From:編集部 小早川
今回はローソク足と相性の良いインジケーターの2回目の解説です。
今回紹介するインディケーターもローソク足と非常に相性が良いので、ぜひ参考にしてください。
ローソク足と相性の良いインジケーター②
今回紹介するインジケーターもかなりローソク足との相性は良いのでぜひ参考にしてください。
- RSI
- トレンドライン
- 抵抗線・支持線
- VIX
それぞれのインジケーターの特徴などについてもわかりやすく説明します。
RSI
RSIは日本語にすると相対力指数といった意味です。
RSIはレートが上昇するとRSIも上昇し、レートが下落するとRSIも下落する傾向にあります。
RSIは計算式上は0%から100%の範囲を取る指標です。
計算対象期間中にレートが上昇しつづけるとRSIを100%になります。一方、下落が続くと、RIは0%になります。
ただ上昇や下落がずっと続くのは計算機間を短くしすぎない限りはまず起こりません。
そのためにRSIが0%や100%になるのはほとんどなく、その中の範囲で上下します。
一般的にRSIが30%付近まで下がればレートが下がりすぎて、反発の可能性が高まっていると判断します。
逆に70%付近まで上がれば上がりすぎで反落の可能性が高まっていると判断します。
ただし、上昇トレンドのときには、RSIが高い値を取りやすくなり、上限は70から80%程度、下限は40から50%程度になる傾向があります。
一方、下落トレンドのときにはRSIは低い値を取りやすくなり、下限は20から30%程度、上限は50から60%付近で上下しやすいです。
RSIでのエグジットの判断は以下のようになります。
- 上昇トレンド時にはRSIが70%を超えたら上がりすぎ感が強くなっていると考えて買いポジションをエグジットする
- 上昇トレンド時にRSIが50%割り込んだら押し目の可能性があるので、レートの動きなどを見て買いエントリーを検討する
- 下落。トレンド時にはRSIが30%終わった後、下がりすぎ感が強くなっていると考えて売りポジションエグジットする
- 下落トレンド時にRSIが50%を超えたら戻りの可能性があるので、レートの動きなどを見て売りエントリーを検討する
トレンドライン
FXで勝つためにはトレンドを知る必要があります。FX相場の主なトレンドは「上昇トレンド」「下降トレンド」 「レンジ相場」の3つがあります。
トレンドを正確に予測できればFXの勝率を高められます。FXでトレンドを見つけるコツは、「トレンドラインをうまく引くこと」です。
トレンドラインとは、相場の方向性を分析する際にチャート上へ引く線のことです。
ラインと聞くとFX初心者の方には難しいというイメージがあるかもしれませんが非常に重要なことになります。
上昇トレンドの時のラインの引き方は、安値を2つ以上見つけた時に、その安値を結ぶようにラインを引くことができます。
目立った安値の点を結んで伸ばすと、右肩上がりのトレンドラインを引くことができます。
下降トレンドラインは、上昇トレンドラインの引き方の真逆になります。
2つ以上の高値を結んで線を引くとできます。 目立った高値の点を結んで伸ばすと、右肩下がりのトレンドラインを引くことができます。
上昇トレンドラインも下降トレンドラインも2点よりも3点、3点よりも4点を結ぶラインの方が、より多くのトレーダーたちに意識され、強く機能するラインとなります。
トレンドラインを使ったトレードでおすすめなのが 「トレンドフォロー手法」です。
トレンドフォロー手法とは文字通り、相場についていく手法になります。
言い方を変えると順張りといいます。順張りの逆は、逆張りといいます。
逆張りとは相場の流れに逆らったエントリーをすることをいいます。日本人は逆張りが大好きです。
よく日経平均株価が下がった時に、「今は買いだ!」 という言葉を聞きませんか?相場が下落しているのにあえて買うのです。
しかし投資の鉄則からいうと、 逆張りよりも順張りのほうが勝率は高いです。
それは 「ダウ理論」 というものでも証明されています。ダウ理論については詳しく説明しませんが、 ダウ理論はチャールズ・ダウが100年以上も前に提唱した、市場での値動きを評価するための理論です。
テクニカル分析の元祖であり、今日の多くのトレード手法の基礎となっています。
このダウ理論で、 トレンドフォロー手法の正しさが証明されています。
抵抗線・支持線
抵抗線はレジスタンスライン、支持線は、サポートラインともいいます。
レジスタンスラインは相場が上昇するときに抵抗となる節目のことをいい、サポートラインは相場が下落するときに抑えとなる節目のことです。
レジスタンスラインを超えると、今度はそのレジスタンスラインがサポートラインになります。
逆にサポートラインを突き抜けて下落すると、そのサポートラインはレジスタンスラインになります。
VIX
VIXは「ビックス」と読みます。 別名「恐怖指数」と呼ばれ、 相場の温度感を知るのに便利な指標で、「ボラティリティ・インデックス」の略称です。
「ボラティリティ」とは変動率のことで、ボラティリティが高いほど株価の値動きが大きくなります。
VIX指数は、アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」のオプション取引の値動きをもとに算出している指数です。数値が高いほど投資家が先行きに不安を持っていることを表し、数値が低いほど市場は安定しているとみることができます。
0から100の間で動く指数で、平常時は10から20の間で推移することが多いです。通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈されます。
VIX指数を用いることには、主に2つのメリットがあります。
- 相場全体の動向を把握しやすい
- いずれ10前後に戻る特性がある
それぞれのメリットについてわかりやすく説明していきます。
メリットの1つ目は、相場全体の動向を把握しやすいことです。
VIX指数は平常時は10から20で動き、20以上に上昇すると相場が荒れているということになります。VIX指数を見れば相場全体の動向をおおよそ把握することができます。
メリットの2つ目は、VIX指数が急騰してもいずれ10前後に戻る特性があることです。
VIX指数は相場が急変すると急激に上昇することはありますが、その状態がずっと続くことはありません。つまり、VIX指数が急上昇したタイミングで株式を購入することで大きな利益を出すことができる可能性があります。
VIX指数のデメリットは、VIX指数が収まるか分からないことです。
リーマンショックの時、VIX指数は90近くまで上昇しました。平常時は10から20なので異常な数値であることがわかると思います。比較的すぐに収まるだろうと考え、多くの投資家は逆張りをしました。
しかしリーマンショックのときのVIX指数はなかなか収まらず、多くの投資家は損をしてしまいました。上昇したVIX指数は、その後必ず数値が落ち着いてきます。ただ、いつ収まるかは誰にも分かりません。
相場の変動を知るのにVIX指数は非常に役に立ちます。