From:編集部 小早川
米国のハイテク企業主要5社(マイクロソフト・メタ・アルファベット・アマゾン・アップルの決算状況について説明をします。
茲許、ナスダック指数の上昇が続いていますが、GAFAMの決算によってどのような動きをするのかを予想します。
株式投資においては長期投資が重要ですが、短期の決算も重要です。アメリカのハイテク株の行く末について予想し、株式投資の勝率を高めましょう。
2023年7月から9月期の決算内容について
まずは2023年7月から9月期の決算内容について見てみましょう。
アルファベット(グーグル)
・1株利益(調整後):1.55ドル(予想:1.45ドル)
・売上高(TAC除く):640.5億ドル(予想:630.4億ドル)
アップル
・1株利益(調整後):1.46ドル(予想:1.39ドル)
・売上高:895.0億ドル(予想:893.5億ドル)
メタ(旧フェイスブック)
・1株利益:4.39ドル(予想:3.59ドル)
・売上高:341.5億ドル(予想:335.1億ドル)
アマゾン
・1株利益:0.94ドル(予想:0.58ドル)
・売上高:1430.8億ドル(予想:1415.6億ドル)
・1株利益:2.99ドル(予想:2.65ドル)
・売上高:565.2億ドル(予想:545.4億ドル)
このようになんと全社が予想を超えた決算を出しています。
それでは1社ずつ詳しく決算内容をみていきましょう。
マイクロソフトの決算内容と株価の動き
10月24日に発表されたマイクロソフトの決算は予想より良く、株価も上がりました。
特にクラウドサービスの売上高の伸びが加速しており、これはあのchatGPTの影響が大きいです。
chatgptとコラボしたmicrosoft365などが11月1日に新しい製品としてリリースされます。
Microsoftの業績にもそれがだんだん売上高営業利益などに反映されてきたということが市場に認められ株価が上がったのでしょう。
その後はイスラエル問題が発生し、地政学リスクの影響で株価が下落しましたが、業績自体は非常に良いため、今後大きな上昇が期待できます。
アルファベット決算内容と株価の動き
10月25日にグーグルを要するアルファベットが決算発表をしました。
驚いたことに株価は急落しました。なぜかというと、クラウドの売上高に市場が懸念を持ったからです。
マイクロソフトはChatGPTとのコラボでクラウドの売上高が伸びている一方、グーグルのクラウドはなかなか伸びてないっていう事実が今回の決算で発表されました。
結果、株価が大きく落ちたのです。また、広告収入は回復してきてるものの、クラウドに現在は注目が集まっており、また広告そのものを来年以降は危ないのではないかとも予想が高まり、株価は落ちました。もちろんイスラエルの地政学リスクも大きな要因になります。
メタの決算内容と株価の動き
メタの決算内容と株価の動きについてみていきましょう。
10月25日にメタは決算を発表しました。結論から言うと、メタの決済内容は非常によかったです。
しかし、株価は大きく下落をしました。理由は、広告収入が2024年以降不安定になっていくのではないかとの予想が、市場関係者の間で優勢になったからです。
ただし、メタは財務内容が非常に良く、今年、大きく上昇した株でもあります。
広告収入は確かに不安定になるかもしれませんが、財務内容が着目され、今後大きく上昇する可能性は十分にあるといえるでしょう。
アマゾンの決算内容と株価の動き
10月26日にアマゾンの決算が発表されました。アマゾンの決算内容も良かったです。株価はどうなったかというと株価も順調に上昇しました。理由は様々ですが、年末商戦にアマゾンが大きく利益を上げるのではないかと予想が高まったからです。理由は今年行ったAmazon Primeの売り上げが非常に良かったからです。
アップルの決算内容と株価の動き
11月2日に発表されたアップルの決算は悪くはなかったものの市場の期待には届かず時間外取引で株価は4%超の下落をしました。
中国市場の予想以上の減速が要因のようです。年末商戦でも振るわないとの予想が多く、株価の下落につながりましたが、その後はアメリカ株全体の上昇に助けられて上昇しています。
GAFAMの株価の今後の予想
GAFAMの決算内容については総じて良かったといえるでしょう。
しかし、決算の中身については各社大きく異なっており、株価については明暗を分けているような状況です。
ハイテク株については、去年大きく下落をした影響で、今年に関しては年初から大きく上昇しています。
しかし、アメリカと中国との関係悪化によって、半導体の見通しに不透明さが残るなど、今後の株価の動きについては予断を許しません。
長期で保有するのが前提であれば、利益を取れる可能性が高いですが、短期で株式取引をするのであれば、慎重に取引をした方が良いでしょう。
銘柄選びにおすすめのツール
この章では、GAFAMを含む銘柄選びにおすすめのツールを6つ紹介します。
- 証券会社が提供しているツール
- 米国株四季報
- インターネット
- SNS
- YouTube
- 本
それぞれのポイントについてわかりやすく説明をします。
証券会社が提供しているツール
証券会社は、様々なツールを提供しています。
口座を開くだけで利用できるツールが多いので、ぜひ多くの証券会社で口座を開くようにしましょう。
中には四季報などを無料で使える証券会社もありますので要チェックです。
米国株四季報
米国株四季報も、銘柄を選定するにあたって非常に便利です。
日本版の四季報のようにコンパクトに企業情報についてまとめられていますので、ぜひ参考にしてください。
インターネット
インターネットには米国株の情報が豊富にあります。
様々な企業の情報が簡単に手に入りますので、まずはインターネットで検索するようにしましょう。
ただし、インターネット情報の中には不確かなものもありますので、注意して見るようにしてください。
SNS
SNSも重要な情報源です。米国株を中心にトレードしている著名な投資家がたくさんいますのでぜひチェックしてみてください。
中には自分好みのトレーダーがいるはずです。その形を追っていくのも有効でしょう。
YouTube
最近、投資系YouTuberの数は非常に増えています。
動画でわかりやすく米国株の最新情報について教えてくれるチャンネルもありますのでぜひ参考にしてください。
ただし全てが正しいとは限りませんので、注意するようにしましょう。
本
米国株の基本的な情報を掴むには、本を利用するのが良いでしょう。
リアルタイムで情報のわかるインターネットとは違い、最新情報についてはどうしてもタイムラグがありますが、不変的な基本情報については情報が正確な本で学ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は世界中で注目されているGAFAMの最新の決算情報について説明をしました。
決算内容はどの会社も総じて良かったものの内容に大きな違いがあり、株価はまちまちの動きをしています。
長期で保有すればGAFAMについては期待できますが、短期で見ると大きな動きが予測されるため、慎重に取引する必要があるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、ご自身に合った米国株を見つけていただければ幸いです。