米国株が歴史的な上昇中。日本株も高値圏で揉み合い。上下に動く相場で勝つコツは?

コラム

From:向川a.k.aチャートの向こう側
自宅のトレードルームより

先週は毎月恒例の雇用統計ライブもあり、SNSでは発信したりフォロワーさんと交流してますが、久しぶりのコラムになりました。いかがお過ごしですか?

株式相場が盛り上がっており、日本株も米国株も歴史的な上昇を見せています。2月の寒い冬空とは全く違って、株の世界はアツく熱狂しています。

こちらは年末くらいから現在までの米国株を代表する株価指数、ダウ平均のチャートです。ずっと上昇を続けており、歴史上でもっとも高い位置まで上昇中ですね。

米国株のチャートを見る

こちらも米国を代表する株価指数、S&P500のチャートです。節目の5,000まで到達。今日時点で、ダウとS&Pは過去最高値を更新です。

最後にもう1つ、ハイテク株やグロース株がメインのナスダック。

こんな形でそれぞれ上昇を続けています。

つい先日はAmazon、META、Appleなど、今の米国を引っ張るハイテク大手の決算が出てきましたが、どれも好調で、METAに関しては1日で20%以上も上昇。

今の相場を引っ張っているのは半導体などのハイテク株ですが、その代表的な銘柄であるエヌビディア。大トリで最後に決算を発表しますが、それが2月21日ですね。

チャートだけ見ると、かなり高値圏まで上昇しており、今から入るのは怖い、、と感じる方も多いと思いますが、大手ハイテク以外を見てみるとその他の米国企業は大きく上がってはいないんですよね。

日本株のチャートを見る

日本株もかなり上がっていて、日経平均は36,000円まで上昇しています。

今週はトヨタの決算が出ましたが、純利益4.5兆円!の決算が出たことで高騰、自動車株も盛り上がっていますが、米国株とはちょっと変わって、高値圏で揉み合いが続く難しい相場です。

米国株に関しては、素直にこの流れに乗っていくのでわかりやすいかと思いますが、日本株が今いる場所はちょっと難しいです。

特に日経平均の理論値を出してみると、36,000円の現在の水準はかなり高値圏にいることは間違いなく、過去の値動きを見てみるとずっと上限としてきたラインまで到達しています。

ここを抜けてくる=過去を見ても稀な展開

とも言えるラインで、つまりそのラインを超えてくるには(37,000円とか目指すなら)やっぱり材料が欲しいところ。それが今だと決算なのですが、円安バブルに乗れてる企業(つまりトヨタや、こちらも好決算だった任天堂なども)はいいですが、それ以外は厳しいところも多い。特に中国関連株は弱い印象です。

天井圏で削られて利益を減らさないように

WAVYのメンバーさんや、いつも発信をご覧の方はわかると思いますが、私のトレードは短期のスイングトレードです。だいたい数日から長くても2週間くらいで手仕舞うのですが、今のように天井圏だとちょっと考え方が変わります。

というのも、天井圏では売り買いがおしくらまんじゅう状態になり、上がると思ったら下げて、下がったと思ったら反発して、を繰り返しがちです。もうちょっと下落したところを買いたいと思ってもすぐ反発したりですね。ええ、よくわかります。笑

こうしたトレードをしてると、積み上げてきた利益が削られますし、さらに決算をまたいでドカンと下げるみたいなこともあります。最近だとあおぞら銀行のマイナス30%とかですね。米国株は今日、SNSのスナップが35%下落です。基本的には決算はまたがない方が理想です。

今のような難しい相場環境での考え方は、まずそもそもトレードしないのも正解です。私たちはファンドマネージャではないので、いつまでにいくらの利益を出さないといけない、みたいなルールはないです。よって、わからない勝負はしない方がいい。

むしろわかるところだけやるのが正しくて、難しいボールを難しく打つことがすごいのではありません。難しいボールは見逃した方がいいので、無理な勝負をしないのも正解です。

そして勝負するのであれば、あらかじめどんなトレードをするかの戦略を明確にしてた方がいいです。もちろん一気にフルスイングするのではなく分割して売買が基本ですし、難しそうと思ったらこのモミモミしてる展開を抜けてから勝負するのも正解です。

日本代表サッカー選手が「自分たちのサッカーをする」ということをよく言います。これはトレードでも同じです。相手がどんなチームでも、そんな相場であっても、変に萎縮せずに、自分たちのトレードをするだけです。

勝負の時こそ練習のように、
練習の時こそ本番の勝負のように。

2024年、やはり期待通りの株高の一年になりそうです。引き続きいい波乗っていきましょう!