株式投資の基礎ルールと失敗しないために絶対に守ってほしいルール

コラム

「株式投資始めたいけど基本的なルールが分からない」

「株式投資で失敗しないために絶対守るべきルールを知りたい」

株式投資に興味を持っていて、これから株式投資を始めようとしている人の中には、どのように行動すればいいか分からない人もいるかもしれません。

この記事では、株式投資の基礎ルールと失敗しないために絶対守ってほしいルールについて詳しく解説します。

その他にも、株式投資取引を始める流れについても解説するので、ぜひ記事の内容を参考に株式投資に挑戦しましょう。

そもそも株式投資とは?

株式投資とは、企業の株式を購入し、株価が上昇した際に売却することで、発生した差額分を利益として得られる投資です。

また「株式」とは、株式会社が資金を集める際に、出資してもらった人に対して発行する証券のことを指します。

企業の株式を購入した人は、企業の株主となり、企業が利益を出した際に配当金として利益の一部を受け取ることが可能です。

株式には、それぞれ「株価」という価格が設定されており、需要と供給のバランスによって価格は、その都度変化します。

そのため、購入した株式の株価が大きく下落したり、企業の業績が悪化した影響で倒産した場合は、大きな損失を抱えることになります。

株式投資には、利益としてお金を得られる可能性がある一方で、投資資金が減ってしまう危険性があることを理解した上で行いましょう。

株式投資には、おもに2つの取引方法があるため、それぞれ解説します。

自分の取引目的や取引環境に合っている方法で取引しましょう。

現物取引

現物取引とは、株式と現金を証券会社に受け渡すことで発生する通常的な取引方法です。

現金を支払うことで株式を購入することが可能で、保有している株式のみ売却できます。

そのため、現物取引では、投資資金以上の取引や保有していない株式の売却は出来ないため、投資資金以上の損失はありません。

また、現物取引は、購入した株式を売却するまでの期限に制限は無く、取引可能銘柄にも制限が無いため、ほぼ全ての銘柄で取引することが可能です。

その他にも、株式を購入したことによる、株主の配当金や優待は現物取引でしか得ることはできないため、株式投資初心者の人や低リスク運用を目的としている人におすすめです。

信用取引

信用取引は、証券会社にある程度の資金や保有している株式を担保として預けることで、証券会社から資金や株式を借りて取引できます。

信用取引では、手持ちの資金の何倍もの金額で取引できるため、少額資金から始めたい場合でも大きな利益を狙って取引することが可能です。

また、株式の購入から売却を行う現物取引とは異なり、信用取引は先に株式を売却してから購入することも可能なので、利益を得るチャンスが増えるでしょう。

しかし、信用取引には取引制限が多く設けられており、取引開始から終了までの期限が決められていたり、取引可能銘柄が現物取引よりも少ない点がデメリットです。

信用取引は、少ない資金でも始めやすい点に加えて、取引パターンが多いため、短期間で大きな利益を得たい人におすすめです。

株式投資の基本ルール

株式投資には、何点か基本的な取引ルールが設けられています。

実際に株式投資で利益を得るためには、必ず理解しておくことが必要なので、ぜひ参考にしてください。

それぞれ紹介していきます。

取引時間

株式投資の取引可能時間は、証券取引所によって決められています。

基本的に「前場(ぜんば)」と呼ばれる午前中の取引は、午前9時に取引が開始し、午前11時30分まで行われます。

その後、12時30分まで休憩が挟まれ、「後場(ごば)」と呼ばれる午後の取引が、15時まで行われます。

また、土日祝日は取引が休みとなっており、年末年始の12月31日から1月3日の間も休みになるため、注意が必要です。

このように、株式取引は平日に行われているため、仕事で取引することが難しい人もいるかもしれません。

しかし、証券会社によっては、24時間取引の注文を出すことが可能なので、休日の間に相場を確認して、あらかじめ注文しておくことができます。

注文方法

株式投資の注文方法は「成行注文」と「指値注文」の2種類になります。

成行注文は、現在表示されている株価で取引する注文方法です。

成行注文のメリットは、注文してから即座に約定する可能性が高いため、相場を見ながら希望のタイミングで売買できる点です。

しかし、株価が急激に変動している場合に成行注文すると、希望通りのタイミングで成立せず、少し価格が変動した後に約定する危険性があります。

一方、指値注文は、あらかじめ自分で売買価格を指定して取引する注文方法です。

指値注文のメリットは、事前に価格を設定して注文できるため、仕事などで株価を確認出来ない時でも取引できる点です。

また、注文が成立する前であれば、指値注文を取り消したり、設定価格を変更できるため、計画通りに取引を進めやすいでしょう。

しかし、取引したい株の株価が設定した価格に届かなかった場合は成立しないため、取引機会を逃してしまう可能性も十分にあります。

手数料

株式投資では取引が成立した場合、手数料が掛かります。

手数料は、1度の取引で得た利益に対して一定の金額が引かれるため、1日に何度も取引を行う人は、手数料が多く掛かってしまいます。

手数料の金額は、証券会社や投資資金など、トレードスタイルによって異なるため、手数料を少しでも抑えたい人は、なるべく手数料が安い証券会社がおすすめです。

株式投資取引の基本的な流れ

株式投資の基本的な流れを紹介します。

取引成立まではおおよそ5つのステップがあります。

  1. 証券会社を選ぶ
  2. 証券会社で口座開設する
  3. 取引銘柄を選ぶ
  4. 選んだ銘柄の株を買う
  5. 相場を見て売るか判断する

証券会社を選ぶ

株式投資は証券会社で取引するため、まずは自分に合った証券会社を選びましょう。

証券会社は、実店舗を持つ会社やネット証券などさまざまな種類があります。

実店舗のある証券会社では、実際にお店や電話でのやり取りなどを通して、投資の相談をすることが可能なため、まだ株式投資の知識がない人におすすめです。

しかし、取引するつもりのない投資商品を勧められたり、手数料が高くなる点がデメリットになります。

それに対して、ネット証券は手数料が安く、口座開設もオンラインで簡単にできるため、自分で投資計画を立てられる人におすすめです。

証券会社で口座開設する

証券会社を選んだ後は、口座開設しましょう。

口座開設に必要な書類は以下の通りです。

  • マイナンバー確認書類
  • 本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、パスポート、各種年金手帳等)
  • 印鑑
  • 金融機関口座

どれか1つでも用意できてない場合は、口座開設できないため、必ず用意してから申込を行ってください。

取引銘柄を選ぶ

口座開設が完了したら、口座に入金を済ませ取引する銘柄を選択しましょう。

銘柄を選ぶ際は、企業の情報や相場状況などを入念に調べて、将来的に株価が上昇していきそうな銘柄を見つけることが大切です。

また、選ぶ銘柄を1つに絞ると、取引機会が少なくなる可能性と1度の失敗で大きな損失が出るリスクがあるため、複数の候補を挙げておきましょう。

選んだ銘柄の株を買う

取引する銘柄を選び終わったら、実際に株を購入しましょう。

成行注文ができるのは、平日の開場時間のみですが、相場が開いていない土日祝日でも、指値注文を入れておくことは可能です。

さらに、相場が動いていない土日祝日こそ、冷静に相場や企業情報を分析できるチャンスなので、欠かさず分析することが利益に繋がってきます。

また、枚数やエントリータイミングを適当に設定すると、大きな損失を抱えることになる危険性が高くなります。

そのため、株数や価格、注文方法は、自分の資金やトレードスタイル、相場状況によって臨機応変に変更することが長く投資を続けていくうえで非常に大切です。

相場を見て売るか判断する

株を購入したら、定期的に相場を見ながら売るべきか判断しましょう。

株を売るべきかの判断基準は、トレードスタイルによって異なりますが、購入時と同じように分析が大切になってきます。

トレーダーによっては、あらかじめ購入時に売る価格やいつまで保有するかを決めている人もいます。

購入した株の相場がどのように変動していくかを想定しながら慎重に判断することが重要です。

失敗しないために絶対守るべきルール

ここからは、株式投資で失敗しないために守るべきルールについて解説します。

これから解説するルールを守れないと、株式投資を行っていく中で高い確率で失敗し、大きな損失を抱えることになります。

そのようにならないためにも、解説する内容を参考に、自分に合ったトレードスタイルを形成していきましょう。

余剰資金で取引する

株式投資は、必ず生活資金を含まない余剰資金で取引しましょう。

株式投資は、必ずお金が増えるものでは無く、資金が減ってしまう可能性があります。

生活資金で投資すると冷静な判断が出来ず、不要な取引が増えたり、損切りをせずに損失が大きくなってしまう危険性も高くなります。

万が一の場合、投資資金の全てが無くなってしまうリスクも低くはありません。

そのため、投資資金の全てを失ったとしても、生活できる資金を残しておくことが大切です。

また、失った生活資金を取り戻すために、借金を作って株式取引する人もいますが、同じように損失を繰り返すリスクが高いため、絶対にやめましょう。

長期的に保有する

投資初心者の間は、株を長期的に保有しながら取引することをおすすめします。

株式投資のトレードスタイルには、短期的に株を保有して狭い値幅で利益を狙う「スキャルピング」「デイトレード」があります。

保有期間の短いトレードは、一日に何度も取引し、すぐに利益が出るスタイルですが、高い分析力が求められ、手数料も多くかかるため、難易度が高くなります。

そのため、知識や経験の浅い段階で挑戦すると、資金を減らしてしまう可能性がとても高いです。

株式投資を始めたての間は、株を長期保有することで損益の変動に慣れながら、分析力や企業の情報収集力を高めていくことが大切です。

リスク分散を行う

株式投資は、利益を得ることに注目しがちですが、資金を失わないことも非常に重要です。

株式投資では、絶対に資金を失わないように取引することは不可能ですが、なるべく損失リスクを抑えて取引することは出来ます。

一般的な損失リスクを抑えるための取引ルールが「分散投資」です。

分散投資とは、株を購入する際に、一度に全ての枚数を注文するわけでは無く、エントリーポイントを何か所にも分けて注文するルールです。

分散投資を行うことで、一度に全て購入する場合よりも、得られるリターンは減ってしまいますが、損失のリスクが減少します。

この方法は、資金を減らすリスクを抑えつつ、安定的に利益を得やすいルールであるため、投資初心者にはとても大切なルールです。

なぜ買うか、なぜ売るかを明確にする

取引する際は、必ず「なぜこの株をこの価格で買うか、売るか」を明確にして、行っていきましょう。

株式投資で継続的に利益を挙げているトレーダーは、必ず毎回のトレードが成立した後に、なぜ利益を得られたか、損失を出してしまったかを分析しています。

そのため、過去の自分のトレードを正確に分析するには、株を買った根拠や売却した判断材料が何かが必要になります。

このように、過去のトレードを分析して、トレード手法を調整していくことで、徐々に利益を得やすく、損失を出しにくく成長していきます。

しかし、株を売買する根拠やタイミングが適当であると、継続的に利益を得られるように成長していくことは難しく、損失機会を増やしていく原因にもなるでしょう。

株式投資のルールに関するQ&A

株式投資はいくらからできるの?

通常の株式投資の場合、1株購入するのに10万円程度かかるので、最低でも10万円以上が必要になります。

しかし、「株式ミニ投資」のような、通常の10分の1で取引できるものの場合、1万円から1株購入できるため、数万円あれば株式投資を始められるでしょう。

また、投資初心者の間は、損失の危険性が高いため、ある程度の取引経験が積めるまで、少額資金で取引することを推奨します。

株式投資の利益に税金はかかる?

株式投資によって得られた利益は、一部例外を除き、所得税15%と住民税5%、合計20%の税金がかかります。

これらの税金は、最終的に自分で得た利益の合計から計算して、確定申告して納付する義務があります。

しかし、確定申告が不要である「特定口座」や利益に税金がかからない「NISA口座」などの便利な口座もあるため、興味のある人はぜひ開設してみてください。

株は何歳から始められる?

証券会社では、基本的に学生や未成年でも投資用の口座を開設することが可能であるため、特に年齢に下限はありません。

しかし、口座開設には親の同意書が必要であったり、金融機関によっては貯蓄や安定的な収入が無いという理由で、審査が通らない可能性もあります。

学生の頃や未成年の場合であると、投資する資金は少額になってしまうかもしれませんが、若いころに投資経験を積むことは非常に大切です。

利益を得ることよりも経験を積む目的で、投資を始めてみることも良いかもしれません。

まとめ

今回は、株式投資の基礎ルールと失敗しないために絶対に守ってほしいルールについて解説しました。

株式投資は、資金を増やす目的で行われますが、資金を失う可能性も十分にあります。

そのため、基本的なルールや守るべきルールを理解していないと、大金を失ってしまうだけでなく、生活に支障が出てしまうリスクも少なくありません。

今回解説した、失敗しないために絶対守ってほしいルールを参考に、リスクを抑えつつで利益を得られるように株式投資を行っていきましょう。