
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
ここ数日で再び中東情勢が悪化しつつあり、売り優勢の相場が続いています。
米国株は続落、日本市場も重かったですが買い直しの動きも見られました。今日は小幅に上昇でしたね。
この下落となったのは、昨日出てきたインフレの指標です。今の相場の警戒ポイントでもありますが、昨日のライブでも掘り下げていたので、こちらからまたご覧ください。
→https://www.youtube.com/live/2nVUiodGQ0k
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】トランプ大統領のイラン再攻撃示唆で地政学リスクが再燃
中東情勢の緊迫化によって原油が反発。
さらに昨日出てきたインフレの指標が強く、約3年ぶりの高水準に。これによって昨日の米国マーケットは売りが優勢で始まりました。
ダウ平均は111ドル安の50,760から始まり、下がって始まりましたらすぐに買い直しも入りました。しかし、その後は売りが優勢へ。
12日金曜日に予定されているスペースXの史上最大規模のIPOを控え、個人投資家を中心に大きく値上がりしていた半導体株を売却してを確保する動きが出ていることも、ハイテク株の調整要因として意識されていると思われます。
ダウ平均は引けにかけても売られて、953ドル安の49,918ドルで引けました。S&P500は119ポイント安の7,266、ナスダックは509ポイント安の25,169で続落です。

半導体株は過去5営業日のうち4営業日で下落です。
他にもアップル(AAPL)が-1.84%、マイクロソフト(MSFT)が-4.17%、エヌビディア(NVDA)が-0.69%、AMDが-1.66%と軒並み軟調です。
前日引け後にAIサーバーの部品購入資金として70億ドル規模の増資計画を発表したスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)が、需給悪化を嫌気されて大幅安となりました。アルミナ事業の赤字見通しを示したアルコア(AA)も売られています。
こうして米国3指数はそれぞれ下落。インフレが加速していることが広がり、これが嫌気されてマーケットが重いです。さらに米軍のヘリコプターが撃墜されたことから中東情勢が警戒されています。
では次に日本市場も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は小幅反発も、TOPIXは軟調
米国株の下落を受けて、今日の日本市場でも朝方は広く売りが先行しました。
主力株を中心に下げ幅を広げる場面がありましたが、昨日の日経平均が1,200円を超える大幅な下落を記録していたことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りました。
下げて始まったものの、指数はプラス圏に回復。その後は積極的に上値を買い進む動きは限定的で、最終的に日経平均は33円高で大引けとなりました。
明日12日に控える米スペースXのナスダック上場という大型イベントの見極めも影響しているかもしれません。中東情勢への警戒感が根強く残っています。TOPIXは17ポイント安の3,830、グロース250はほぼ横ばいの722で引けています。

プライム市場全体の騰落数は、値下がり銘柄数が63.1%、値上がりは34%でした。売買代金は11兆2,563億円。
多くの銘柄が軟調に推移するなか、指数への寄与度の高い主力株が買われたことで日経平均の終値はかろうじてプラスへ。東京エレクトロン(8035)やキオクシアHD(285A)、村田製作所(6981)、イビデン(4062)といった半導体・電子部品関連の一角が買われています。
味の素(2802)やJT(2914)などの「食料品」セクター、良品計画(7453)なども上昇しています。業種別では鉱業、食料品、海運業などが上昇率上位となりました。
一方で、ソフトバンクG(9984)、ファーストリテ(9983)、アドバンテスト(6857)、TDK(6762)などが下落。トヨタ(7203)などの輸送用機器、他には非鉄金属(フジクラなど)が売られています。また、海外投資家が2週連続の売り越し。個人投資家が2週連続の買い越しとなりました。
日経平均とグロース250は前場中盤の底打ちから後場にかけて買い戻されています。一方、TOPIXは後場にかけてもマイナス圏での推移が続きました。
直近の急激な上昇に対する反動調整の動きを経て、ひとまず心理的な節目である64,000円台前半での底堅さを確認するフェーズに入っています。需給面で海外勢の売り越しと個人投資家の買い越しという構図が続いている点は気がかりなポイント。
明日予定のスペースXの上場、週末の中東報道など、引き続き注視しましょう。では、明日もいい波乗っていきましょう!

