【テクニカル分析】RSIとは?買われすぎ売られすぎを判断する指標。

コラム

From:編集部 小早川

皆さんは、代表的なテクニカル指標の1つであるRSIをご存知でしょうか?

RSIを使いこなせれば、現在の株式や為替レートが「上がりすぎ」「下がりすぎ」がわかるようになります。

株式投資やFXなどにおいて、現在の株式や為替レートが上がりすぎなのか、下がりすぎなのかについて判断するのは非常に重要です。

なぜなら、上がりすぎている場合は、今後下がる可能性が強いですし、下がりすぎている場合は、反転して上昇する可能性が高いからです。

つまり、RSIを使いこなせれば、株式投資やFXの勝率を劇的に上げることができます。

そこで今回は、数あるテクニカル指標の中でも特に利用者が多いRSIについて説明をしますので参考にしてください。

RSIとは

RSIは日本語にすると相対力指数といった意味です。

RSIは株価や為替レートが上昇するとRSIも上昇し、株価や為替レートが下落するとRSIも下落する傾向にあります。

RSIは計算式上は0%から100%の範囲を取る指標です。

出典:株の達人

計算対象期間中に株価や為替レートが上昇しつづけるとRSIは100%になります。一方、下落が続くと、RIは0%になります。

ただ上昇や下落がずっと続くことはまず起こりません。

そのためにRSIが0%や100%になることはほとんどなく、その中の範囲で上下します。

一般的にRSIが30%付近まで下がれば株価や為替レートが下がりすぎなので反発の可能性が高まっていると判断します。

逆に70%付近まで上がれば上がりすぎで反落の可能性が高まっていると判断します。

ただし、上昇トレンドのときには、RSIが高い値を取りやすくなり、上限は70から80%程度、下限は40から50%程度になる傾向があります。

一方、下落トレンドのときにはRSIは低い値を取りやすくなり、下限は20から30%程度、上限は50から60%付近で上下しやすいです。

このように、現在の株価や為替レートが買われすぎなのか、売られすぎなのかを視覚的に簡単に判断できるのがRSIなのです。

RSIのメリット

RSIのメリットはトレンドの転換点や売買タイミングの見極めができることです。

出典:マネックス証券

RSIが70%もしくは30%に到達していない場合、トレンドが続く可能性が高いと判断ができます。

その場合はトレンドに乗ったトレードをするのが良いでしょう。

一方、RSIが70%もしくは30%に到達した場合、トレンドが変わる可能性があるので、逆張りのトレードをするのが良いでしょう。

逆張りとはトレンドの反対のトレードをすることです。例えば、買いの勢いが強い場合に売りからトレードすることになります。

このようにRSIを使えばトレンドの方向性が読めるため、多くの方に利用されているのでしょう。しかも視覚的に誰が見てもわかりやすいのもRSIの大きなメリットです。

RSIのデメリット

RSIのデメリットはRSI単品で使う場合、「必ずしも正確ではない」ことです。

RSIが70%もしくは30%に到達しても、トレンドが反転しない事はよくあります。

あくまでトレンドが判定する可能性が高いだけであって、必ずトレンドが反転するわけでは無いのです。

なので、RSIを過度に信じるのは危険であると言えるでしょう。

RSIを利用する際は、他のテクニカル指標を併用して利用するのがおすすめです。

RSIと相性の良いテクニカル指標はボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドも株式投資やFXでもっとも使われるテクニカル指標のひとつで、価格の変動幅に応じて上下に動く2つのバンドと、その中心にある移動平均線から構成されています。

出典:アヴァトレード・ジャパン株式会社

ボリンジャーバンドの上限線や下限線を突破したときに、それがトレンドの転換点を示唆している可能性があり、エントリーポイントとして使用されることがあります。

つまり、ボリンジャーバンドの上限線や下限線を突破してRSIも70%、もしくは30%の中に収まっていない場合は、トレンド転換の可能性が高くなるのです。

このようにボリンジャーバンドをRSIと組み合わせることによって、簡単にトレンド転換を予測することができるようになります。

もちろんボリンジャーバンドを併用しても、100%の精度ではありませんので注意してください。

テクニカル分析で失敗しないコツ2選

投資を始めたからには失敗は避けたいですよね。

失敗しないコツを2つ紹介するので、ぜひ取り入れてください。

1,損切りラインを決める

損切ラインとはこれ以上損失が出たら取引をやめる基準のことです。

具体的には、以下のように決めましょう。

  • 損失額が10万円になったとき
  • 購入時の株価から15%下落したとき

このラインを下回ったら、迷わずに取引をやめましょう。

よくあるのが下落しているが値上がりするのを待ちたいと思い、最終的に値上がりすることなく大損失を受けることです。損失を受けてしまうと、金銭的だけでなく精神面にもダメージが大きいです。

このような事態を避けるためにも、損切ラインを決めて常に冷静に判断できる状態を作っておきましょう。焦りが生じ、感情的になると後悔する選択が増えるからです。

2,我流に走らない

新しいことを始めると、自分のやり方で貫きたいと思う方は多いのではないでしょうか?

しかし、未経験のやり方で成功する確率よりも、先人のあり方を取り入れる方が成功する確率が高いはずです。そのため使用するテクニカル分析が決まったら、先人と同じように使うことを心がけましょう。

日本には昔から守破離の考え方があります。先人の教えを守ってから、自分のやり方を模索していく考えです。つまり始めたばかりだからこそ、先人の教えを守ることを意識しましょう。

まとめ

今回は、数ある投資のテクニカル指標の1つであるRSIについて説明をしました。

RSIは視覚的にわかりやすく多くのトレーダーに利用されています。投資初心者の方でも簡単に利用できますので、ぜひ実際に使っていただければ幸いです。