買われて、日経平均は一時56,900円台まで上昇。日中の動きも堅調で、米株先物の強さや、中東情勢の安定化の期待などが好感されました。
海外勢も歴史的な買いがありましたが、値がさ株がけん引する全面高の展開となり、上げ幅を維持したまま後場も強い動きに。ただ、短期的な戻り売りが意識され、大引けにかけてやや上値が重くなりました。
結局1,000円超の大幅高で引けで、上値の重さがやや和らいだ形になりました。最終的に日経平均は1,028円高の56,924円で大引け。TOPIXは1ポイント安の3,739ポイントと続落しました。

前日の米ハイテク株の堅調やAI期待から、東京エレクトロンやアドバンテストなど寄与度の高い半導体株が強く、ファストリなど値がさ株も大幅高で日経平均を押し上げる主役に。
中東情勢の行方が見えないことから、エネルギーや素材株は方向感なし。原油価格の動向に敏感に反応していますが、もう少し様子見ムードになりそうです。
市場心理としては、大幅反発で「高値掴み」のシコリが軽くなり、投資家心理がやや改善されました。今日は振り返ると前日の下落から一転、大幅反発となった自立反発相場。
ファストリだけで650円ほど日経平均を押し上げたので、今日は値下がり銘柄が多かったですが、指数としては上昇です。
さて、次は11日に予定されている米国とイランの和平交渉ですね。そして今夜は米CPIの発表もあります。イラン戦争が始まってからさらに物価が上昇しているのか?しっかりと見届けましょう。
では、来週もいい波乗っていきましょう!

