From:編集部 小早川
資産運用ブームが起こっており、多くの人が投資を行うようになりました。
投資商品には様々な種類があり、株式や投資信託、FXなどが代表的な投資商品にあたるでしょう。
数ある投資商品の中で、忙しいサラリーマンや主婦の方に人気が高いのは投資信託です。
投資信託は、プロのファンドマネージャーが投資家に代わって運用をしてくれるため、頻繁に運用状況の確認をする必要がありません。
資産運用だけに時間をかけられない方には、特におすすめの金融商品であるといえるでしょう。
しかし、投資信託には様々な種類があり、現在10,000を超える投資信託が日本にはあります。
これだけたくさん種類があるとどの投資信託を選んで良いのかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、多くの方におすすめできるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を紹介します。
わかりやすく説明しますので、是非最後まで読んでくださいね。
もちろん話題の新NISAでも利用できます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投資対象
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
項目 | データ |
ファンド名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
基準価格 | 20,889円(2023年12月29日時点) |
純資産残高 | 約1.8兆円 |
トータルリターン(1年/3年/設定来) | 30.4%/63.4%/109%(2023年12月29日時点) |
信託報酬 | 年率0.05775% |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント株式会社 |
組入銘柄(上位3つ) | アップルマイクロソフトアマゾン |
※※2023年12月末時点のデータ
まずは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の投資対象について確認していきましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国および新興国の株式などに投資をしている投資信託です。MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスという株価指数にほぼ連動しています。
為替ヘッジは原則行いません。
では組入上位国や組入上位銘柄についてみていきましょう。
・組入上位国
順位 | 国 | 比率 |
1位 | アメリカ | 56.1% |
2位 | 日本 | 5.9% |
3位 | イギリス | 3.4% |
4位 | ケイマン諸島 | 3.1% |
5位 | フランス | 2.8% |
6位 | カナダ | 2.8% |
7位 | スイス | 2.4% |
8位 | ドイツ | 2.3% |
9位 | オーストラリア | 1.8% |
10位 | 台湾 | 1.7% |
・組入上位銘柄
順位 | 企業名 | 国 | セクター | 比率 |
1位 | アップル | アメリカ | 情報技術 | 3.30% |
2位 | マイクロソフト | アメリカ | 情報技術 | 2.80% |
3位 | アマゾンドットコム | アメリカ | 一般消費財・サービス | 2.10% |
4位 | アルファベット | アメリカ | コミュニケーション・サービス | 1.40% |
5位 | フェイスブック | アメリカ | コミュニケーション・サービス | 1.20% |
このように、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の組入上位国、組入上位銘柄の半分以上はアメリカです。
世界を代表する企業の多くが、アメリカに集中しているので世界株式に投資をするとなるとやはりアメリカ中心の投資になることがわかります。
では、次の章では運用実績についてみていきましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の運用実績
運用を検討する際、最も気になるのが運用実績ですよね?いくら高尚な運用方針を取っていても実際に上昇しなければなんの意味もありません。
結論からお話すると、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の運用実績はかなり良いので安心してくださいね。
まずは、設定された2018年10月31日からのチャートをみていきましょう。
2020年3月のコロナショックの影響で、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も大きく下落しているのがわかります。
しかし、その後、米株や日本株などが大きく回復したため、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も大きく基準価額を上げました。
では、期間ごとの騰落率をみていきましょう。
<基準日:2023年12月29日>
期間 | 騰落率 |
1か月 | 1.5% |
3か月 | 5.5% |
6か月 | 6.2% |
1年 | 30.4% |
設定来 | 109.0% |
設定されてから5年で100%以上上昇しているので非常に優秀な実績であるといって良いでしょう。
楽天証券で購入する場合、購入時手数料は「0」です。また運用期間中のランニングコストの信託報酬も年率0.1144%(税込み)とかなり低く抑えられています。解約するときの、信託財産留保額はかかりません。
信託報酬は、対面型の銀行や証券会社で購入する場合、2%以上かかるファンドもざらにあるため、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の運用実績はかなり安いといえるでしょう。
新NISAにはオールカントリーがおすすめ
新NISAは2024年から新たに始まった制度です。
「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つに分かれており、合計で年間最大360万円を非課税で投資ができます。
「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の概要は以下の通りです。
成長投資枠 | つみたて投資枠 | |
1年間に投資できる金額 | 240万円 | 120万円 |
投資できる総額(一生涯の総額) | 1,800万円(そのうち成長投資枠は1,200万円まで) | |
投資できる期間 | 無期限 | 無期限 |
投資できる商品 | 上場株式や投資信託など | 金融庁が定めた基準を満たす一定の投資信託 |
投資方法 | 積立も単発(スポット)も可能 | 積立のみ |
対象年齢 | 18歳以上 |
成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて合計で1800万円の投資ができます。
投資できる期間は無制限で投資できる商品は成長投資枠については上場株式や投資信託、つみたて投資枠については現行のつみたてNISAで運用できる商品です。
利益に対して税金がかからない新NISAですが、なにで運用して良いのか迷っている方も多いでしょう。そのような方にもオールカントリーはおすすめです。
全世界の株式にまとめて投資ができるので、いちいち自分で売ったり買ったりしなくて済みます。
長期で保有するのが新NISAで大きな利益を出すためのポイントになりますので、オールカントリーがぴったりであるといえるでしょう。
まとめ
今回は、おすすめの投資信託の1つであるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について説明をしました。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、1本で手っ取り早く全世界の株式に投資することができる非常に良いファンドです。
ランニングコストである信託報酬も割安で間違いなくおすすめすることができるファンドになります。
今回の記事を参考に、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をポートフォリオの中に入れてみてはいかがでしょうか?