⑥ローソク足とチャートパターン①:フラッグ・トライアングル・ウェッジ・ボックス

コラム

From:編集部 小早川

ローソク足ではたくさんの基本のチャートパターンが作られます。

このローソク足で作られる基本的なチャートパターンを知っておくことで、株式投資やFXの勝率を高められます。

そこでこの記事ではローソク足で作られる基本のチャートパターンのうちでフラッグとウェッジ、ボックスについて詳しく説明をします。

わかりやすく説明をしますので、参考にしてください。

ローソク足で作られるチャートパターン①:フラッグ

出典:みんなのFX

フラッグはトレンド中盤に現れる「旗」のような形状の保ち合いチャートパターンです。

上昇フラッグは上昇局面で、下降フラッグは下降局面で出ます。

保ち合いの形状の中で、旗のように平行な2本のラインの中に値動きが収まるようなパターンを「フラッグ」と呼びます。

フラッグには右肩下がりの「上昇フラッグ」と右肩上がりの「下降フラッグ」の2種類があり、上昇局面で上昇フラッグが出た場合は「買い」、下降局面で下降フラックが出れば「売り」のサインとなります。

フラッグは上昇フラッグであれば上辺、下降フラッグであれば下辺をそれぞれ価格がブレイクすれば完成です。

図を見ていただければお分かりになると思いますが、上昇トm、レンドに対しては上昇フラッグの上辺ブレイクが出ることによって、トレンドの継続が確定するポイントとなっています。これは利益確定などで、トレンド方向への勢いが一旦落ち着いた後、フラッグをブレイクし、トレンド継続が再確認されたことによって、新規の買い手や売り手にとって参加しやすい状況になるためです。

また、フラッグについては保ち合いに入る前の伸び幅を注目しておきましょう。これは「フラッグポール」と呼ばれ、フランクのブレイク後、フラックポールの値幅が離隔のポイントとして意識されます。

出典:WIKIFXJAPAN

ローソク足で作られるチャートパターン②:トライアングル

出典:マネックス証券

トライアングルは、値幅がセンターに向かって狭まっていく保ち合いのチャートパターンです。ブレイクする方向で次のトレンドが決まります。

株価が一定の範囲内で降着しながら動いている状態を「保ち合い」といい、保ち合いのなかでも株価の上下動の動きが徐々に狭くなり、三角形に近づく状態を「トライアングル」と呼びます。

一般的にトライアングル形成中は、力を貯め、三角形が崩れたタイミングで、上下どちらかの方向に大きく動くことが多いと考えられています。

ローソク足で作られるチャートパターン③:ウェッジ

出典:ビッグボス

ウェッジは角度のある細かいトライアングルのことで、トレンド相場で現れるチャートパターンです。

発生した時点で次の値動きが決まるので、非常にわかりやすいチャートパターンとして知られています。

トライアングルについては、上昇下降どちらの局面でも三角形を抜けた方向にトレンドが発生しやすいと判断されます。

一方、トライアングルの派生形である「ウェッジ」は、あらかじめ抜けやすい方向が決まっているチャートパターンです。

ウェッジとは楔のように三角形の上辺と下辺の幅が、狭い形状の保ち合いのことを指します。

ウェッジには「上昇ウェッジ」と「下降ウェッジ」があり、それぞれ上昇局面と下降局面で分類し、合計4種類あります。

上昇ウェッジはどちらの局面で出ても、基本的に「売り」、下降ウェッジは反対に「買い」と判断されます。

上昇ウェッジの例で言えば、安値と比較して、高値の切り上げ幅が徐々に狭くなっているため、買い手の勢いが弱くなっていると判断できます。

そうすると、市場参加者の心理としては上昇ウェッジの下辺を抜けたタイミングで売りが出やすくなると考えられるのです。

下降ウェッジは反対に高値と比較して、安値の切り下げ幅が小さくなっているため、上昇トレンド・下降トレンド、どちらの局面に出現した場合でも「売り手の勢いが弱まっていると判断されます。

ローソク足で作られるチャートパターン④:ボックス

出典:外為どっとコム

ボックスはレンジ相場の典型的なチャートパターンです。ブレイクする方向によってそれまでのトレンドが継続するか反転するか決まります。

保ち合いのパターンのうち、フラックの上下に引いたラインを水平にしたものがボックスです。

ボックスはトレンドの継続と反転、どちらの状況でも出現する場合があり、上辺と下辺どちらかにブレイクした方向に価格が伸びやすいため、その点に注目しておきましょう。

例えば上昇局面でボックスになった場合、順張り戦略であれば上辺をブレイクした場合のみ買いエントリーを行い、下辺をブレイクするようであれば、エントリーを見送るという考え方が可能です。

一方、既に下から買っていて、含み益があるような状況で、ボックスの上辺をブレイクした場合、ポジションをそのままにしてさらに利益を負うことができますし、下辺をブレイクするようなら利益確定を行うといった使い方もできます。

まとめ

今回はローソク足の代表的なチャートパターンであるフラッグ・トライアングル・ウェッジ・ボックスについて紹介をしました。

チャートパターンを覚えることによって、株式投資やFXの勝率は大きく高めることが可能です。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、ローソク足の代表的なチャートパターンについてご理解いただければ幸いです。