レンジ相場は危険?トレンドやボックス相場との違いを解説。

コラム

From:編集部 黒木

株式投資で勝つためには、相場のトレンドをつかむ必要があります。

トレンドに乗ることができれば株式投資で大きな利益を上げることができるからです。

しかし、実は、相場の約8割はトレンドが発生しない「レンジ相場」であることを皆さんはご存知でしょうか? 

つまり、ほとんどの時間帯で株価はこう着状態なのです。

このレンジ相場を制することができれば株式投資で大きな利益を上げることができます。

そこで今回は、株式のレンジ相場について説明します。わかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。

レンジ相場とは

レンジ相場とは、一定の範囲内で株価が行ったり来たりしている状態のことです。

出典:ティッカートーク

冒頭でも説明しましたが、株価の約8割はこのレンジ相場であるといわれています。

株式投資で勝つためにはトレンドに乗ることはもちろん重要ですが、大半を占めるこのレンジ相場で勝てる手法を確立できれば、株式投資で大きな利益を上げることができるのです。

レンジ相場の特徴

電池相場にはいくつかの特徴がありますが、主な特徴は3つです。

  • コツコツ利益を取りやすくリスクは比較的低い
  • レンジブレイク時は値動きが大きい
  • 大きな利益は取りづらい

レンジ相場のそれぞれの特徴について、わかりやすく説明をします。

コツコツ利益を取りやすくリスクは比較的低い

レンジ相場は一定の範囲内を行ったり来たりするので、信用取引を使えば「買い」でも「売り」でもどちらでも利益が狙います。

コツコツ利益を取りやすく、またリスクも比較的少ないのは、レンジ相場で取引をする大きな特徴になるでしょう。

レンジブレイク時は値動きが大きい

レンジ相場は相場の8割を占めますが、いつかブレイクする時が来ます。

ブレイクすると大きく値動きが発生する可能性がありますので、注意が必要です。

思い切って損切りができないと大きな損失になってしまう可能性があるのも、レジ相場を使ったトレードの特徴です。

大きな利益は取りづらい

レンジ相場は、一定の範囲内を行ったり来たりするので、比較的短時間で利益は狙えますが、その分大きな利益は取りづらいです。

大きな利益を取りたい場合は、トレンドに乗る必要があります。

ダウ理論を使えばレンジ相場は簡単に見極められる!

投資で利益を上げるためには相場を読む必要があります。

特にレンジ相場は全体の8割を占めるといわれ、レンジ相場を見極めることができれば投資での勝率を上げられるでしょう。

レンジ相場を見極める方法はたくさんありますが、こちらでは初心者の方でも簡単に利用できるダウ理論について説明をします。

わかりやすく紹介しますので参考にしてください

ダウ理論とはトレンドを見極める理論

ダウ理論は、19世紀のアメリカのジャーナリストであるチャールズ・ダウが提唱した株式市場の動向を予測するための理論です。

この理論には、主に以下の3つの原則が含まれています。

  • トレンドは継続する傾向にある
  • 相場は全ての情報を織り込んでいる
  • 主要なトレンドは、その方向性を変えるまで続く

トレンドは一般的に以下のように動きます。

出典:外為どっとコム

それではダウ理論の特徴を見ていきましょう。

ダウ理論の特徴

ダウ理論の主な特徴は3つです。

  • トレンドは継続する傾向にある
  • 相場は全ての情報を織り込んでいる
  • 主要なトレンドは、その方向性を変えるまで続く

ダウ理論のそれぞれの特徴についてわかりやすく説明します。

トレンドは継続する傾向にある

トレンドは、株式市場の上昇や下落の方向性を表します。ダウ理論では、トレンドは継続する傾向にあるとされています。

上昇トレンドの場合、株価は徐々に上昇していきます。このような上昇トレンドの場合、株価は、順番に高値・安値を形成していきます。ダウ理論では、これを「山型」と呼びます。

下降トレンドの場合、株価は徐々に下落していきます。このような下降トレンドの場合、株価は、順番に安値・高値を形成していきます。ダウ理論では、これを「谷型」と呼びます。

相場は全ての情報を織り込んでいる

株式市場は、多くの投資家の取引によって成り立っています。

そして、それらの取引には、様々な情報が反映されています。ダウ理論では、相場は、全ての情報を織り込んでいるとされています。

主要なトレンドは、その方向性を変えるまで続く

ダウ理論では、トレンドは、継続する傾向にあるとされていますが、それに加えて、主要なトレンドは、その方向性を変えるまで続くとされています。

上昇トレンドは、山型で形成されますが、トレンドの転換点で、一度、安値をつけた後、安値を下回る場合、下降トレンドに転換します。

同様に、下降トレンドは、谷型で形成されますが、トレンドの転換点で、一度、高値をつけた後、高値を上回る場合、上昇トレンドに転換します。

ダウ理論の注意点

ダウ理論は、株式市場における株価の動きを分析する上で有用なツールの1つですが、以下のような注意点もあります。

  • 過去のデータを基にしているため、将来の株価動向を完全に予測することはできない
  • テクニカル指標としてのみ使用すると、誤解が生じることがある
  • チャートの解釈は主観的であるため、正確な判断が難しい場合がある

ダウ理論の注意点をわかりやすく説明をします。

過去のデータを基にしているため、将来の株価動向を完全に予測することはできない

ダウ理論は、過去の株式の動きを基にしているため、将来の株価動向を完全に予測することはできません。

市場環境が変化すると、過去のデータから予測されるトレンドが崩れることがあります。そのため、ダウ理論を使用する場合には、常に市場環境や経済情勢を注意深く監視し、現状に応じた判断をする必要があります。

テクニカル指標としてのみ使用すると、誤解が生じることがある

ダウ理論は、チャートを基にして分析するため、テクニカル指標の1つとして使われることがあります。

しかし、株式市場は複雑であり、単一の指標だけで株式の動きを予測することは困難です。

ダウ理論を使用する場合には、チャートの分析とともに、ファンダメンタル分析を組み合わせて判断することが望ましいです。

チャートの解釈は主観的であるため、正確な判断が難しい場合がある。

ダウ理論は、チャートのパターンを基にして株式動向を予測するため、解釈によっては正確な判断が難しい場合があります。

チャートの形が変化するだけでなく、同じ形でも解釈が異なる場合があるため、分析の正確性を保つためには、トレンドやパターンを見つける能力を磨く必要があります。

大衆心理を読むことで、レンジ相場がトレンド相場かを見極められる!ダウ理論は、大衆心理を読むのに最適!

チャートは大衆心理を表すものであり、大衆心理を読めればレンジ相場がトレンド相場かを見極められます。

ダウ理論はチャートを読むことで、大衆心理をつかむことが可能です。なぜなら、チャートは大衆心理を表したものになるからです。非常に簡単に大衆心理を読めるダウ理論を身に付けて、テクニカル分析の役に立てていただければ幸いです。

まとめ

今回は「レンジ相場」について説明をしました。レンジ相場は相場の8割を占めるといわれており、レジ相場の攻略は株式投資で利益を上げるために非常に重要です。

是非今回の記事を参考にしていただき、レンジ相場についてのご理解を深めていただければ幸いです。