【08/25】日本株5日ぶり反落!半導体株が下落、今夜は重要イベント。

相場まとめ

編集部の野々村です。

8月もいよいよ終盤になりました。

今夜は年の一度の重要な
イベントが開催されます。

今日の市況解説とあわせて、
ジャクソンホール会議についても
ざくっと解説したいと思います。

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今日の株式市場振り返り
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今日の日本株ですが、
5日ぶりに反落しました。

先週から売りが先行し、
一時的な反発を見せていましたが、
やはり中期線で頭をうって下落。

日経平均は一時700円超えまで下落しました。

昨日まで4日連続で上昇したものの、
今夜のジャクソンホール会議、
パウエル発言を警戒した売りが優勢に。

昨夜の米国株も
3指数ともに下落しました。

特にハイテクが売られており、
ナスダックが大幅に下落。

SOX半導体株価指数も大幅下落です。

予想を上回る好決算を出した
エヌビディアですが、
材料出尽くし感から小幅に上昇でした。

米国株、スタートは良かったものの、
序盤からすぐに下落をみせました。

その流れを受けて始まった日本株。

寄り付きから446円安で、
節目の32,000円も割れて
弱いスタートとなりました。

さらに中国株や香港株も弱く、
後場に入っても弱い展開に。

やや円安に振れたものの、
流れは変わりませんでした。

終わってみれば、
日経平均は前日比-662円安、
-2.05%の31624円でした。

TOPIXも-0.88%の2266円、

マザーズはやや上昇し、
+0.27%の745円でした。

プライム市場の値下がり銘柄は
全体の61%、値上がり銘柄は34%でした。

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ジャクソンホール会議ざくっと解説。
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さて、では今夜の重要イベント、
ジャクソンホール会議について
簡単に解説します。

そもそもジャクソンホール会議とは何か?

毎年、1年に1回、
アメリカのジャクソンホールという場所で
開催される会合のことを言います。

この会議にはアメリカだけでなく
中央銀行のトップや経済の専門家など、
世界中の金融の専門家が集まります。

中央銀行とは各国の
「お金の管理をする大きな銀行」のこと。

日本ですと日銀、
米国はFRBですね。

なぜこの会議が大事なのか?

それはこれからのお金や
経済の動きはどうなるか?の
方針が決まるからです。

昨年もこの時期に開催されましたが、
その時も課題はインフレでした。

高まる物価上昇をどう抑えるか?

そのために歴史的な利上げを行い、
どうにかしてインフレを抑えるために
あらゆることをやってきました。

昨年は、3月から始まった利上げが、
そろそろ落ち着くのではないか?

そんな声も聞こえてきました。

しかし・・

パウエル議長は強く否定。

インフレ抑制するまで
利上げを継続すると明言しました。

実際、昨年のジャクソンホール会議の
前と後では大幅な利上げも実施。

米国の金利が上がるので、
ドルが買われることになり、
でも日本は利上げしない方針ですので、
ドル買い、円売り。

その結果、急激な
「円安」に繋がりました。

では今年は?

今のところ、

「7月の利上げで打ち止めで、
来年前半中にも利下げに転じるのでは?」

そんな声も聞こえてきますが、
パウエル議長がどんなメッセージを出すか?

その内容によって、
今年後半の金融マーケットの
展望が見えてきます。

今年は日本時間8/25 23:00~ですので、
またこのニュースレターでも解説します。

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今日の業種別ランキング
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では業種別のランキングです。

今日は3業種のみ値上がりです。

【値上がり】
1位: 海運2位: 不動産3位: 金属製品

【値下がり】
1位: 電気機器2位: 機械3位: その他製品

今日は半導体が弱く、
レーザーテック、アドバンテスト、
東京エレクトロンなど半導体主力が下落です。

それも10%近く下がる、
大幅な下落になりました。

他にも信越化学、大阪チタニウム、
商社は三菱商事や三井物産など下落しました。

一方で買われたのは海運で、
川崎汽船、商船三井など海運株は強かったです。

また、今日はBEENOSが高騰しました。

これは韓国大手企業との提携という
好材料が出たことが要因でした。

今日は寄与度の大きい
ファストリやソフトバンクも下落。

日経平均全体を押し下げる形になりました。

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本日の値上がり&値下がりランキング
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※プライム市場のみ

・値上がりランキング

1位:エムアップ(3661)+8.07%
2位:日ヒュム(5262)+7.18%
3位:BEENOS(3328)+5.49%
4位:Sansan(4443)+4.78%
5位:テクノメデカ(6678)+4.69%

・値下がりランキング

1位:アドテスト(6857)-9.99
2位:日本マイクロ(6871)-8.65%
3位:イビデン(4062)-7.10%
4位:レーザーテク(6920)-6.93%
5位:ヨシムラHD(2884)-6.45%

・ストップ高(一時的なものを含む)

なし

・ストップ安(一時的なものを含む)

なし

・日経平均の寄与度ランキング※数値は寄与度

1位:オリンパス(7733)+2.58
2位:電通グループ(4324)+1.63
3位:アサヒ(2502)+1.52
4位:OLC(4661)+0.95
5位:クラレ(3405)+0.91